SINLOG

シンガポール在住の底辺現地採用のブログ。 雑感、旅行記、投資、日々の生活など気ままに書き綴ります。

元保険金査定者が語るクレジットカード付帯の海外旅行保険の裏技と保険金請求方法。海旅保険査定者も欲しがる半年ぐらいまで延長できる海外旅行保険付帯カード。

どうも、シンガポール在住、底辺現地採用のXin(しん)です。

当ブログは更新時期も更新内容もブレブレの自己満足ブログなわけですが、たまには人様のためになる記事でも書いてみたいと思います。

内容は自分が密かに得意な海外旅行保険について。

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実はむかし保険金査定に携わる仕事していた。病院や被保険者から請求書が送られてきて、保険約款(規定)に則って、保険金が出せるかどうかチェックする職種。

保険金と言っても、日本の医療保険とか生命保険の類ではなく、海外旅行保険に特化したもの。保険会社に勤めていたわけではなく、保険会社の査定をするエージェントに勤めていた。

会社が東京海上、三井住友海上、損保ジャパン日本興亜、あいおいニッセイ同和など主な保険会社とパートナーだった為、きゃつらとも幾度となくやりとりをした。

両親お陰もあって自分は丈夫な身体をしている。過去に「健康診断結果=合否の結果」といっても過言ではない青年海外協力隊(JICA)の応募した際には医師に「あなたはどこの国にでも行けます」と太鼓判を押されたほど。

なので海旅についての詳しい事は知っていても、自分自身で使う機会がなかったのですが、今は全く違うジャンルの仕事をしていて海旅についての知識を忘れそうなので、ここに情報を残しておこうと思います。

何処の会社の海外旅行保険に加入するか

海外旅行保険を取り扱う会社は東京海上、三井住友海上、損保ジャパン日本興亜、あいおいニッセイ同和など様々ある。相場は1年以上の留学なら大体15~40万円くらいだと思う。詳しい保険料は留学用海外旅行保険比較サイトの「保険料一覧」より確認できる。 

どれも同じだと思うかもしれないが、実際にケガや病気になった際の保険金査定の緩さや厳しさは会社によって随分と違う。

結論から言うと、査定が甘々で査定者さえにみんな「加入したい」と声を上げていたのは東京海上と日本興亜の保険。保険金は何も病気やケガのみではなくて携行品に関するものもある。特にそういった非医療案件で緩さの度合いが明白となる。

特に日本興亜の請求は「こんな嘘くさい請求で保険金だしてええんかいな?」と思わされる事が多かった。東京海上とは関わりが薄かったけど、日本興亜より甘々で何でも支払うという噂が社内で回っていた。

逆に基準が曖昧で客からのクレームが多かったのが、あいおいニッセイ同和。査定者としても、会社の基準がわからんし変に基準が厳しい。被保険者に保険金は出ないと説明する必要が多かったから一緒に仕事をしていてダルかった。あいおいの、日本のロードサービス保険のレビューを見ても、クレームが被保険者の恨みつらみが行間から読み取れた。もし自分が加入するなら、あいおいニッセイ同和は絶対に避ける。

保険金を払うか払わないかの基準が明白で、最もまともな保険会社は三井住友海上。査定する人間としても最も信頼できるパートナーのような保険会社だった。会社のイメージや業績なんかも考えると間違いなく三井住友海上。株を買うとしたら自分なら三井住友海上の株を買う。 纏めるとこんな感じ。

  • 東京海上日動火災保険:緩いらしい。
  • 損保ジャパン日本興亜(旧日本興亜):明らかに緩い。
  • 三井住友海上火災保険:普通。ちゃんとしている。
  • あいおいニッセイ同和損保:厳しいし基準がよう分からん。

とはいえ、こういった情報は当時の担当者によって基準が大きく変わる。あくまで数年前に海旅を担当していた人の基準である事は留意してもらいたい。

ちなみに海外旅行保険は、あくまで旅行のための保険なので海外在住者は本来は対象としない。にも関わらず海外駐在員の福利厚生のパッケージとして含まれる。

保険会社のスタンスとしては「ほんまはダメやねんけど出国の時と、保険更新の時だけは駐在でも大目にみてやるよ」と言った感じ。

海旅付帯クレジットカードの違い・査定の緩さの度合

な~んて保険のことについて書いたけど、別に3カ月~半年程度の海外滞在であれば加入する必要はない。海外旅行保険が付帯しているクレジットカードがあるから。

Best Credit Cards

今では特に、年会費の高いゴールドカードやプラチナカードにはほとんど保険が付帯しているんじゃないだろうか。

しかし先述した通り同じ海旅付帯クレカでも、あいおいニッセイ同和引き受けの海旅付帯クレカと、日本興亜引き受けの海旅付帯クレカを持っているのでは、安心感が随分と違う。

