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日本語の助詞「は」と「が」の違いは小学生でも理解できるシンプルな一文で違いを説明できる。日本語教師を長年悩ませてきた問題に終止符を打つ。

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どうも、最近は中国語のお勉強がおざなりになってますXin(しん)です。普段からもそんなに真面目に勉強しとらんですが。

以前は、定期的に友達と集まって「中国語⇔日本語」に特化した語学交換会を行っていたのですが、最近は若干バーンアウト気味で、ほとんど開催せず。

しかし内輪でやってるだけなので、途中で止めても誰も文句は言わないし、いつでも簡単に再開できる。それが少数で語学交換会を持つメリットかなと思っとります。

最近の中国語のお勉強相手は、専ら暇そうな時間に働いている家の近くのホーカー屋台のアンティ(おばちゃん)。アホな発音の中国語(普通語=マンダリン)を話すと、発音矯正してくれます。

こっちも勉強できるし、アンティも日本人珍しがって楽しんでくれるし、ウィンウィンです。どんなウィンウィンやねんという感じですがww。

日本語教師を長年悩ませている問題

そんな訳で、今はあまり日本語を教える機会はないけど、以前は定期的にシンガポール人に日本語を教えていた。ほんとうに素人でありながらも嫌というほど日本語を教えてました。

日本語を教えていると、特に中級者レベルの人がたまに面倒くさい質問をしてくる。たとえば・・・

  • 助詞「で」と「に」の違い
  • 助詞「に」と「へ」の違い
  • 接続助詞「から」と「ので」の違い

など。とりあえずネットを駆使すれば説明できないこともない。ある程度のはっきりした答えはネットにある。

しかし、一つだけネットでも曖昧な答えしか書かれていない質問がある。挙句の果てには「人によって見解の違いがある」みたいな事まで書かれている。

それが今回の主題である、詞「は」と格助詞「が」の違いだ。

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助詞「は」と「が」の違いを教えてくれたのは・・・

自分がこの質問に対するはっきりした答えを知ったのは半年前。シンガポール人の友達が教えてくれた。

彼は中華系シンガポール人なのだけど日本語オタクで、特に日本語の文法等には拘りがある。日本語能力試験(JLPT)1級(英語なら英検1級に相当)を既に余裕で合格しているのに「合格した点数が納得いかない」という事で何度も再受験するほど。

ちなみに一般的な筆者と同じぐらいの年代(30代)の中華系シンガポール人の大半は、デフォルトで英語と中国語(普通語)は使えるのだけど、彼らの親世代が使っていた中国語の方言「福建語」は弱い。

どれぐらい弱いのかと言うと、たぶん学生時代に英語が少し苦手だった日本在住の日本人くらい。聞たら少し内容は理解できるけどアウトプットは不可能ぐらいなレベルだと思う。

しかし、その日本語オタクの友達は、ガチで実用的なレベルで「福建語」も使いこなせるらしい。頭は良いのは当然だけど、もともと語学にも長けているのだと思う。

助詞「は」と「が」の質問をした人は・・・

自分は日本語教師の資格も持っていないし、中国語を教えてもらう代わりに日本語を教えていただけのド素人。

しかし周りには、日本語教師の資格を既に持っている人や、日本語教師420時を終え日本語を教えている人もいる。

今回この記事をシェアする切っ掛けとなったのは後者の人からの質問。日本語教師420時間を終えて一緒に日本語を教えていた事もある、おそらくギリギリ20歳(ギリハタ)の日本人女史。

どうやら彼女は言語を教える事に関しては天性の才能を持っているようで、仲間からも「○○sensei sugoi」的な感想が寄せられることは珍しくなかった。

日本語教師420時も終えたので、いつも超適当に教えていた自分とは違い、日本語教師としての基礎は全て固めた上で、その知識に基づいて教えていたのだろう。

だからだろうか。そんな女史から、このような質問がWhatsapp上で飛んでくるのは少し意外だった。

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この質問が来るまでは、自分が日本語オタク友人に教えてもらった、「は」と「が」の違い、は日本語教師420時間のコンテンツの中に入っていると思っていた。

しかし、彼女が此れを聞いてくると言うことはそうではなかったみたい。日本語オタク友人に教えてもらった情報を、自分なりに料理してシェアしてみたところ。

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このような反応が返ってきた。これにて、シェアした情報を知っている日本人は多くはないだろう事が確認できた。

そんな訳で、じらしてすんませんでしたが、本題についての答え。自分が彼女たちに何を返信したのかをシェアしたいと思います。

助詞「は」と「が」の違いとは?

これがWhatsapp上で自分が答えとして送った内容です。

日本語オタクの— —–に教えてもらった事があります。

○○○○○っちの見解と似ていますが、「は」と「が」の違いは「は」と「が」の前後どちらが強調されるかということ。

たとえば・・・

○ は ● だ。
● が ○ だ。

という文の場合、常に文が強調したいこと、言いたいことは●の方な訳です。

そのため「何か質問ありますか?」に対する答えとして、重きが置かれるのは、

「ある」か「ない」か

という事なので、

質問 は ない です。

がナチュラルで

質問 が ない です。

が我々ネイティブによって変に聞こえる訳です。

つまり、一言で説明するならば・・・

”「は」は「は」の直後が主題で「が」は「が」の直前が主題である。”

ということ。これ以上でもこれ以下でもありません。

たとえば、夏目漱石の「我輩は猫である」も「わしはネコなんや」ということが強調したいので「は」を使います。どうしても「が」を使いたいなら「猫が我輩である」とすべきところだと思います。

トピックメーカーとしての「は」の説明

「は」と「が」の違いと併せて、自分が日本語を教えている時に悩まされた質問に、このようなものがあります。

「私はあなたが好きです」「彼は犬を食べます」「彼女はタケコプターを使います」などの文章に、格助詞「が」は使えないのは何故ですか?

こういう質問に対し、以前は文法的には問題ないけど日本人ネイティブが聞いたら違和感があるから、としか説明できませんでした。しかし、これも先ほどのルールで説明できます。

伝えたい事が「は」の後ろにしか書かれていないのに「があなたが好きです」「が犬を食べます」「彼女がタケコプターを使います」だと明らかにおかしい。

だから文法的には間違いだとはいえないけど、違和感があるわけです。

”「は」は「は」の直後が主題で「が」は「が」の直前が主題である。”

くどいけど此れだけ覚えておけば問題ないという事が確認できました。

シンガポール人の日本語上級者が恐ろしい

ちなみに自分もこれを教えてもらった直後は「すげえ!目から鱗や」なんて言って感動していたんですが、日本語超上級者のシンガポール人グループの中では「結構みんな知っている有名なこと」らしいです。

きゃつらは、「は」と「が」の違い以外にも、様々な日本語教師を悩ませている問題への明確な解答を知っていそうでなりません。

英語もしかり、日本語もしかり。本当に言語をマスターしたいのであれば、先生はその言語のネイティブではなく、非ネイティブからネイティブ級まで上り詰めた人を選んだほうが良いではないかと思いました。その方が再現性あるからね。

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