どうも、シンガポール在住、底辺現地採用のXin(しん)です。
自分は、かれこれ6年以上シンガポールにいますが、こちらに来てから貯めたお金を今は投資に回しています。日本の預金には手をつけてません。
主に銀行預金(OCBC360)、投資信託(UNIT TRUST)、株式投資(REIT)など。現在は、これらのオプションから、せっせかREITへの比重を高めているところ。
最近これらシンガポールでの資産を合わせると余裕で1000万円超えていることに気づきました。
しかし、シンガポールでは何でもどんぶり勘定です。
手取り年収は余裕で1000万円以上、月収200万、不労所得50万とかいうプレーヤーもゴロゴロいるわけで、そんな中で資産が1000万あったとしても、別に珍しくともなんともない。
むしろ少ないと思う。30代であれば、数千万~億くらいは持っている層が多いと思います。
理由はビザの関係で外国人なら、ある程度以上の給料がないと働けないこと。
所得税が安く給与額=手取り、であること。公共交通機関などのインフラが安価であること。タクシーもUberやGrabなどであれば非常に安いこと。
その代わり日本の健康保険のような制度はないし、ボーナスも1~2ヶ月程度で無いに等しい。永住権を取らないと年金のようなシステム(CPF)にも参加できない。駐在員でもない限り退職金ももらえない。
などなど他のアジアに比べて比較的給与水準が高くて、額面=手取りである反面、デメリットも数多くあります。
結果的に5~6年働いて1000万円くらいの現地通貨がたまっていたのは、母親譲りの節約体質な上に、シンガポールでは特に大きな病気や怪我などしなかったということが大きいと思います。
とはいえ、自身が実践している節約術のような記事が書けるかもしれない。今回はふとそう発作的に思い立ち、ラップトップを開くことにしました。
何故5年で1,000万を貯金できるのか
先ず自身のざっくりとした収入について。ブログの説明に書いている「シンガポール在住の底辺現地採用のブログ」というのは、あながち嘘ではなく、自分は底辺の現地採用です。
月収については昔はブラック企業で働いてたので相当低かったです。転職して何とか昇給を重ねたものの、今でもなんとかEPくらいは取れるか、という収入。
そのほかブログやサイト運営で僅かな収入は得ていますが、日本の銀行口座に入ることになっているので、現地で貯まった1000万円のうちには含んでません。
ちなみに思い出したくもないし書くつもりもないですが、ある事件があって120万円くらい失ったこともあります。
つまり、安月収+事件もあった自分でも5~6年で1000万くらいの貯金は貯まったので、現在シンガポールでビザ取得できるくらいの給料があり、尚且つ100ウン万損する事件がなければ、現地採用でも5年で1000万は達成できるだろう。そう考えました。
ちなみに、この記事は自身のような独身者を対象としています。
駐在員でもなくて子どもがいる人は、信じられないくらい高額な教育費用がかさんでくるので、どれぐらい貯金ができるのかは想像できません。
シンガポールでの節約術
それでは具体的な自身が今まで実践してきた方法について。というか自分が無意識のうちに行っている方法を書いていきます。
1.食事はホーカーやフードコードを利用する
予算:一食SGD3.00~6.00(約240円~480円)
※瓶ビール付きでも一食SGD10.00くらい。
安いローカルスーパーに行って自炊をするという手もあるし、その方がヘルシーなんでしょうが、面倒くさがりな自分には自炊は不可能です。自分の住んでいる公団住宅の中には安くて美味しいホーカーがありますし、駅前にはてとも美味しいフードコートもあります。一人で食事をする時はいつも利用しています。
もちろん、オーチャードやクラークキーにある高級レストランの方が料理の味は美味しんでしょうが、料理は人間がつくるもの。そこまで大差はないです。というか同じ屋台で数少ない同じ料理を振舞っている屋台のアンティーやアンクルの方が、技術がテクっていて美味しい料理を提供しているとさえ感じます。
個人的に餃子の大将の餃子よりもお気に入りの餃子SGD5.00。半分の量だとSGD3.00。ちなみに此処のジャージャー麺もSGD3.00。シンガポールで有名らしい京華なんとかよりも、こちらの方が味クオリティが高いんだよね。 pic.twitter.com/uwfKIiWJPE
— Xin(しん)@シンガポール (@xinzaixinjiapo) December 21, 2017
