人気の資産運用は、インデックス投資や高配当株投資があります。
インデックス投資は、TOPIX、S&P500などの市場全体の指標に投資する手法で、高配当投資とは高配当の株式・ETFに投資し利益をえる手法です。
自分はシンガポール在住で配当にかかる税金はゼロ、その地の利を生かし高配当投資を実践してきました。
しかしコロナ暴落が起こったあと、株式市場の急回復、その勢いに便乗すべく去年末から、資産の一部を手数料の安い『Saxo Bank』や『Tiger Brokers』に流し短期トレードを始めました。
そして現在、安全にグロース恩恵を受けられる『ARK ETF』が最強ではないのか、と思い始めているので、その経緯&ARK ETFを紹介します。
「ARK ETFは打ち出の小槌ちゃうの?」と思い始めてる。
稼ぎ易いのは米国上場の個別銘柄
米国株には、VT、VTI、VOOなどのリスク分散されたETFや、日本人に人気のVYM、SPYDなどの高配当ETFもあります。
長期で見るなら、このようなリスク分散ETFに投資することで、資産を増やすことができるのは、歴史が証明してます。
また近年は、米国IT企業が絶好調なことから、GAFAMに効率よく投資できるQQQも人気です。
しかし、短期で素早く利益を得るには、どうしても個別銘柄が効率よいんですよね。自分も、特にNIO、SBE、FUTU、PLTRなどで良い思いをさせてもらいました。
SBEを売却。1ヶ月で100万円頂きました。ご馳走さまでした。
とはいえ、この類の取引は手数料が高くリスクも高い。
IG証券のアカウント準備中なので、中短期米国株トレードはサクソかIGで、もう少し少額でやろうと思います。 https://t.co/bsrXl1SxoU pic.twitter.com/1ZQTba5MOC
— Xin(しん)🇸🇬SG│シンガポール在住FIREワナビー (@xinzaixinjiapo) November 24, 2020
とはいえ個別株はハイリスクなうえ、何時までも上昇相場が続くとは限らないのも事実。
だけれども相場が冷え込んでいる時も上がり続ける個別株はある、可能なら常にイケイケ銘柄に遷移しつつ利益を得続けたい。
そんな欲張りな願望を満たしてくれる投資商品が、ARK(アーク)社運営のETFだと思ってます。
ARK(アーク)社とは
アーク(ARK)社は、世界に革新的な変革をもたらす「破壊的イノベーション」をテーマとしたETFを運営する投資会社です。
「破壊的イノベーション」 とは、従来の生活スタイルや産業構造を根底から覆す技術革新のこと、なかでもARKは、次の5つの領域に投資してます。
・ロボティックス
・ブロックチェーン
・エネルギー貯蔵
・人工知能(AI)
2021年2月現在、ARKが運営しているETFは7種類ですが、上記の領域を5~10年の長期的なスパンでリサーチし、各々のETFに反映させていくとか。
つまり、世界に変革をもたらし爆発的な利益を出すような企業を綿密に調査、ポートフォリオに加えていくということだと思います。
現在ARK社のETFは、アクティブ運用型が5種、インデックス運用型2種あり、計7種類あります。
- アクティブ運用:ファンドマネージャー等が指数を上回るため具体的な投資を行いポートフォリオを管理する投資戦略
- インデックス運用:ファンド基準価額がある指標(インデックス)と同じ値動きを目指す運用をする投資戦略
ARK(アーク)社のCEO
ARK社の最高経営責任者(CEO)のキャシー・ウッド(Cathie Wood)氏は、これまで数々の大手運用会社で働き、約50億ドル以上を運営してきた、やり手の女性です。
世界を代表する政治家や実業家が一堂に会するダボス会議へ出席したこともあり、現在は女性版ウォーレン・バフェットと称され、業界で注目を浴びてるそうです。
写真から年齢は40代くらいかなという雰囲気ですが、生まれ年は1955年で何と年齢は60代を超えています。
見た目年齢が若すぎ、やっぱ金持ちは健康や美容に金をつかうのか?
