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2016年度のアジア世界大学ランキングでシンガポールの大学がTOP2に。決め手は華僑ネットワーク。

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世界で最も権威があるらしい英タイムズ・ハイアー・エデュケーション発表の大学ランキングで、東京大学が1位から7位に転落したらしいです。

アジア大学ランキング

シンガポール国立大学(NUS)に続き、南洋理工大学(NTU)が2位。何だこのシンガポール贔屓なランキングは。

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1位 シンガポール国際大学(シンガポール)

2位 南洋理工大学(シンガポール)

2位 北京大学(中国)

4位 香港大学(香港)

5位 清華大学(中国)

6位 香港科学技術大学(香港)

7位 東京大学(日本)

8位 ポハン工科大学(韓国)

9位 ソウル大学(韓国)

10位 韓国科学技術院(韓国)

Asia University Rankings 2016 | Times Higher Education (THE)

「3流・私大・文系」という超落ちこぼれ3拍子な学歴を持つ自分には別次元の異世界。なので興味もなくて知らなかったのですが、2015年度まで東京大学がアジア1位だったんですね。確かに去年のランキングでは東京大学がトップ。

1 東京大学(日本)

2 シンガポール国立大学(シンガポール)

3 香港大学(香港)

4 北京大学(中国)

5 清華大学(中国)

6 ソウル大学(韓国)

7 香港科技大学(香港)

8 韓国科学技術院(韓国)

9 京都大学(日本)

10 南洋理工大学(シンガポール)

Asia University Rankings 2015 | Times Higher Education (THE)

南洋理工大学は今年になって随分とランクが上がりました。このランキング、今年も去年も以下の5項目、13の指標を元に作られているみたいです。

・教育(学習環境) 25%

・研究(量、収入、評判)30%

・論文引用(研究の影響)30%

・国際化(職員、学生)7.5%

・産業連携(技術革新)7.5%

Asia University Rankings 2016 methodology | THE Rankings

国際化の問題じゃなくて資金の問題

5つの項目のうち、東大が弱いと思われる国際化の割合なんてたったの7.5%。東京の留学生比率は1割。シンガポールの大学には外国人留学生の割合に関する公のデータはないけどシンガポールの4大学全体で16%。コンピュータ、科学、エンジニアにおいては27%らしいです(Foreign students in each of the four universities in Singaporeより)。

シンガポールの大学は6割ぐらいが外国人留学生なんちゃうの。今までそう勘違いしていたけど案外少ないもんなんですね。厳しいローカル校で揉みに揉まれたシンガポール人も沢山奨学金で進学してるんでしょう。優秀な割にはシンガポール人は労働市場であまり歓迎されていない傾向が強い現実はおいといて・・・。

じゃあ東大とNUSの決定的な違いは何なのかというと、それはやはり資金。

「東大で学ぶなら学費は払ってもらうけどNUSで学ぶなら無償の給付型の奨学金あげるよ。」

こんなこと言われたら誰でもNUSに行くでしょう。

学費と家賃が無料。ついでに月10万円のお小遣いまで貰える。華僑ネットワーク。アジアの大富豪からお金が落ちてくるからなせる技。なんとか自分も奨学金でNUSで学べないものか。この記事見て本気でそう思った。

東大のNUSの差は広がっていく

現段階では東大の教育や研究レベルが、NUSのそれに対して劣っているわけではないと思う。こちらのブログ、東大がNUSに対抗できるストラテジーが事細かに書かれてあります。

しかし金が集まるところに優秀な学生や先生が集まる。華僑ネットワーク背後に控えているシンガポールの大学と、経済的に困窮している日本の大学では、体力が明らかに違う。言語や地理的な背景もさながら、主に経済的なギャップで東大とNUSの差は今後さらに広がっていくだろうと思います。