日本に帰国して1年と数か月が経過。
帰国直後は、四季・行政手続き・個人事業主や法人の経理・施設&病院とのやりとり等、慣れないことだらけでしたが、日本の生活にも大分慣れてきました。
当初はビビり散らしていた確定申告も無事に終え、在星時代と比べても随分と成長しました。
ただ未だに「街中の異常なゴミ箱の少なさ」には慣れないです。
そこで今回はゴミ箱の少なさ問題を取り上げようと思います。
「気に入らなければ海外に行けば良い」と言われたら反論できない愚痴ブログ。
苦手な方はページを閉じて下さい。
ゴミ箱がない理由
最初に違和感に気づいたのは6、7年前の一時帰国の際、繁華街の自販機でドリンクを購入し、自販機横にゴミ箱が少ないのに愕然とした時。
自販機を設置しときながらゴミ箱を置かないとは、何て自己中なオーナーだ!
こんな風に憤りを感じたのを今でも覚えてます。
しかし、周辺にもゴミ箱を設置してない自販機が点在していたんですよね。
飲み干したペットポトルを処分したかったので、ゴミ箱が設置されてる自販機やコンビニを必死に探し処分しました。
なぜ日本にはゴミ箱がないのか?
ネットで調べたところ、どうやら1995年の地下鉄サリン事件以降、以下の理由から街のゴミ箱が撤去されていったそう。
- ①テロ対策
- ➁カラス被害防止
- ③ゴミ処理費用の削減
とってつけたような理由で愕然としました。
→①テロ対策
ゴミ箱がない国なんて日本を除いて殆どない。
強いて言うなら日本の真似をしている台湾(繁華街から外れるとゴミ箱が少なかった)くらい。
ゴミ箱設置でテロの危険性が上がるなら、日本以外の国はゴミ箱テロだらけ。地下鉄サリン事件、何回発生したんですか。リスクとってゴミ箱テロする人が日本国内にそんなに沢山いるんですか?
→➁カラス被害防止
カラス避けのゴミステーション設置等すれば問題ない。
予算を抑えたければ、CD裏の反射・犬の鳴き声などの対策を講じればよいだけ。
最近の地域のゴミ置き場は、すでに上記対策されてるのでカラス被害は殆ど見かけない。ゴミ箱も設置して同じように対策すれば良いだけ。
→③ゴミ処理費用の削減
国や都道府県市町村は、インフラ整備のためにも国民・市民から税金を徴収してます。
なのに、生活に必要なゴミ箱をお預けするとは言語道断です。
ゴミ箱があるから街中で食べ物・飲み物が売れる。なのにゴミ箱撤去で消費を抑制させるなんて地域経済にとってもよくない。
世間は、実生活には関係の薄い個人情報やコンプラについて、殆どの人に無関係な大谷氏の結婚や、松本氏のスキャンダルにはウザいほどうるさい。
なのに実生活の利便性に直結する「街中のゴミ箱の少なさ」について議論する人は皆無なんですよね。
ゴミ箱に関する人間の陰湿な一面
「ゴミ箱はない方が街が綺麗でよい」
「昔サリン事件があったから、ゴミ箱は無い方が良い」
同調圧力のせいか、このような意見の人が増えました。
しかし、そんな人でも繁華街で飲み干した缶・ペットボトルを捨てるため、わざわざゴミ箱を探しまわった経験が一度はあるはず。
ゴミを捨てる側ではなく、わざわざ外からのゴミを捨てられる立場になって考えて欲しい。
自分は親所有の土地(駐車場)に自販機を設置し、その横にゴミ箱を置いてます。
こっそりカメラも設置していて、どんな人が購入するかスマホで確認もしてます。
その結果、散歩中飲み干した自販機とは関係ない缶・ペットボトルを自販機横のゴミ箱に捨てる人が多いことに驚かされました。
ひどい場合だと、子供がお菓子の袋のゴミを缶・ペットボトル用のゴミ箱に捨てたりしてました。
ゴミ箱のメンテナンスをするのは自販機業者ですが、外からのゴミを捨てられる側は結構憤りを感じるもんですよ。
自販機横のゴミ箱を撤去すべきか考えました。
しかし、先に「飲み干したペットポトルを処分したかったので、ゴミ箱が設置されてる自販機やコンビニを必死に探し処分しました」と書いた通り、自分も同じことを別の場所でしたわけです。
地域の環境課に電話を掛け「自販機外のゴミ箱が捨てられる(せめて公園にゴミ箱を)」と相談したところ「自販機の設置業者に相談してください」と言われました。
「ふざけんな!根本的な問題の本質を分かってない!」と思いました。
ゴミ捨て需要が供給を上回りすぎた結果
※渋谷に設置されている自動販売機
人間が消費をする以上、ゴミ処分の需要とは切っては切り離せません。
まだ自分の場合は、過疎エリアの自販機横のゴミ箱だからマシだ。
ゴミ箱消失で一番割を食ってるのは、繁華街の小売店・コンビニ運営者です。