たとえば、海旅付帯クレジットカードには自動付帯と利用付帯の2種あり、違いは・・・

  • 自動付帯カード:日本を出国した時点で2~3カ月の保険が付帯される。
  • 利用付帯カード:日本を出国するまでの公共交通機関(航空券、タクシー、電車、バス)の支払いをカードですると、出国後2~3カ月の保険が付帯される。

というような感じなのだけど、ここであなたが利用付帯カードだけしか持っていなくて

  • 日本出国前にタクシーで空港まで行った(領収書あり)
  • 日本出国のための航空券は保険付帯ではないカードで支払った

という状態だったとしよう。 そして、不運にも旅行先で風邪を引いて病院に掛かったとしよう。

その際に、利用付帯カードの引受会社が、ゆるい保険である損保ジャパン日本興亜だったら、出国前のタクシー代領収書を添付すれば保険金が出るだろう。

しかし、厳しい保険あいおいニッセイ同和の引受ならば保険金支払不可というケースになる可能性があるかも。その際の、保険金支払い不可の理由は「該当タクシー代領収書が今回の旅行のためのものかどうか分からないから」な~んて感じかも。

イメージとしては大体これぐらいの違いが出てくる。ちなみに三井住友海上の場合は、約款に明記されていれば問題なく降りるといったスタンスだと思う。

海旅の保険金請求方法

海旅付帯カードを最大限活用するためには保険金請求方法を知っておく必要がある。保険金請求は書類がすべてなので、先ず具体的な保険金請求書方法を案内していく。

必要書類はどこの損保も同じ。たとえば海外旅行保険の利用付帯カードで疾病案件の場合は必要書類はこんな感じ。

  1. クレジットカード利用明細書(航空券代領収書)
  2. 日本出国印(パスポートのハンコ)
  3. 保険金請求書(損保によって違う)
  4. 治療費領収書(高額な場合は診断書も)
  5. 交通費領収書(病院に行くためのタクシー代など)

自動付帯の場合は「1」は不要。カードではなく海外旅行保険に加入している場合は「1」「2」のかわりに「保険証書」を添付する。

カード付帯の保険は通常は出国スタンプから3ヶ月(カードによって違う)。先ずここを理解しておく必要がある。

ほんで査定者からすれば、海旅付帯カードでの請求がある場合、「1」の購入日や旅程の日付を見て「2」と照らし合わせて出国日を確認して「じゃあこの日(出国日)から2~3カ月の保険期間ね!」と査定するわけだ。

交通費領収書について、実は知らない人も多いかもしれないが、海外旅行保険で病院に掛かる際は、医療機関までの往復交通費も請求できる。もし病院までタクシー等を利用したのであれば、タクシー代領収書も一緒に添付するとよい。

その際、タクシー代領収書の上に鉛筆などで「自宅→病院」「病院→自宅」とか「外出先→病院」「病院→自宅」なんて書いてから提出すると、査定者はめちゃくちゃ助かる。

自動付帯より優れてる裏利用付帯クレカがある

利用付帯カードは、日本出国前に公共交通機関やツアー代金(殆どの場合、航空券代金)をクレジットカードで支払って初めて出国後に保険が付帯する。

そのため、何もしないでカードと一緒に出国するだけで付帯する自動付帯(「1」の書類は不要)は、利用付帯カードより優れているように思う。

ところが、日本出国後に旅行目的でカードを利用してから2~3カ月の間、保険が付帯する利用付帯カードもある。便宜上その利用付帯カードをここでは「裏利用付帯カード」を呼ぶことにしよう。

海旅付帯カードのヒエラルキー
裏利用付帯カード > 自動付帯カード > 利用付帯カード

裏利用付帯カードを利用して保険金を請求について。これも必要書類は、普通の利用付帯カードと変わらない。しかし、出国したあとに利用した旅行のための交通費用等になるので、ほとんどの場合タクシー代領収書で請求することになるだろう。

  • クレジットカード利用明細書(出国後のタクシー代領収書
  • 日本出国印(パスポートのハンコ)
  • 保険金請求書(損保によって違う)
  • 治療費領収書(高額な場合は診断書も)
  • 交通費領収書(病院に行くためのタクシー代など) 

たぶん本来は出国後にはじめて旅行のために使った公共交通機関などの領収書という事になるのだろうけど、そんなの保険会社に提出しなければバレない。

つまり裏利用付帯カードは、出国後いつから海旅保険の付帯を開始するか自分でコントロールできるところに旨みがある。

自動付帯カードの保険期間は殆どが3ヶ月(若しくは30日)。裏利用付帯の保険期間も、カード利用時から3ヶ月(若しくは30日)というものが殆ど。

なので、これらのカードを組み合わせて・・・

出国

(自動付帯カード保険)

3ヶ月後(現地でタクシー利用/裏利用付帯カードで決済)

(裏利用付帯カード保険)

