そろそろシンガポール在住6年目になる。当方海外在住で外資系勤務なので英語を使わない日はない。現在でこそ仕事における日本語のウェートは多くなってきたけど、一年ほど前は「仕事で全く日本語を使わない」環境だった。
英語は得意とはいえないが日本語を全く使わない生活には困ってない
上記のような環境にも助けられてか、よほど専門的、抽象的な内容でない限り、英語では全くコミュニケーションには困らない。自分の中で英語は準日本語的な位置づけだ(ま、ほとんどの海外在住日本人は同じだと思うけど)。先日コミュニティーセンターのとあるセミナーに行ってきた。9割がシンガポール人の環境で自己紹介をすると「シンガポールで生まれ育ったのか?」と聞かれた。つまり、その気になればエセ中華系シンガポール人のフリはできると思う。
「は?調子こいたと書いてるんじゃねーよハゲ!」と思われるかもしれないが。英語が完璧です、と言えるわけでもない。むしろ苦手かもしれない。
特にイギリス英語に至っては壊滅的だ。イギリス人が外国人向けに国際英語を使ってくれている場合は、だいたい理解できるかもしれないが、イギリス人同士の会話なんて4割も理解できるかどうか。一応カナダにも一年間留学したことがある。アメリカ英語なら聞くほうは殆ど理解できるが、自分の話す北米英語は廃れてしまっている。そこまでアメリカ基準に合わせる必要性も感じていないけど・・・。
英語を使う際に心がけること
偉そうに語れたものではないけど、英語を話すときは自分が無理なく話しやすい発音とトーンで、且つ外国人にもクリアに聞こえるように心がける。これが一番大切だと思う。
日本人にとっての英語は完璧なアメリカ英語を意味する。英語学習においてはアメリカ人のコピーをしようとする人がほとんどだ。その上で「間違いはいけない、英語は完璧じゃないといけない」と考えている。ネイティブじゃないんだし敷居が高すぎる。例えるなら、大学模試の偏差値50の高校生が「東京大学の学生以外は大学生じゃない」と言って永遠に東大を目指しているようなもの。そんな考え方ならそりゃ大学生になんて一生なれるわけがない。
英語学習バックグラウンド
中学、高校、大学の頃は「学問としての英語」は比較的好きで得意だった。好きこそもの上手なれということで、ゴリゴリ英単語や英語表現法を詰めていた。しかし海外に出るまでは英語のみで会話をさせることができるような「英語コミュニケーションレベル」には程遠かった。
自分が英語だけで会話を成立させることができるようになったのは、カナダに留学して4ヶ月ほど経ったあとだ。正直、どう訓練したのかなんて覚えていない。単純に徹底的に日本語を禁止して生活していた。ただそれだけだった。
怠けながら外国語会話能力を身につけたい
自分は怠惰だ。言語に対しても努力することが人より苦手だ。だけど言語は好きだ。できるだけ多くの言語を「使うことができる」ようになる事で、コミュニケーションを取れる人の人数が大幅に増える。言語とは素晴らしいツールだ。
3年ほど前に中国語をはじめたが、勉強は続かなかった。6ヶ月間だけ語学学校に通い、その後は中華系シンガポール人の友人に適宜教えてもらったり、使おうと試みたりしながら学んで今に至る。今では何となく中国語だけで会話を成立させることができるようになった。
限りなく低いレベルではあるけど中国語だけを用いてコミュニケーションができるようになったと思った境目は、シンガポールで中国語に浸かるようになって2年ほどたったあとに楽しんだ台湾旅行から帰ってからだった。基本的に英語も日本語も通じない(台北では少し通じます)環境での旅行は自分にとって大きかった。
普通なら3年もシンガポールで中国語を勉強していれば、もっと早くできるようになると思う。自分は今まで中国語を使おうとはしていたが、学生時代に英語を勉強したときのように、中国語の単語や表現技法をゴリゴリ詰めようとしたことは未だかつて一分たりともない。ここまで来れば、敢えて中国語をゴリゴリ勉強せず怠けながらどこまで使えるようになるか試したい。言語のために言語を勉強するのではなく、必要に応じて学んでいく。その行為に「努力」という意味合いは含まれていまい。まるで日本語を話すように、息を吸うように、ご飯を食べるように中国語を使う。最初は壊滅的な表現、発音でもいい。適当でいい。気を楽にして使う。だから半永久的に続けられる。
一日で使った英語のフレーズを全部書いてみる
怠けながら言語を身につけるためには、日々の生活の中で自分がどんな表現をよく使うのか振り返るのが一番だ。日々の生活で何度も何度も口にするセリフ。そられを学んでいる外国語に置きかえる。参考のために自分が日常生活で使っているセリフ、フレーズを英語で紹介していこう。ほとんどが口語かチャットで使っているフレーズなので英文法のルールに即さないものも一部ある。参考にされる場合はそのことを念頭に入れて頂きたい。
タクシーにて
・can(could) you go to ~?:~までお願いできますか?