そんなキャシー氏率いるARK社は「2024年迄にテスラの株価が7,000ドルに達する」とも予測しているとか。7,000ドル、今の価格で購入してもテンバガー、恐ろしい。
ARK(アーク)社のアクティブ運用型ETF5種
ARK社のアクティブ運用型ETFは次の5種類あります。
- ARKK:ARK Innovation ETF
- ARKQ:Autonomous Technology & Robotics ETF
- ARKW:Next Generation Internet ETF
- ARKG:Genomic Revolution ETF
- ARKF:Fintech Innovation ETF
これらの銘柄は、毎年かかる経費率が0.75%と、一般的なETFと比べると少し高めです。それぞれ中身をざっくり紹介します。
1.ARKK:ARK Innovation ETF
ARKを代表するETF。いろんな革新的ビジネス企業が、満遍なく散りばめられとる感じ。どれかの産業がこけても成長し続けそうな構成銘柄になってる気がします。
- TESLA:米国電気自動車
- ROKU :メディアストリーミング端末
- TELADOC HEALTH:仮想医療サービス
- SQUARE:モバイル決済サービス
- ZILLOW GROUP:不動産売買マッチングサービス
2.ARKQ:Autonomous Technology & Robotics ETF
名前の通り自動運転やロボットがメインで、テスラの比率が全体の何と10%です。
- TESLA:米国電気自動車
- BAIDU:中国検索エンジン(電気自動車に参入)
- SQUARE:モバイル決済サービス
- TRIMBLE:サービステクノロジー企業
- DEERE & CO:農業機械、建設機械メーカー
3.ARKW:Next Generation Internet ETF
次世代ネットサービスやブロックチェーンがメイン。ARKKと構成銘柄が被りすぎてますね。BTC投資会社くらいが違うのかな、というイメージです。
- TESLA:米国電気自動車
- GRAYSCALE BITCOIN TRUST BTC:BTCメインの投資会社
- JD.COM:中国第二位のECサイト
- TELADOC HEALTH:仮想医療サービス
- ROKU :メディアストリーミング端末
4.ARKG:Genomic Revolution ETF
名前の通りゲノム的な銘柄ばかりです。バイオハザード的なイメージのETFですね。
- TELADOC HEALTH:仮想医療サービス
- PACIFIC BIOSCIENCES:分析治療室設備メーカー
- TWIST BIOSCIENCE CORP:DNA合成製造会社
- REGENERON PHARMACEUTICALS:米国大手バイオ医薬品会社
- EXACT SCIENCES CORP:分子診断会社
ARKF:Fintech Innovation ETF
名前の通りフィンテック系がメインの会社。テスラも組み込まれてなく電気自動車とも関係ないので、他のARK系ETFと、これ買っとけばリスク分散になりそう。
- SQUARE:モバイル決済サービス
- ZILLOW GROUP:不動産売買マッチングサービス
- PAYPAL:モバイル決済サービス
- SILVERGATE CAPITAL:米国銀行系持株会社
- TENCENT:中国大手ネットサービス会社
ARK(アーク)社のインデックス運用型ETF2種
ARK社のインデックス運用型ETFは次の2種類です。
- IZRL Israel Innovative Technology ETF
- PRNT The 3D Printing ETF
アクティブ運用型より管理が楽なので、経費率も少し安めになっています。
- IZRL:経費率0.45%
- PRNT:経費率0.66%
とは言っても、0.03~0.09%レベルのバンガード系やブラックロック系のETFに比べると高めです。
それぞれ中身をざっくり紹介します。
IZRL Israel Innovative Technology ETF
イスラエルは、ITやサイバーセキュリティー先進国。イスラエルIT関連企業を集めたETF。上位5社をピックアップしたけど、何れも2%プラスの割合。これ持ってれば、満遍なくイスラエルIT企業に投資できるな。
- GILAT SATELLITE NETWORKS:ネットワーク装置の設計・生産・販売
- PERION NETWORK:イスラエル拠点のグローバルテクノロジー企業
- E & M COMPUTING :ITソリューションプロバイダ
- INTERCURE:パーソナル医療機器メーカー
- ENLIVEX THERAPEUTICS:バイオ医薬品会社
PRNT The 3D Printing ETF
宇宙・軍事・住宅・ものづくり等に革新的な改革をもたらす3Dプリンタ企業のまとめ買いパック。EXONEの比率が10%と高めになってます。未来は100万円以下で家を買えるのか、夢をもたらしてくれる企業群かも。
- EXONE:米国の3Dプリンタ企業
- 3D SYSTEMS CORP:3Dソリューション企業
- STRATASYS LTD:3Dプリンター専門メーカー
- STRAUMANN HOLDING :世界最大のデンタルインプラントメーカー
- PTC INC:米国の設計関係ソフトウェア会社
ARK(アーク)社は超グロース狙えるETF
可能なら常にイケイケ銘柄に遷移しつつ利益を得続けたい。そんな欲張りな願望を満たしてくれる投資商品が、ARK(アーク)社運営のETFだと思っています。
なんて冒頭辺りで言いましたが、ARK社のアクティブ運用型ETFは、キャシー氏のようなプロが「破壊的イノベーション」を精査して運用してくれてる金融商品です。
組み入れ銘柄は全てプロの御眼鏡にかなった銘柄で、今は大半のETFの比率がTESLAというイメージですが、彼らが万一「TESLAがぽしゃる」と判断すれば、TESLAがNIOに組み替えられる等の自動で調整してくれます。
つまりリスク分散されたETFでありながら、米国個別株のような爆発的な利益を自動で上げられるかもしれない。そこに自分は魅力を感じてます。
とはいえアクティブ運用型ETF5種の経費率は0.75%。なので5種全て所有すれば株価が変動しなくても、3.75%をARK社に支払うことになります。
なのに何故ARK ETFを勧めるのか?
それはやはり、GAFAMをメインで大人気のETF「QQQ」も遥かに上回る上昇率と言えます。
あの天下のGAFAMメインのETF、QQQでさえコンサバなETFに見えるなんてエグすぎやろ。
以上より、ARK系のETFは、界隈から注目されているETFな訳です。
ARK(アーク)社のETFは何処で買える?
ARK社は日本の金融庁に届け出を出していない為、日本の証券会社では『楽天証券』や『SBI証券』でも、取引できません。
自分がシンガポール在住者に時折オススメしてる『スタンダードチャータード銀行』でも取引できず『IG証券』でもARK系のETFのロングを試みましたができませんでした。
そのため、自分が知る限りARK社のETFに投資できる証券会社は、下記3社です。
米国株の取引手数料最安値のTiger Brokersについては、詳細をブログ記事にしたので、よければ参考にしてください。
日本在住者は口座開設できるが入金が海外送金になるデメリットあり。シンガポール在住者は口座開設しない理由がない。そんな感じです。
ARK社は、ウェブマガジン、ツイッター、ユーチューブ、ポッドキャストなどで日々情報を発信し続けてます。
ARKのETFを購入しARKが発信する情報を追いかければ、資産が増やせるだけでなく経済の勉強にもなるかも。購読してみると良いかもしれません。
またARK社が作成したものではないですが、日々アップデートされるARK社のポジションが追跡できるアプリもあります。
このアプリを参考にしながら、個別株トレードしている人も多そう。インストール必須のアプリです。