6ヶ月経過

というような感じで、保険を購入せずとも半年間の保険に加入するのと同じ恩恵に被ることができるのだ。

年会費無料の裏利用付帯カード 

残念ながら世の中に出ている利用付帯カードは、ほとんどが出国前に利用しないと付保されないものばかり。しかし数は限られているが、裏利用付帯カードもあって、中には年会費無料のものまである。この裏技が使える裏利用付帯カードを以下にまとめる。

リクルートカード(RECRUIT CARD)

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・年会費:永年無料
・付保額:100万円、携行品20万円
・引受会社:日本興亜
・その他:JCBとVISAから選べる。どちらも裏利用付帯として利用可能。
リクルートカード公式HP
・ハピタス経由のカード作成で2,550円貰えます

JCBカードエクステージ(JCB CARD EXTAGE)

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・年会費:無料(29歳以下のみ所持可能)
・付保額:100万円、携行品20万円
・引受会社:日本興亜
・その他:29歳以上は年会費1,250円掛かるけどJCB一般カードが所持できます。これも裏利用付帯です。
JCBカードエクステージ公式HP
・ハピタス経由のカード作成で2,800円貰えます

ベルメゾンメンバーズカード(BELLE MAISON MEMBERS CARD)

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・年会費:永年無料
・付保額:50万円・携行品15万円
・引受会社 三井住友海上
・その他:ベルメゾンはJCBカードもあるけど裏利用付帯はVISAのみ
ベルメゾンメンバーズカード公式HP

以上3つのカードが裏利用付帯で年回避無料のカード。しかし実際に自分も過去に査定していて、ベルメゾンカードの裏利用の案件は取り扱ったことはない。

だけどJCBエクステージのものは取り扱ったことがある。リクルートカードは・・・あったかな?という感じだけど(←覚えてないww)、引き受け会社は、最も査定がゆるい部類の日本興亜なので、JCBエクステージと同じノリで請求すれば降りるはず。

とはいえ、何度も裏利用として取り扱ったことのあるカードはこの中には含まれていない。そもそも、裏利用付帯カードみたいなマニアックなことを知っている人も少ないから、この類のカードを利用した請求自体も少なかった。

しかし、そのなかでも比較的多いなと思っていて、同僚とも「このカードまじで欲しいな!」といっていたカード、それが・・・

三井住友VISAカードクラシック(MITSUI SUMITOMO VISA CARD CLASSIC)

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・年会費:税抜1,250円(インターネット入会で初年度無料)
・付保額:50万円・携行品15万円
・引受会社:三井住友海上
・その他:「マイ・ペイすリボ」というリボ払い的な設定をして買い物をすることで、翌年度の年会費も無料になる。
三井住友VISAカードクラシック公式HP
・ハピタス経由のカード作成で3,000円貰えます

改めて年会費や付保額を確認してみると「案外しょぼいな」と思ったけど、何故か「三井住友VISAクラシック」を使った、裏利用付帯の保険金請求は比較的多かった。

このオサレなデザインのカードは「裏利用付帯カードの代名詞」として記憶していたぐらい。だから同僚とも「これ欲しいね~」とよく言っていたのだ。

ちなみに「ハピタス」というのは、よくある「モッピー」「げん玉」みたいな、ポイントサイト。

海外在住者でアカウント作成しようとすると電話番号認証でつまづくと思う。しかし「SMARTalk」というアプリを利用して認証できたので、具体的なやり方は気が向いたら書きます。(←現在はSMS認証が不要になってました、詳しくは別記事にて。)

複数枚カード持ってたら治療費用は合算できる

裏利用付帯カードのメリットなんかについて書いてきたけど、唯一のデメリットといえば、各々のカードの付保額がしょぼいことだろう。

たとえば、シンガポールで入院などしようもんなら、三井住友カードVISAクラシックの50万円なんて一瞬で吹き飛ぶ。

しかし、裏利用付帯カード複数枚もっていて、出国後に同時利用すれば保険付保額は合算できる。極端な話、上の4つのカード全部ゲットして、同じような時期に4回タクシー代を利用したら、合計の傷害・疾病の付保額は300万円ということになる。

まとめ

いろいろ思い出しながら書いてきたけど、当の本人である自分はこれらのカードを一枚も持っていない。日本を出国する前にどれか作っといたら良かったと後悔している。

如何せん海外在住者には冷たいのが日本のサービス。シンガポールに来て間もないころ、一度だけJCB EITカード(自動付帯保険カード)を作ろうとした事があった。わざわざ担当者が本人確認のためシンガポールの番号まで掛けて来てくれたのだけど、なぜか冷たくあしらってしまった。

そして、その数ヶ月後にまた気が向いてJCB EITカードを申請したのだけど、却下されてしまった。あの当時から随分と月収も増えたし、今なら買い物やタクシー代の支払いにカードを使いまくるし、支払いも滞ることはありえない(元々ありえんけどww)。

だから、もう一度チャンスがもらえるのだとしたら、ぜひ日本のクレカを作ってみたい。