どうも、シンガポール在住の独身、底辺現地採用のXin(しん)です。
2017年4月17日にオープン予定のシンガポールのチャンギ空港の新施設「Jewel(ジュエル)」の内覧に行ってきました。
昨日いきなり外資系銀行で働くシンガポール人の友人より、投資系グループチャットで下記のようなメッセージを受信。
「ジュエルチャンギの内覧チケット3つ余っとるから興味あるなら教えてくれ」とのこと。そういえばシンガポールに新しいターミナルだか何だかできると聞いていたが、そのことか。
- Jewel(ジュエル)@チャンギ空港とは
- 入場チケットはオンライン制
- チャンギ空港からジュエルへの行き方
- 世界最大の屋内滝「Rain Vortex」
- 屋内庭園「Forest Valley」
- 最上階の庭園・レジャー施設「Canopy Park」
- Jewel(ジュエル)内アトラクション一覧
- 1.資生堂 森林の谷(Shiseido Forest Valley)
- 2.HSBC 雨の竜巻(HSBC Rrain vortex)
- 3.キャノピー公園(Canopy Park)
- 4.キャノピー橋(Canopy Bridge)
- 5.マニュライフ スカイネット飛翔(Manulife Sky Nets Bouncing)
- 6.マニュライフ スカイネットウォーク(Manulife Sky Nets Walking)
- 7.ヘッジ迷路(Hedge Maze)
- 8.ミラー迷路(Mirror Maze)
- 9.ディスカバリー・スライド(Discovery Slides)
- 10.装飾ウォーク(Topiary Walk)
- 11.霧ボール(Foggy Bowls)
- 12.チャンギ・エクスペリエンス・スタジオ(Changi Experience Studio)
- Jewel(ジュエル)アトラクション割引チケット
- Jewel(ジュエル)内の小売店&レストラン
- その他(仮想体験、アーリーチェックイン、ラウンジ等)
- 大型施設「Jewel(ジュエル)」の感想
Jewel(ジュエル)@チャンギ空港とは
「ジュエル(Jewel)」は、2019年4月に完成したシンガポールのチャンギ空港に隣接する巨大施設。約4年間の歳月と、約17億SGD(約1400億円)の資金が投入されて完成した超巨大ドーム型のショッピングモールです。
いかにもシンガポールらしいですが、デザインはシンガポールのマリーナベイサンズ(MBS)を建築した世界的な建築家モシェ・サフディ(Moshe Safdie)氏によるものだそうです。
シンガポールでは2018年にターミナル4が完成して2019年はこの複合施設Jewelがオープン。現在もターミナル5が建設中で、世界一と呼ばれるようになったチャンギ空港は、その座を譲るスキを見せません。
とはいえ「Jewel(ジュエル)…エヴァンゲリオンの使徒にいそうな名前、いかにも中二病的なイメージだな」と思いつつジュエルを検索。ウィキペディアには以下のように記されておりました。
Jewel(ジュエル)は、2019年4月にオープンする、シンガポールのチャンギ空港の多目的施設。 庭園・アトラクション・ホテル・航空施設・300の小売店やダイニング施設が入っている。地上5階建・地下5階建ての10階建で総床面積134,000㎡をにもなる。 アトラクションには、世界最大の屋内滝「Rain Vortex」、 5階建ての屋内庭園「Forest Valley」、最上階の庭園・レジャー施設を備えた「Canopy Park」も含む。
ジュエルがある場所はもともとチャンギ空港ターミナル1の前にある14,000㎡の駐車場跡地でした。その面積の上に、地上5階建・地下5階建ての10階建ての複合施設を建設したので、総床面積は134,000㎡。スケールがエグいですよね。
さて、そんなジュエルの具体的な位置は以下の地図で確認できます。
シンガポールのように人口の少ない都市は、国外からの需要をふんだんに誘致して、外国人にお金を落とさせるのがベスト。
「滝あり大型施設内庭園」という話題でのマーケティング効果で外国人を誘致し、施設内の約300の小売店&レストランで経済効果をせしめる。なるほど金儲け得意の実利主義のシンガポールらしい。
シンガポールを象徴する巨大建造物としてすでに板についてきたマリーナベイサンズ(MBS)ですが、似たような「金の成る木」を、また作ったのか、と思わされました。
入場チケットはオンライン制
内覧チケットについて、興味あるチケット欲しい…と伝えると友人からチケットがWhatsapp経由で送られてきました。
チケットはオンラインのQRコード、併せて以下のようなインストラクションも受信。
そういや、シンガポールの第4ターミナルの内覧時も、こんな風にオンラインチケットで入場する…と見た事があるような気がする。