異常だろ。
こんだけゴミ捨てる敷居が高い国、知らんわ。
自治体がゴミ箱設置しろよ。
税金払ってるんだから。 pic.twitter.com/MMsOSeN7v7
— Xin(しん) (@xinzaixinjiapo) November 27, 2023
※神戸、三ノ宮の駅前コンビニにて
悪いのは外のゴミを捨てにくる人ではなく、地下鉄サリン事件みたいな過去のマイナー事件を言い訳にして、ゴミ箱を馬鹿みたいに撤去しまくる行政側。
↓
行き場を失ったゴミ捨て重要は周辺のコンビニ・自販機へ
↓
需要を受けきれなかったコンビニ・自販機もゴミ箱も撤去
↓
どんどん街からゴミ箱が減り不便な世の中へ
外で買い食いした後ゴミを捨てる場所がい国が「おもてなし国」とか片腹痛い。
ゴミ箱は、行政がインフラ・サービスとして設置すべき。
特に東京・京都・大阪などの大都市は、観光収入の恩恵も受けているはず。
「観光に来てください!物を買ってください!食べてください!でもゴミは捨てないで!」とか自己中すぎ。
昨今の不法投棄の拡大解釈が酷い
自販機を設置してからというもの、他の自販機もよく観察するようになりました。
最も酷いケースは「ゴミ箱を設置してない自販機」なんですが、ゴミ箱をしてても、このような誤解を招く張り紙を貼付してる自販機もあります。
「空き缶やタバコなどを捨てた場合も不法投棄にあたります」とありますが、不法投棄の目的語である廃棄物の定義は以下の通りです。
廃棄物とは、ごみ、粗大ごみ、汚でい、廃油、ふん尿その他の汚物又はその排出実態等からみて客観的に不要物として把握することができるものであって、気体状のもの及び放射性廃棄物を除く。固形状から液状に至るすべてのものをいうものであること。
https://www.env.go.jp/
ここまで調べなくても自販機横ゴミ箱の前にある「空き缶」「タバコ」が廃棄物に当たらなそうな事は、感覚的には理解できると思います。
もし不法投棄の対象・廃棄物、が受け手の捉え方で変わるのなら、(自分にとっては)無差別に廃棄物(ウザいチラシ)を拡散する郵便局・クロネコヤマトは犯罪企業です。
つまり「空き缶・タバコを捨てたら不法投棄」なんて子供だましの嘘っぱち。
なのに多くの自販機設置者・小売事業者は自販機外からのゴミを捨てられるのが嫌だから「不法投棄は犯罪です」なんて強い言葉を使って威嚇してるだけ。
そういう本人達も、繁華街で飲み干した缶・ペットボトルを捨てるため、わざわざゴミ箱を探しまわった経験があるに違いないのに。
「不法投棄は犯罪です」と言ってる人たちが繁華街では、(彼らの定義する)不法投棄を行っているわけで、自分勝手極まりない。
ゴミ捨てられるのが嫌な人は、自販機を撤去すべき。
郵便受けは撤去されない不思議
ゴミ箱がテロの標的になるなら、繫華街に設置してある郵便受けもテロの標的になる。
ゴミ分別してゴミ箱撤去して、スーパーのレジ袋まで有料化して、エコに力を入れているのに、紙資源は湯水の如く使う。
例えばメールやSMSで済む話でも、行政からの連絡は何でもかんでも手紙や振込用紙でペーパーレスになる気配がない。
自宅郵便ポストに色んなチラシが投函されて辟易してるので郵便受けを撤去したい。行政手続き全てオンラインで出来るようにならないかな。テロリストが郵便受けを標的にしたら行政が変わる?
こんな風に思うわけです。
街中でのゴミ処分場所
最後に最近のオススメの缶・ペットボトル処分方法を紹介します。
食べ歩きした後の紙袋等は(嵩張らないので)自分もビニール袋に入れ持って帰ることもありますが、嵩張る飲み干した後の缶・ペットボトルの処分は困りますよね。
以前は駅構内のゴミ箱に捨ててましたが、昨今とうとう駅からもゴミ箱が消え始めましたから。
缶・ペットボトルの処分に困ったとき、自分はショッピングモールや駅の個室トイレの中に、缶・ペットボトルを置いて帰ることが多いです。
本当は「〇〇県(都・府)〇〇市(区)へ、街にゴミ箱を設置してください」みたいなステッカーを作成して、缶・ペットボトルに貼って、トイレに置けば良いと思うんですが、行動に移せてません。
「不法投棄は犯罪です」というステッカーを販売してる業者は多いのに、「市町村へ、街にゴミ箱を設置してください」というステッカーを販売してる業者は皆無なんです。
誰か「街にゴミ箱を設置してください」というステッカーを販売して欲してくれないかな。
自分は買いますよ。
自分で作って売るべきでしょうか?