どうも、底辺無職のXin(しん)です。
本帰国し早一ヶ月弱、先ず成年後見人の事を書くか迷ったのですが、本帰国前に行った銀行&証券口座の整理について書きます。
シンガポールの銀行は所謂オフショア銀行で、国内で支店を構えている銀行であれば、日本帰国後も口座維持が可能です。
本帰国するからと資金を全円転&日本へ送金、シンガポール国内口座を全てクローズするような駐在員を見かけた事がありますが、そんな行為は愚の骨頂です。
喉から手が出るほど欲しい、という金持ちも多いだろうシンガポールの銀行&証券口座。本帰国後も、維持し利用するのがベストです。
自分は、小さいブローカーも含め、合計8社で口座を所有していました。
当記事では、各々の口座に対してとった行動、運用について行った事について書きます。
自身の銀行&証券口座の処理
自分が所有していたシンガポール国内の口座&用途は、以下の通りです。
- DBS Bank:メイン口座(長期高配当投資)
- Standard Chartered:NIO専用口座
- TD Ameritrade:オプション投資
- Tiger Brokers:中短期トレード用(短期メイン口座)
- Saxo Bank:中短期トレード用(短期サブ口座)
- eToro:仮想通貨取引
- IG:CFD取引(予算SGD3,000以下)
- OANDA:FX専用(予算SGD2,000以下)
いかにシンガポール国内にあれど、シンガポールを離れるなら閉鎖しないといけない口座が含まれています。
各々の口座について調べたり、問い合わせたりしました。結果や回答は以下の通りです。
銀行 | 口座維持の可否 |
DBS Bank | オフショア口座につき口座維持可能。ネットバンキングで、シンガポールから日本への住所変更が必要。 |
Standard Chartered | オフショア口座につき口座維持可能。ネットバンキングで、シンガポールから日本への住所変更が必要。 |
TD Ameritrade | シンガポール非居住者となる場合、口座維持は不可能。 |
Tiger Brokers | 日本でもサービス展開しているため、そのまま口座維持が可能。特別なアクションは不要。 |
Saxo Bank | 日本でもサービス展開しているが利用し続けたい場合、シンガポール国内口座を閉鎖、日本国内口座を新たに開設する必要あり。 |
eToro | 日本居住者にはサービス提供不可(恐らくコピートレードによる日本金融庁の圧力) |
IG | 日本でもサービス展開しているが利用し続けたい場合、シンガポール国内口座を閉鎖、日本国内口座を新たに開設する必要あり。 |
OANDA | 日本でもサービス展開しているが利用し続けたい場合、シンガポール国内口座を閉鎖、日本国内口座を新たに開設する必要あり。 |
DBSとStandard Charteredについては特別な説明は不要でしょう。
TD Ameritradeについては、口座開設時にポリシーを確認。Saxo・IG・OANDAは、利用していたが本帰国した友人がいたので、その際に本人に確認済み。
eToroには問い合わせ「日本在住者にはサービス提供できない」と丁寧に案内されました。
個人的に驚いたのはTiger Brokerです。口座維持の可否を問い合わせると「は?我々は日本在住者にもサービス提供してるのに、なぜ閉じる必要あるの。そのまま使い続けてOK。今後もよろしくね、てへぺろ」というノリでの返答でした(Tiger大好き)。
ちなみに、DBSやOCBCなどのローカル銀行を開設したまま本帰国して暫くすると、口座が勝手にクローズされる、という噂も耳にします。
銀行側からすると、顧客口座を維持するだけでも経費が掛かる。なので、殆ど動きのない少額口座を強制クローズするのは当然だと思います。
対応策としては、運用すること。運用さえしてれば、どんなに少額でも口座をクローズされることはありえません。
ちなみにOANDAはシンガポール口座をクローズ後、マイナンバー記載住民票をアップして直ぐ日本口座を開設できました(OANDA大好き)。
W-8BENフォームの記入
