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シンログ

シンガポール在住の底辺現地採用のブログ。 雑感、旅行記、日々の生活など気ままに書き綴ります。

SINLOG

リー・クアンユー氏没後1年経つけどシンガポールの繁栄は止らないと思う。



本日3月23日はシンガポールのリー・クアンユー初代首相がお亡くなりになった日。見送りに行ってきたあの日からもう1年。時が経つのは早いもんだ。

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優秀なガバメントの国に住みたかった

最近いろんな会にちょこちょこ顔を出しているので、初対面での挨拶をする機会が多い。そんな時に決まって聞かれるのが「何故シンガポールにやって来たのか?」という事。この質問にはうんざりだ。新しい人に会うたびに同じ事を何度説明しただろうか。答えを全てスマートフォンのメモ帳にでも書いて聞かれる度に見せてやろうかと思うくらい。箇条書きにするとこんな感じなる。

1.日本にいると英語が話せなくなると思ったから
2.アジアで働きたかったけど英語しかできないから
3.シンガポールのバイリンガル教育に興味があったから
4.給与水準が高く日本人は就職しやすいと聞いたから
5.若い人が多くてスピード感がある活気に溢れた国だから
6.シンガポールのクリーンな政治にすごく好感が持てたから

この中でも6のウェートは大きい。過去の歴史においても現在においても、日本にも海外にも、クリーンな政治家なんかいないと思っていた。

「しかし、シンガポールにはリー・クアンユーという凄い指導者がいるらしい」

当初はこれがシンガポールを選んだ主な動機だった。国であっても会社であっても、上の立場の人にモラルがあって優秀であれば優秀であるほど自分も頑張れる。日本で生まれて日本の公教育を受けて育ったにも関わらず自分勝手なのは百も承知だ。だけど不満タラタラで日本に管理されながら日本に住み続けるより、例え独裁であったとしてもクリーンで優秀なシンガポールに管理されながらシンガポールに住みたい。

もちろん自分は日本に生まれた事に感謝している。日本人の民度の高さは他のどの国にも到底真似できるものじゃないと思っている。だけど、それはあくまで個人単位の話で、ガバメント単位で考えると、日本はシンガポールに比べて汚いし劣る。

繁栄のためなら恨みも飲み込むシンガポール人の性格

子どもは育て親に似るものだし、学校の生徒は担任の先生に似るもの。国民性と言ってしまえばそれまでかもしれないけど、国単位でも国民は国の指導者に似るものだ。例えば日本人は慎み深く謙虚だけど物事をはっきり言えない曖昧な性格。シンガポール人は少し怠惰だけど効率重視でさっぱりした性格と表現できると思う。拝金主義で繁栄のためなら、過去の恨みをも飲み込む。よくシンガポールの国民性を良くあらわしている記事があったので、具体的にはこちらを参照。

ご存知の通りシンガポールを資源も何もない国から、1代でアジアトップのGDPを誇る先進国に仕立て上げることに成功したリー・クアンユー初代首相。彼は日本人に尋常でないほどの恨みを持っていた。もし彼が日本人と同じような性格をしていたら、たとえ自国の繁栄のためであろうが、日本と友好関係を持とうなどとは決して思わなかったはず。

決して忘れないけど恨みは飲み込む。その代わり利用する。彼が高度経済成長期の日本に来日して「箸」と「交番」から、日本の創意工夫と治安の強化方法を学んだ逸話は有名だ。もし日本、中国、韓国のリーダーがリー・クアンユー氏のような人だったら、現在の日中韓問題なんてとっくに水に流されていて、ともにさらなる経済成長をしていたに違いない彼の息子であるリー・シェンロン現首相もこの問題について苦言を呈している。

シンガポールのリー・シェンロン首相は29日、日本と中国、韓国の間で認識に溝がある歴史問題に触れ、「日本は過去の過ちを認識し、日本国民も右翼学者や政治家の極端な歴史解釈を拒否するとはっきり言うべきだ」と述べた。中韓に対しても「日本に謝罪を繰り返し求めるべきではない」とし、戦後70年を迎えても関係がぎくしゃくする日中韓に異例の苦言を呈した。

歴史問題で日中韓に異例の苦言 シンガポール首相:朝日新聞デジタル

ここ1年のシンガポールの様子

この1年、普通に現地で生活している上では、リー・クアンユー初代首相がおられた頃と何も変わらない。こちらの記事では、シンガポールの経済にほころびが出始めていると表現されているのが甚だ疑問だ。

確かに人民行動党(PAP)の力が弱まってきているという話は聞くけど、それはあくまで新しい流れてであって、ほころびでも何でもない。リー・クアンユー初代首相が晩年まで国内の殆どの事項を決定していて急に亡くなったというのなら、それは問題だけど、段階を経てリー・シェンロン現首相に全て受け継がれている。

リー・シェンロン首相をフェイスブックでフォローしている。結構な頻度でアップデートされる彼のページ。それに対する国民のコメントをよく眺めているけど、リー・シェンロン首相はすごい人格者だし、彼に対する国民の支持は厚い。具体的な政治や経済のの難しいは正直分からない。だけど彼のフェイスブックでの様子をみていて、シンガポールの未来が暗いなんて考えにくい。ほころびなんてどこにあるのか。ただでさえ今まで感情に流されず常に先を見据えて繁栄してきたシンガポール。今更この国が衰退するなんてことは有り得ないと思う。