とにかく気軽にWhatsapp経由で友人にチケット配布できるのは便利。かくして同じくチケットを貰った友人と一緒にチャンギ空港へ。
チャンギ空港からジュエルへの行き方
こちらはMRTからの行き方です。チャンギ空港に着くと明らかに同じ目的で来たと思しき人々の列が。逆に普通の旅行客がいない。
ご丁寧にJewel(ジュエル)内覧の案内もありました。案内に沿ってジュエルへ向かいます。
この辺りまで友人と「チケットいらなんじゃね?」と言い合ってたのですが、下の写真の辺りをまっすぐ進んだところで、チケット提示。
QRコードをかざせば難なく進むことができました。
専用通路を渡っていざジュエル入口へ。
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイと同じくファイナルファンタジー7のイメージです。
たぶん周りの人々はみんなシンガポール人ばかり。
シンガポール国内で多くの人口を占める中国人、インド人、マレーシア人もほとんどいない。シンガポール人ばかりなオーラを感じました。
こちらはMRTからジュエルへの行き方ですが、それぞれのターミナルからの行き方は以下のようになります。
- ターミナル1:直結しているので到着ロビーから徒歩で行くことが可能。
- ターミナル2/3:出発ロビーのチャックインカウンター1番からLink Bridge経由で徒歩(歩く歩道あり)。
- ターミナル4:シャトルバスでターミナル2へ行ってからLink Bridge経由で徒歩。
世界最大の屋内滝「Rain Vortex」
Link Bridgeから入って真っすぐ進んで見えてくるのが、施設ど真ん中の大きな滝「Rain Vortex(レイン・ボルテックス)」。FF7(ファイナルファンタジー7)の敵にいそうな名前。雰囲気もまさにFF7のセーブポイントでした。
「Rain Vortex」とぐぐると「HSBC Rain Vortex」と検索結果に出てきました。きっとHSBCの金で作った滝なんでしょう。
屋内庭園「Forest Valley」
既に屋内滝を囲っている森が屋内庭園「Forest Valley」。同様にぐぐると「Shiseido Forest Valley」と出てきました。
我が国の化粧品製造&販売業者「資生堂(Shiseido)」のお金でできた森。壮大な感じで、美しい花も沢山ありました。
最上階の庭園・レジャー施設「Canopy Park」
最上階ではどこかの音楽学校の学生?と思しき人々が太鼓を演奏してました。
この辺りにはレストランが沢山あって、自然に囲まれながら食事をしたりタイガービールを飲んでいる人が多かったです。
「Canopy Park」のメインと思しき最上階の自然アトラクションに行こうとしたんですが、長蛇の列が。
偶然チケットを貰っただけの底辺現地採用ジャパニーズが、本場シンガポール人のキアス(Kiasu)に対抗できる訳がない。16時~19時までの時間制限もあったので「Canopy Park」は諦めました。
Jewel(ジュエル)内アトラクション一覧
先ほど紹介した「Rain Vortex」「Forest Valley」「Canopy Park」を含めて、ジュエル内には計12のアトラクション施設があります。
1.資生堂 森林の谷(Shiseido Forest Valley)
料金:無料
時間:24時間
場所:1~4階
特徴:ジュエル内の滝を360度囲む熱帯雨林。1~4階に続く階段もあり、3・4階には展望台がある。
2.HSBC 雨の竜巻(HSBC Rrain vortex)
料金:無料
時間:8時半~24時半
場所:1~5階
特徴:ジュエルの目玉である滝。40mに及ぶ世界で最も大きい室内滝で、夜にはライトアップショーもあり。
3.キャノピー公園(Canopy Park)
料金:SGD5.00
時間:10時~24時
場所:5階
特徴:動物をかたどった植木、刈り込ウィーク、フラワーアレンジメントでで構成された公園。
4.キャノピー橋(Canopy Bridge)
料金:SGD8.00
時間:10時~22時
場所:5階
特徴:23mの高さにある50mの長さの透明パネルの橋。橋の真ん中は強化ガラス。
5.マニュライフ スカイネット飛翔(Manulife Sky Nets Bouncing)
料金:大人SGD15.00、子供SGD10.00
時間:10時~22時
場所:5階
特徴:最上階の5階に設置された約250mのジャンピングネット。
6.マニュライフ スカイネットウォーク(Manulife Sky Nets Walking)
料金:大人SGD15.00、子供SGD10.00
時間:10時~22時
場所:5階
特徴:1階エリアから25mの高さまで設置されたウォーキングネット。
7.ヘッジ迷路(Hedge Maze)