DBSとStandard Charteredの住所をアップデートして暫くした後、日本国内住所にDBSからラブレターが届きました。
内容は「W-8BENフォームの記入と、その証明書を出せ」というもの。
W-8BENとは「米国には住んでないよ、なので米国内で源泉徴収しないでね」とお願いする、米国への大事なラブレターです。
日本居住者の場合、日本マイナンバーを記入し、それが証明できる書類(住民票、マイナンバーカード等)のコピーを送ってあげればOKです。
具体的な説明や記入例は、CENTRAL PACIFIC BANKの下記例が分かりやすいです。
自分は上記例に参考に記入、マイナンバー記載住民票コピーとパスポートコピーも添付し、DBSへ送付しました。
ちなみに、Standard Charteredメインで取引している友人は、StanCharからW-8BEN記入依頼が送られてきたらしいです。
自分はStanCharからは送られてきてないですが、おそらくStanChar口座で保有している資産規模が少ないからだと思います。
証券取引していても、資産規模が取るに足らなければ、W-8BENは送られてこないのかもしれません。
シンガポール国内での証券取引の出口戦略
日本へ本帰国となると、シンガポール口座での投資益に対する税金計算はどうなるのか気になりますよね。
配当については日本国内の一般口座として、確定申告時に円換算した利益に対する分離課税(約20%)を毎年申告して払えばOKでしょう。
しかし問題は、保有している銘柄のキャピタル・ゲイン課税について、
- 取得時評価額を円換算して計算して払う
- 投資益の円転時を基準に税金を計算する
- 五年以上何も申告せず過ごしている帰国者がいる
など様々な憶測がありますが、自分の調べた結論から言うと、分かりませんでした。
海外口座で保有していた銘柄に対するキャピタルゲインに対する具体的税金計算方法は、分かりませんでした。
税理士が集まる質問サイトに記入しても自分の質問だけ無視され、様々な税理士へ相談などもしましたが、超マイナーカテゴリらしく、ほぼ匙投げ状態でした。
「税理士たち、何が士業やねん」と思いました。
ただ、本帰国後は投資益の分離課税が掛かるという事は、はっきりしてます。
そのため本帰国前、保有銘柄の中で利益が乗っている銘柄のみ全利確、含み損のある配当銘柄については、そのままにしてます。
含み損銘柄については、口座内プラマイゼロになった時点で、売却予定です。
含み損あっても閉鎖必須な口座での購入分については、泣く泣く損切りしました。
自身のシンガポール在住時の長期投資銘柄は、以下の記事にまとめていました。
しかし今回、帰国前準備により、次の銘柄を売却しました。
- Singapore Telecommunications Ltd(Z74)
- Venture Corp Ltd(V03)
- Japan Tobacco Inc(2914)
- SoftBank Corp(9434)
- TD Ameritrade、Tiger Brokers、Saxo Bankなどで保有していた全銘柄(整理のためTiger Brokers内の銘柄も一旦全売却)
Standard Charteredで購入していたNIOも利確しました。
逆に言うと長期投資については、上記銘柄以外は保有を続けている、という事です。
売却後SGD&USDをDBS内で円転、その後DBS Remitで1,000万円以上を日本のりみどり銀行に送金しましたが、驚くべきことに送金手数料は無料でした(DBS大好き)。
事前に「こんぐらい自己資金送金するんで」と手回ししていため、りみどり銀行でも送金した次の日には反映されていました。
今後はSBI証券と楽天証券を中心に、日本国内の口座でも運用を行っていきます。
以上、適当ではありますが、本帰国前に行った銀行・証券口座の整理についてでした。
せっかく無職になれたのに、本帰国後は、病院・金融機関・後見人とのやり取り・自宅メンテ業種手配などで忙しく、なかなかブログを書く気分的余裕がありませんでした。
しかし久々に書いていると、ブログを書くモチベが上がってきたので、今後も最低ツキイチはブログ更新しようと思います。