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蜀留香 – 消えていく店と繁盛していく店。

雑感
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「この料理は日本で人気だから海外でも受けるだろう!」と海外進出して失敗した例は沢山ある。中国から撤退した王将がその代表例。余計なお世話かもしれないけど「シンガポールで展開しているCoCo壱番屋も大丈夫?」と思うことが多々ある。

カレーというジャンルでは、みんな大好きチキンカレーがあるし、本場のインドカレーだってシンガポールでならSGD5.00前後で本格的なものが頂けてしまう。日本人向けの日本食レストランはシンガポールでは沢山あるし経営状態が良いところもあるだろう。

だけど、ホーカーやフードコートの屋台というフィールドでは日本食は、特に日本人の少ないエリアでは結構苦戦を強いられていると思う。

シンガポール在住の人は、どんな料理を好むのだろうか。本日の帰り道たまたま通りかかったウッドランズ駅の周辺でいつも行列ができている店があるので試してみることにしました。

蜀留香(shu liu xiang)

この写真をとったのは三時半頃。以前ここに来た時は晩メシ時でキアス的に行列ができていた。実は内蔵系の食材が大の苦手でして。

豆腐や野菜ならまだ何とか行けるかな?

フライドイスター、ホッケンミー、ヨントーフ、インドカレー&ナン。本当はそんなのが食べたい食べたい。でも今日の晩御飯くらい我慢しようと店の中に入りました。

当然店員さんは中国人で英語が通じない。

自分:片言中国語
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
店員:チャイ語マシンガントーク
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
自分:理解不能 ( ´艸`)

といういつものパターンを避けるため「中国語は分からないんだけど、どうやってオーダーしたら良いの?」と英語で先ず釘をさしておきました。

こちらが単品のメニュー。

この中からオーダーしようとしたけど、それじゃあここに来た意味がない。他の大半の方々と同じく、できている食材の中から選びました。ライス付でSGD5.50なり。

では、頂くとしよう。

パクっ・・・お、こっこれは・・・・食べられなくはないけど、あんまり美味しいとも思えない。唯一気になった点を挙げるとすれば豆腐が納豆みたいな味がした事と、店員さんの中国語の訛りが優しかった事。それぐらいだ。

でも、この店凄く人気なんです。たまにしか寄らないけど、いつも行列ができているので。普通みんな仕事しているか、お家でおやつ食べてるような三時半でも、これだけのお客さんが入ってる。

もちろん自分が中で食べてる最中も沢山人が入ってきて並んでいた。中国語の訛りや雰囲気からして、お客さんの半分以上はローカルではなく中国人なのではないかなと思ったけど毎日商売繁盛してそうな店には違いない。

少なくとも、以前よくお世話なっていた、焼きそばとか、たい焼きとか、カレーとか。そういうものが売ってた、全く同じ場所にあった日系の屋台(テナント)よりは、よほど成功してそうな店。

シンガポール労働市場では外国人はしょせん調整役。シンガポールの情勢とご機嫌によって、いつ減らされるか分からない外国人。その中でもたった三万人の日本人を主に対象とした日系店をシンガポール辺境の地に作っても「そりゃあ繁盛せんわなぁ!」と思ったわけであります。