料金:大人SGD12.00、子供SGD8.00
時間:10時~22時
場所:5階
特徴:2m近くある生垣で作られた迷路。ゴールでは迷路の全体図が見渡せる。
8.ミラー迷路(Mirror Maze)
料金:大人SGD15.00、子供SGD10.00
時間:10時~22時
場所:5階
特徴:四方が鏡で構成された迷路。スポンジ状の棒で探りながら迷路内を進んでいく。
9.ディスカバリー・スライド(Discovery Slides)
料金:SGD5.00
時間:日~木:10時~24時、金、土、祝日:10時~25時
場所:5階
特徴:2台の滑り台と2台のトンネルが組み合わさった遊具。
10.装飾ウォーク(Topiary Walk)
料金:SGD5.00
時間:日~木:10時~24時、金、土、祝日:10時~25時
場所:5階
特徴:木々や草花などの植物と、動物の模型を融合させた道。
11.霧ボール(Foggy Bowls)
料金:SGD5.00
時間:10時~22時
場所:5階
特徴:地面の穴かあら霧が吹きだすアトラクション。
12.チャンギ・エクスペリエンス・スタジオ(Changi Experience Studio)
料金:大人SGD25.00、子供SGD17.00
時間:10時~22時
場所:4階(商業施設内)
特徴:チャンギ空港の裏舞台が楽しめるデジタルアトラクション。
Jewel(ジュエル)アトラクション割引チケット
紹介したアトラクションの入場チケットは現地でも購入できますが、楽天のチケット予約サイトVoyagin(ボヤジン)からも割引購入できます。
「他のサイトなら、もっと購入できるんじゃないのかな?」
という思いでCarousell(シンガポール版メルカリ)でもチケット検索したのですが、残念ながらジュエルの割引チケットは有りませんでした。
ここで遊ぶ予定があるのなら、迷わずボヤジンで購入することをオススメします。以下の組み合わせのチケット購入できます。
アカウント作成はフェイスブックやメールアドレス利用して作成可能。その後すぐにクレジットカード決済が可能です。
その他にもボヤジンではSIMカードや以下のアトラクションの割引チケットが購入できます。
- ユニバーサル・スタジオ・シンガポール™ (USS) 1日入場チケット
- ナイトサファリ シンガポール (トラム乗車付き) 入場 Eチケット
- アドベンチャー・コーブ・ウォーターパーク 割引 Eチケット シンガポール
- ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ シンガポール 入場チケット
- シンガポール動物園 入場チケット(園内トラム乗車券付)
- シー・アクアリウム 1日パス シンガポール セントーサ島 割引 Eチケット
- リバーサファリ シンガポール 入場Eチケット
- ケーブルカーでセントーサ島へ行こう! 割引 Eチケット
チケット自体はオンラインなので、スマホのオンラインチケットを見せるだけで入場可能。
オンライン購入することで、割引で購入できるだけでなく、当日購入する手間・時間の節約にもなります。
「シンガポールに遊びに行く」という方は登録しておくべきクーポンサイトです。
このサイトでは「ゴールデンウィーク」「シルバーウィーク」「夏休み」「ハロウィン」「冬休み」などには特別割引セールを発行してるので、セールのページもの覗いてみると良いです。
さらにボヤジンの割引セール(英語版)だと、割引額の高いクーポンも確認できます。
もちろん日本人でも英語版クーポンコードは利用可能です。日本円決済にも対応していますが、数百USDの利用が条件です。
家族でシンガポールの様々なアトラクションを回るなら、チケットをボヤジンで大人買いして英語版クーポンコードで決済がオススメです。
Jewel(ジュエル)内の小売店&レストラン
小売店やレストランが約300あるそうなので、全てを写真に収めることは不可能ですが、回った感覚としては、レストランは日系店が多い印象。
東急ハンズの自己主張が半端なかったです。
北米のバーガー専門店の「シェイクシャック Shake Shack」は東南アジアの第一号店らしいです。
シンガポールの高齢者には未だにポケモンGOが人気。ポケモン専門店もありました。
その他(仮想体験、アーリーチェックイン、ラウンジ等)
モールの一角に仮想体験ができる「Changi Experice Studio」という空間もありました。
フライト時のアーリーチェックイン用の機械もありました。
アーリーチェックインは少なくとも3時間前には済ませておけ、1時間前にはターミナルに到着しておけ、とのこと。
以下の航空会社がアーリーチェックインの対象なようです。
2019年末現在、Jewelのアーリーチェックイン可能な航空会社は以下です。
航空会社 | アーリーチェックイン時間 |
