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シンガポールの定番の8色小龍包で超有名なパラダイス・ダイナスティ(楽天皇朝/PARADISE DYNASTY)にて繁盛している店はかくあるべしと考えさせられる。

外食
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ご無沙汰しております。最近は新しい店に行く事が多いので、食レポネタが溜まっております、Xin(しん)です。

自分の中で食事のジャンルは、中華がトップ3に入るので、今まで様々な中華料理店へ行き、紹介に値する店について書いてきました。

しかし、当ブログのグルメ記事ネタとして、最も世話になっているフーディなシンガポール人の友達がある日、

「成都名小吃も東北人家も美味しいんだけど少し脂っこくてヘビー。最も薦めるべき中華はここだよ!」

的なノリで紹介してきた店があったので、先日その店に行ってまいりました。

とはいえ、その店は有名で余りにもネット情報があり過ぎる。書くかべきか迷ったのですが、店の様子を見て自分なりに気づいた事があったので、それも併せて書こうと思います。

パラダイス・ダイナスティ(楽天皇朝)

その店とは、日本の東京都、銀座にもある超有名店であるパラダイス・ダイナシティ。関西出身の自身としては、大阪になくて東京にあるのが超許せないのだけど、店舗情報を張っておく。

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PARADISE GROUP HOLDINGSが運営していてシンガポールにも大量に系列店(パラダイス・グループ店舗情報)がある。中でもたぶん最も知名度が高いのが、ION(アイオン)の#04-12Aにあるパラダイス・ダイナスティ。入り口は狭いけど人が多いので場所が見つけにくい。

  • 住所:2 Orchard Turn ION Orchard #04-12A Singapore 238801
  • 日時:月~金は11:00~-22:00、土日祝日は11:00~-22:00
  • 予算:約SGD20.00~50.00

土日の晩飯時に向かったのだけど、写真を見ての通り、入り口は人がごった返してます。やはり超人気店なのである。

店員さんはだいたい不機嫌

予約人数は4人で、待つこと30分。ようやく案内をしてくれたので、店内に入り4人掛け席に座る。すると「そこじゃない!」と不機嫌そうに店員さんに怒られた。店員さんが案内しようとしてたのはもっと奥の席だった。

そんな些細なことで店員さんがキレるのにも無理はない。店内にはテーブルが大量にあって、人でごった返していて、めちゃくちゃ忙しそうなのだ。明らかに人手不足。

「気に入らんなら帰れこっちは需要過剰なのだ!」という事だろう。仮に自分がこの店の店員だったら発狂して仕事をほっぽかして帰っているかもしれない(←給料にもよるが)。

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(案内された席の向かい。忙しすぎて片付けが追いついていない。)

ビールで乾杯しつつ数十分。ようやくメンバーが揃ったので、料理を注文することにした。テーブルにはオーダーシートが置いてあって英訳もついてるので難なく注文できる。

脂こくない中華料理

料理は中華にしてはそれほど脂こくない味付けがされている。さっぱり系でいい感じだ。

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そして極めつけは、パラダイス・ダイナスティの売りの「8色小龍包(=皇朝小龍包)」。確かにカラフルだ。

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  1. 白:オリジナル
  2. 緑:朝鮮人参
  3. 茶:フォアグラ
  4. 黒:黒トリュフ
  5. 黄:チーズ
  6. 橙:蟹味噌
  7. 灰:ガーリック
  8. 桃:四川風味

着色料で身体には良くなさそうだが見た目は鮮やか。色だけではなく、それぞれの上の1~8のようなフレーバーがある。1人で食す場合は1→8の順に食べるそうだ。

ファアグラからパクつこうとしていた自分が恥ずかしかった。

そんでも「見掛け倒しだのう!」と心の中でつぶやきながら食べたのだけど、確かにそれなりの味がする。此処に来る前、ひねくれ症の自身としては、

「どうせ見た目だけで、コスパも悪い、イーストコーストパークやクラークキーにあるチリクラブレストランみたいな店やろ?」

と行く前から馬鹿にしていたのだけど、食事をしてからその考えは一変した。

悔しいけど美味いし、見た目も鮮やかだし、脂こくないし、コスパも良い。

アテンドなんかに使うと相手も大満足してくれるような店。シンガポールに来た思い出に「8色小龍包(=皇朝小龍包)」なんてね。

超絶人気店は強気

そんな人気店なパラダイス・ダイナシティ。「○月○日に日本から友達が来るから連れていきたい、予約しておこう!」と思う人がいるかもしれない。しかし、この店は予約を受け付けてない。

実際に現場に行ってみて感じたのだけど、現場は本当に忙しそうで、店員さんが、いちいち電話とって予約なんてとってる暇なんかないのだ。

受話器をとる→人数や時間を聞く→それを書いて記録する→来店したら本人か確認する。

この行為はよく考えたら時間だけとられる無駄な行為。そんな事やってる間にもウェイティング客がつぎつぎ増えていく。予約不可という決まりは、実にシンガポールらしい合理的で実利主義に基づいたルールだと感じた。

だから、ある程度以上の人気店なら、電話で予約を取るなんて事をするより、目の前の客の処理に集中した方が、結果的に沢山の客をまわせる。そんで売上もあがるのではないかと思った。

パラダイス・ダイナシティは「予約は取らん、食いたきゃ並んで待て」というスタンスなんだろう。そのかわり回転率は確かに早い。

以前に当ブログで紹介した人気居酒屋の信屋も規模は小さいが人気店だ。

夕方時なんかに行くと、お酒を飲むと約束しないと店にも座らせてもらえない。ある程度の単価の客じゃないとサーブしてくれないのだ。

人気店は媚びへつらわない。どこも自信満々で強気だ。

本質的なクオリティが大切

スターバックスやラッフルズホテル(ビュッフェ)など、明らかに顧客が食事以外の高級感みたいなものを期待して来るような店なら話は別だけど、一般的ピープルの大半がレストランに足を運ぶ殆どの目的は「美味い飯」を食べることではないだろうか。

自分の場合、誕生日会やデート等であれば、半分くらいは雰囲気も重視するけど、友達と飯に行く時は、店の評価の7割は飯の美味さによって左右される。

美味い上に、値段が安くて、サーブが早ければ言うことはない。吉野家が言い出した「うまい、安い、早い」というフレーズは、飲食店のエッセンスを凝縮しているのだ。

パラダイス・ダイナスティも「うまい(上品な味で美味しい)、安い(そこそこリーゾナブル)、早い(客の回転が速い)」上に、料理の見た目も綺麗なので、予約ができようができなかろうが、どうでもいい。

他のほかの店では代替できない。パラダイスにしかないクオリティがあるから、パラダイスに行くのだ。

以上。一見アタース(Atas)なだけに思えたけど、押さえるとこ押さえてて「うまい、安い、早い」パラダイスは、友達といくのもありだし、アテンドにも活躍してくれるやん、という内容でした。