モノの値段はその物のクオリティで決まるのではなく、そのモノがある場所で決まる。シンガポールでたまにリア充エリアのアタースな料理にありつくと、つくづくそう思わされます。
※アタース(ATAS):上流階級の、高額な、ハイソな
2.住居はHDB(公団住宅)の一室
住宅補助のない現地採用にとって、シンガポールの生活費の中で最も大きなウェートを占めるものといえば高額な住居費用。
高級志向の外国人が多そうなコンドミニアムは好きではなく、混沌としたローカルの雰囲気が好きなので、自身はずっとHDB(公団住宅)住まいです。
両者の価格の目安はこんな感じ。
- コンドのユニット:SGD3,000.00~上限なし
- コンドの間借り:SGD900.00~SGD1500.00
- HDBのユニット:SGD2,000.00~上限なし
- HDBの間借り:SGD600.00~SGD1,000.00
最近になって引越ししましたが、 それまでは家賃SGD600.00のHDBの間借りで住んでいました。間借りと言ってもオーナーがほぼ不在のユニット借り環境。
どのようにしてその部屋をゲットしたかは以下の記事を参考にしてください。
同じ場所で同じような部屋を借りるにしても、お役立ちウェブやシンガポール掲示板など対日本人用サービスで借主を探すのと、フェイスブックやカルーセルで探して自身でローカルと交渉するのとでは、ずいぶんと家賃が変わってきます。
少しでも家賃を抑えたい人はぜひ、上記の記事の方法を試してみることをオススメします。
3.服飾はジョホールバルでまとめ買い
シンガポール人が口を揃えて「マレーシアは危ない」「ジョホールバルは危険だ」というので少し風評被害的な状態になっているジョホールバル。
夕方にショッピングモールから少し外れて、外れの方に歩いていくと、そりゃ少しは危険ですが、CITY SQUAREやKSL(JB CENTRALからタクシーで5分)などのショッピングモールの中で買い物をする分には全く危険ではないです。
ここ最近のマレーシアリンギットのレートはSGD1.00=MYR3.00。数年前はSGD1.00=MYR2.50だったので、シンガポールドルから両替して買うと少しお得になりました。
値段が安いという理由のみでなく、ジョホールバル在住者のファッションは、シンガポール人くらべて何かおしゃれで洗練されているイメージがある。
そんな理由もあって、自分は服、靴、スマホケースなどの細々したものはJBで調達する事が多いです。ジョホールバル訪問のついでに、普段シンガポールでは食べない寿司などを食すことも少なくないです。
コンタクトレンズはオンラインの方も安いと気づいたので、最近は購入してないですが。パレル購入ならジョホールバルで間違いなし。ヘアサロンもよく利用します。
4.スマートフォンは格安SIM(サークルズライフ)
予算:月SGD50.00(3200円)、26GBまで使用可能
これは最近はじめたことですが、スマートフォンの通信会社をスターハブからサークルズライフに変更しました。
上記記事内でも言及した通り、自分の会社はある程度までスマホ代は会社に請求できるので参考にならないかもしれないです。
しかしスマホ代がSGD50.00超えなければ、今まで他社でヘビーユーザーだった人は相当節約できると思います。
5.交通機関は積極的に電車(MRT)やバスを利用する
予算:片道SGD1.00~SGD2.00
会社に請求できる場合はタクシーを利用しますが、それ以外は殆ど電車(MRT)やバスを利用しています。電車(MRT)の便利さは言うまでもないですよね。
しかしバスは、停車するバス停のアナウンスもなければ、車内の電子ボートで知らせてくれるわけでもない。停車駅前でボタンを押さなければ降りたい駅を素通りされてしまうこともある。しかも時刻表もないときた。
かなり慣れないと躊躇ってしまう乗り物ですが、「バス・アンクル」で目的のバスが来る時間をチェックする。
そして、バスに乗車中はグーグルマップで現在地とバス停を確認しつ降車ボタンを押す。そうする事で、今まで言ったことがない場所へもバスで行けるようになってきます。
6.保険に入るならカード保険か最低限の医療保険を
自身の場合は会社が保険に契約しているので、普通の病気ならキャッシュレス受診できます。なので今のところ個人では医療保険に加入はしていません。EPではなくSPASSビザで働いている人も、原則は雇用者に支払い義務があるはずです。
一時帰国の際は、普通の利用付帯の楽天カードで航空券を決済して、シンガポールに戻ってきて3ヶ月間の安心を得るくらいです。