・I want you to go ~.:~まで行ってください。
・Just(go) to ~.:~まで。
・can you take ~, ~ and ~?:~、~、~の道を通ってもらえますか?
※高速乗る時によく使います
屋台&レストランにて
・can I have (get) ~?:~もらえる?
・with regular(uppger) size meal:普通(大)サイズのミールで(マクドにて)。
・what kind of(kinda) drinks do you have?:ドリンク何ある?
・how much in totall?:全部でいくら?
・do you have any recommendations?:なんかお薦めある?
・can I get menu(bill)?:メニュー(請求書)もらえない?
友達との会話とか独り言
・fuckin shit:くそぼけが!
・oh my gosh!:なんてこったい!
・where do you stay(live) in ~?:~のどこに住んでる?
・can we share a taxi?:タクシーシェアしない?
・where you wanna go?:どこ行きたい?
・take your time:ごゆっくり(待ち合わせの時にSMSで)
・how come (why) ~:なんで?
・It’s okay:大丈夫
・are you free on ~?:~は空いてる?
・it’s so lazy.:ぐだぐだやん。
初対面の人との会話
・what do you usually do on weekends?:週末何してる?
・where are you from?:どこの国出身?
・what’s your nationality?:国籍は?
・where are you originally from?:元々の出身は?
・how long have you been in ~?:~にどれぐらい住んでる?
・how long will you stay in ~?:~にどれぐらい住むつもり?
・have you ever been to ~?:~に行った事ある?
・are you interested in ~?:~に興味ある?
・do you have facebook?:フェイスブック持ってる?
※facebookの部分はLINE, whatsapp, twitter等にも置き換え可能
・can I have your phone number?:電話番号教えてくれない?
※phone numberの部分はfacebook, LINE, whatsapp, twitter等にも置き換え可能
・so far:今までのところ
・I haven’t decided :まだ決めていない。
お店に電話を掛ける時とか(仕事で使う表現は極力省いてます)
・Is this ~?:~ですか?(お店を確認するため)
・This is ~.:~です。(2回目の電話で名前を伝えているとき)
・Is this the right time to talk to you?:時間の都合はよい?
・can(could) you transfer this call to ~?:~に転送してくれない?
・I’m not sure if i’m calling to the correct department but ~:正しい部署に繋がってるのかわからないけど~。
・can I book a table(reservation) for ~ persons?:~人分のテーブル予約できる?
・On ~ it’s also fully booked?:~の日も予約いっぱい?
・~ people in totall:合計~人
・sorry but I`m not interested in ~:~すみません興味ないです(勧誘電話を撃退するとき)
シングリッシュ
・wa lau eh:なんてこったい
・alamak:あらまぁ(日本語と同じ)
・aiyo:あ~あ、どないしょ
・makan:食べる
・sibei:とても
・atas:上流階級
・ching-chong:中国人(侮蔑の意味で)
・lah, leh, ley, lor:だよ、やで(語尾につける)
※微妙にそれぞれ意味が違う
・meh?:~やんな?(語尾につける)
・ang-mo:欧米人
・shiok:すごい
※その他シングリッシュを使ったラインスタンプもあります。
簡単な言い回ししか使っていない
一部ではあるが、思いつくがまま使用頻度が高そうな表現を挙げた。見ていただければ分かる通り、シングリッシュの単語を除いては、ほとんどが中学生で習う単語ばかりで構成されている。仕事で使っている表現となるともう少しこじゃれた表現になるが、日常生活では所詮、上で挙げような表現しか使わない。
これは、同時に英語以外の言語でも上記のような基本的なフレーズを覚えてしまえば、日常生活で問題なくその言語を使えるということを意味するかもしれない。現に上で挙げた表現を中国語になおせるかどうか考えてみたところ、9割の表現を即座に中国語に訳すことができた。
考えてみてほしい。普段の日常生活では、よほど特殊な環境でない限り難解な表現や単語を使ってコミュニケーションをとることはまずない。日常生活で発した日本語表現をまとめてみる→それを外国語に置き換えてみる。日常生活のコミュニケーションに焦点をおくのであれば、この方法で簡単に言語を学べるかもしれない。