ご無沙汰しております。明けましておめでとうございます。年末は台湾を旅行していて、先日シンガポールに戻ってまいりました、Xin(しん)です。
シンガポールに住み始めてから、シンガポール国外で新年を迎えるのは初めて。ようやく念願だった「台北101の爆発」を生で見届ける事ができました。帰りは、予想通り交通渋滞がナイトメアだったのもお決まり。同じ事は2度とすまいと心に誓った新年でした。
シンガポールでの、自分の台湾好きアピールの度が過ぎて、台湾に行くと友達に伝えた瞬間「ウェ~イ!找台妹(台湾の女の子探しにいくのか)?」と言われる始末。場を盛り上げるために敢えて台湾好きを誇張している部分もありますが、だからこそ自分はシンガポールで台湾人の友達が殆どいないんですよね。その理由は国籍フィルターのせいだろうと思います。
国籍フィルターは人間関係にネガティブに働く
行儀の良い先人のお陰もあり海外での日本人の評判はすこぶる良い。日本の電化製品、クルマ、バイク、アニメなども知名度もあってファンも多い。そのため、日本人であるというだけで、海外では好印象をもたれる事が多々ある。見た目が中国人ぽくて中国語もネイティブな日本人の友人もこんな事を言っていた。
「シンガポール人に、PRC(中国人)だと思われていて、途中で日本人と知られた時の彼らの態度の変貌振りに、人間不信になってしまう」
それほどまでに、日本人の国籍は一種のブランドになんだろう。しかし、日本人ブランドはどんな時でもポジティブに働くわけではない。長年海外に住んでいて、非日本人の友人がある程度多くなってきた時に気になった事がある。それは、自分が常に日本人であるというフィルターを通して見られているのではないかということ。自分には、こんな2人のシンガポール人の友人がいる。
- Aさん:友達は日本人ばかりで、フェイスブックやインスタグラムでアップロードされる写真には、いつも日本人と一緒にいる写真がアップロードされている
- Bさん:友達は基本はシンガポール人だけど他の国籍もちらほら。フェイスブックやインスタグラムでアップロードされている写真もシンガポール人を中心として多国籍な感じ
あなたなら AとB、どちらの人と仲良くなりたいと思うだろうか。自分は迷わずBと答える。ハングアウトする時のプライオリティもAよりBの方が明らかに高い。Aとハングアウトしているときは常に「この人は自分が日本人だから、仲良くしてくれているのに違いない。自分と言う人間そのものよりも、自分の日本人という性質に興味があるのだ」と思ってしまうためだ。
自分が台湾人に対する時も同じことが言える。周りに台湾人がいない場合は良いかもしれないけど、台湾人に対して面と向かって台湾好きをアピールすればするほど、自分と同じような考えを持った台湾人が離れていくのだ。
多国籍の人と上手く付き合うにはどうすればよいか
常に様々な国籍の友人からのお誘いが絶えない友人がいる。カウチサーフィンやミートアップなどのSNSを通してではなくて独自にネットワークを築いている感じだ。
自分はどちらかと言うと友人の殆どが中華系シンガポール人ばかりなのだけど、彼はドイツ人、スコットランド’人、タイ人、フィリピン人、インド人、台湾人、中国人などなど、多種多様な種類の友人がいる。こちらから彼をディナーに誘っても「友達の誕生日会だから」「友達の結婚式だから」「先約が・・・」と断られる事が多い。そんな彼に、どのようにして、そこまで多国籍な友人を作ったのか聞いたことがある。
しん「そんなに色んな国の友達、どうやって作ったん?」
友達「普通に友達が友達を紹介してくれて自動的に増えていってん。」
だそうだ。本人は特に意識している訳ではなさそうだけど、恐らく彼は「〜人が好き」「〜人が嫌い」「~人はこうだ」などという、国籍や人種に対する偏見や拘りは一切ない。国籍フィルターを全く通さず人を見ることができるから、色んな人から好感を持たれるんだろう。
国籍フィルターを全く通さず人を見ることって簡単なようで案外難しい。たとえば、自分の場合は、電車の中で北京系の中国語が聞こえてきたとき「あ、中国人だ!出稼ぎかな?成金かな?」なんて思ってしまうし、どこぞの会でイギリス人と出会ったとき「うわ、アンモー(欧米人)だ!コミュニケーションとり辛い!」なんて思ってしまう。そういった気持ちはどうしても態度に出てしまうもの。このようなフィルターを全部とり去って、相手を地球人の一人として診る。それが国籍、人種わけ隔てなく仲良くなるための第一歩かな。などと思う。
未婚独身でも楽しく人生を過ごすには
ちなみに、自分の其のあらゆる人種から人気の友人は、他にこんな特徴を持っている。
- 仕事は営業関係でお酒や飲み物を率先して注ぐ
- 友人とディナーする時はお酒を飲みたい
- グルメで常に美味しい店を探している
- お誘いは前触れなく唐突にする
- いろんな意味で自分自身に正直
- 彼自身からもよく人を誘う
- 既婚者やカップルともよくつるむ
思いつくまま挙げてみたけど、総括すると先入観を持たず自然体で人と接しているだけなんだと思う。とはいえ、本人が未婚シングルでも「既婚者やカップルともよくつるむ」事は、互い人信頼関係ができていないとできない大切なこと。友人にパートナーがいたり既婚者だったりすると、ついつい気を使ってしまい、会う頻度が少なくなったり、そっけなくなってしまう事が多々ある。よく未婚独身の人が、周りの友達がみんな結婚してしまったので、誰とも出かける機会がなくなり疎遠になってしまい、孤独になるみたいな話を聞く。そのために自殺してしまうという人まで。
でも結局は本人の性格や気持ちの持ちよう次第で、パートナーがいなくても人生たのしく過ごす事ができるし、楽しんで生きていれば、同姓にとっても異性にとっても魅力的に見えるようになってきてお誘いも増えてくるもの。そうすれば自ずと友人は増えていき、当然出会いだって増える。
という訳で今回は、その友達の真似ではないけど、台湾に行った旅行がてらに2組の台湾人カップルとハングアウトしてきました。気が向いたら旅行についても更新していきます。