カード保険には様々なものがあります。自動付帯カードと裏利用付帯カードと組み合わせれば6ヶ月間の海外旅行保険に加入できるので詳しくは以下の記事を参考にして下さい。
現地で何か保険に入らないと不安な人は、入院のみカバーされる保険が年SGD300.00~400.00がNTUC、AVIVA、Great Easternなどで売りに出されるので、それを購入すると良いかも。
実際に大きい怪我や病気で入院しても、保険会社できるだけ支払いをしないように話を持っていくことが多く、良い噂を聞かないので、入院した際は戦う覚悟は必要ですが。
それが嫌なら、日本の健康保険に入っておくことをオススメします。掛け金を払い続けていれば、海外での受診も海外療養費制度で、日本での受診同様に扱ってくれます。
海外で急な病気にかかって治療を受けたとき | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会
間違っても、街でAIAやPrudentialの営業が勧めてくるような保険には絶対に入らない方がよいです。
彼らは貰えるコミッションが高い長期前提での生命保険ばかり勧めてくるので。街でわざわざ話しかけて勧めてくるという事は、売られてる保険は彼らへのコミッションが上乗せされいると考えるのが無難です。
7.ローカルの友達を作る(=日本人の友達を作らない)
先述のとおりシンガポールに住んでいる日本人や、駐在員はもちろんのこと、現地採用でも、ある程度高い給料をビザの関係で貰ってる人が多いです。
その結果、シンガポール在住の日本人は金遣いが荒くなっているような気がします。
よくある「~県人会」「昭和~年会」「~大学OB回」「~チーム」など日本人の会に行くと、会費で一食SGD100.00(8,000円)前後、というのは良くあること。
高額になる原因は彼らが行き着けのアタースな日本食レストランで開催することにあると思います。そういった場所で出会う人は、金遣いの荒い日本人駐在員も多く、ローカル採用で働いている人も、金遣いが彼らに似て荒くなっていくのだと推測します。
一方ローカルのシンガポール人は、安くて美味しいお店を知っていたり、皆で集まる際も予算を気にします。出せない人に合わせるので、参加してどんちゃん騒ぎなどしても、高くても一食SGD60.00程度ぐらいまで。
シンガポール人の月収も決して少なくはないですが、CPF制度により月収の20%を積み立てる必要がある。
可処分所得が額面月収の8割になり、そこから生活費や娯楽費を捻出する必要があるので、コストをセーブする癖が身につくんだと思います。もちろん、カードの切りまくりで金遣いの荒いシンガポーアンいますが…。
自身の場合は、日本人だらけの雰囲気が苦手なので、あくまで結果論なのですが、一緒にいて居心地の良い中華系シンガポール人としかつるまなくなった結果、 友人付き合いのための費用が著しく減った気がします。
8.煙草を辞める
シンガポールに来て3、4年間はバリバリのヘビースモーカーでした。
一箱SGD12.00(1000円)はする煙草を、一日一箱。酷い時には一箱半くらい吸っていました。少なめに見積もっても、煙草に1ヶ月3万円は消費していた計算になります。なので安く見積もっても1年に36万円。これ結構でかいです。
並大抵の精神力では禁煙は難しいかもしれないですが、禁煙から2年たった今は、煙草がなくても大丈夫な身体になりました。
個人的には、煙草を辞めてから、貯金が増える勢いが増した気がします。
9.化粧をしない
これは自分が思うだけの事です。当たり前ですが男である自分はデフォルトで化粧はしないので。
日本では街を歩けば化粧をしていない年頃の女性は見かけませんが、シンガポールではオフィス街で働く女性もスッピンの人が多いです。
オフィスレディでも出張で日本人クライアントに会うような営業職なら、多少は気にかけているかもしれないですが、でなければスッピン率は高いです。
別に化粧の有無がパフォーマンスに影響する訳でもない。日本のように、化粧をして出勤しないといけない意味不明な文化はないので、化粧したければすれば良いし、したくなければスッピン出勤でOKです。
化粧をしないことによって、化粧代が浮くし、化粧をする時間もセーブする事ができます。合理主義に基づくシンガポールならではだと思います。
ネットでチラ見したところ、日本人の年頃の女性に掛かる化粧代は一月8000円とのこと。それほど大きな金額ではないかもしれないですが、一月のデータ通信代と同じくらいと考えると小さくはないですよね。
10.貯金で投資をする
株(S-REIT)投資こそ、シンガポールでは経験半年のビギナーですが、3年間くらいから投資信託(UNIT TRUST)を購入しています。
最初はリスクの少ない債権ファンドを購入して、途中で売却して株式ファンドに切り替えました。
もちろん、元本割れのリスクもあります。世界経済がクラッシュすれば、被害は甚大なものになるかもしれないです。しかし、ここ数年は余程なことがない限り目減りすることはなかったですし、毎月配当も貰えます。銀行に預けるよりも利子が良いです。
自分は今まで投資信託では利確した分では配当も含めSGD3,000.00程度稼がせてもらいました。
預金もシティバンクから金利の良いOCBC360口座に切り替えました。すべての条件をクリアすれば3%以上の金利がつきます。通貨が安定している先進国の普通預金で3%の金利。日本人の感覚では信じられないです。
先述の通り現在は株式(S-REIT)に投資してますが、これはリスクも高いので人様に勧められる類のものか模索中です。しかし、何れの投資にせよ、日本では徴収される、投資で得た利益に対しての課税はシンガポールでは無料。
だからタックスヘイブンで金持ち外国人がシンガポールに押し寄せるんだろうな。シンガポールにいるなら投資しないと損。そんな考えを持つようになってしまいました。
まとめ
以上、気がづいたら1,000万円分以上の現地通貨が溜まっていた決め手はなんだったのか、実践している事を中心に、実践できない化粧なども含め思いつくがまま書いてみました。
やはり最も大きいのは家賃だと思います。一般的にシンガポールの日本人現地採用は、家賃をSGD1,000.00前後払っている人が多いと思います。
しかしスマートに探して、少し妥協すればSGD600.00でも一部屋を確保することができます。その差SGD400.00、1年でSGD4,800.00(約38万円強)です。結構でかいですよね。
家賃さえ抑えることができれば、単純計算でも1,000万円を5年で貯められる計算になります。
たとえばシンガポールでのEP取得基準20代後半の月収SGD4,500として…月収SGD4,500 – 家賃SGD600=可処分所得SGD3,900。
この可処分所得のうち月SGD1,900使ったとしても、SGD2,000(16万円)は毎月貯金できる計算になります。1年で16万×12ヶ月=196万円の貯金。
5年で960万円になります。EPで働いて家賃さえ抑えれば昇給なくても楽勝です。実際には5年も働いてれば転職や昇給などもありますから余裕です。
ただ日本人は間借りを必要以上に嫌がる人が多いので、そういう人向きではないです。どうしても一人暮らしがしたいけど、海外に住みたいという人は、コストの中でも家賃の割合が低そうなタイやベトナムなんかで働けば良いのかなと思います。
シンガポールでの就職に興味がある人は、転職エージェントに応募してみることをオススメします。実際にシンガポールにやってきて、ビザも、企業も、業種も選ばなければ、案外とんとん拍子に話は進んでいくと思います。
自分は一発目のシンガポールの就職はJACリクルートメントで決めました。2週間くらいで就活は終了。就職先がブラック企業だったので2年後に退職しましたが、あくまで現地で経験を積む切っ掛けと考え妥協して働くのなら悪くないです。現在は友達に紹介してもらった外資系企業で働いています。
かつて「シンガポール庶民生活☆小さな幸せ」というブログを執筆しているブロガーさんが・・・
かつて、進化系ニート(男性・24歳)は、
「働いたら負けかなと思ってる」
とのたまったが、格差社会の底辺で進化を遂げた庶民は、
「シンガポールで、お金を使ったら負けかなと思ってる」
欲しがりません!!一時帰国までは!!相変わらずの忙しさで、1週間に1回の更新がやっとの庶民ブログ。 おととしまでの円安はどこ行った~!シンガポールドルで給料をもらっている身分としては円高はかなり痛い。 しかも、毎年日本に帰る余裕もない庶民がまもなく2年ぶりに…
と仰ってましたが、これは本当に核心を突いていると思います。
とはいえ、そこまでストイックに無理するのも良くないです。人はいつ亡くなってしまうかもわからないですし、若いうちは少しくらい金を使って遊びまくるのも有だと思います。自分ができる範囲で、楽しみながら節約するのが良いと思います。
ただ…モノの値段はその物のクオリティで決まるのではなく、そのモノがある場所で決まるだけでなく、人の給料もその人の能力だけで決まるのではなく、その人がいる場所できまる、という事は知っておいた方がいいと思います。
自分は日本だと、月収20万の価値もあるかわかりません。