ASIANA AIRLINES (OZ) | 3~6時間前 |
FIJI AIRWAYS (FJ) | 3~7時間前 |
AIR NIUGINI (PX) | 3~12時間前 |
BRITISH AIRWAYS (BA) | |
EMIRATES (EK) | |
EVA AIR (BR) | |
FINNAIR (AY) | |
JAPAN AIRLINES (JL) | |
JETSTAR ASIA (3K) | |
JETSTAR INTERNATIONAL (JQ) | |
JETSTAR PACIFIC (BL) | |
LOT POLISH AIRLINES (LO) | |
LUFTHANSA GERMAN AIRLINES (LH) | |
MALAYSIA AIRLINES (MH) | |
PHILIPPINE AIRLINES (PR) | |
QANTAS AIRWAYS (QF) | |
QATAR AIRWAYS (QR) | |
ROYAL BRUNEI AIRLINES (BI) | |
SAUDI ARABIAN AIRLINES (SV) | |
SICHUAN AIRLINES (3U) | |
SWISS INTERNATIONAL AIR LINES (LX) | |
THAI AIRWAYS (TG) | |
TURKISH AIRLINES (TK) | |
AIR NIUGINI (PX) | |
BRITISH AIRWAYS (BA) | |
EMIRATES (EK) | |
EVA AIR (BR) | |
FINNAIR (AY) | |
JAPAN AIRLINES (JL) | |
JETSTAR ASIA (3K) | |
JETSTAR INTERNATIONAL (JQ) | |
JETSTAR PACIFIC (BL) | |
LOT POLISH AIRLINES (LO) | |
LUFTHANSA GERMAN AIRLINES (LH) | |
MALAYSIA AIRLINES (MH) | |
PHILIPPINE AIRLINES (PR) | |
QANTAS AIRWAYS (QF) | |
QATAR AIRWAYS (QR) | |
ROYAL BRUNEI AIRLINES (BI) | |
SAUDI ARABIAN AIRLINES (SV) | |
SICHUAN AIRLINES (3U) | |
SWISS INTERNATIONAL AIR LINES (LX) | |
THAI AIRWAYS (TG) | |
TURKISH AIRLINES (TK) | |
SCOOT (TR) | 3~18時間前 |
AIR CHINA (CA) | 3~24時間前 |
ALL NIPPON AIRWAYS (NH) | |
CATHAY PACIFIC (CX) | |
CHONGQING AIRLINES (OQ) | |
HEBEI AIRLINES (NS) | |
SHANDONG AIRLINES (SC) | |
SHENZHEN AIRLINES (ZH) | |
SILKAIR (MI) | |
SINGAPORE AIRLINES (SQ) | |
XIAMEN AIRLINES (MF) | |
CHINA SOUTHERN AIRLINES (CZ) |
上記は2019年末現在、その他のアーリーチェックイン可能航空については、下記リンクから確認できます。
アーリーチェックイン場所の向かいには、新しくジュエルに誕生した「チャンギラウンジ」があります。
料金は3時間シャワーなしでUSD38.00、シャワー付きでUSD50.00、或いはプライオリティパスなどのラウンジ利用パスを所有していれば利用できます。
ラウンジの詳しい内容については別記事に書いてますので、興味があればご覧ください。
その他も撮りためた写真は山ほどあるのですが、キリがないのでこの辺にしときます。
一緒に来た友人は、この時間制限付き公開前施設内の「ユニクロ」で、ひたすら時間を使って服を選んでいました(笑)
大型施設「Jewel(ジュエル)」の感想
何の番組かは忘れたけど、小さいころ「21世紀はこうなる」という世界をテレビで観た気がする。
今回訪れたジュエルは、名前・滝・施設デザインなどが中二病的なイメージだけど、自然・商業・バーチャルの世界が融合した世界で、自分が小さい頃にテレビで観た「あの世界」に近いと感じた。同時に「シンガポールはやっぱりビジネスが上手い」と感じた。
日本も人口が少なくて経済的に不安なのであれば、増税などで国民からお金を徴収するのではなく、カジノや今回のジュエルのような「全世界にいる外国人にお金を落とさせるハコ」を作って儲ければいいじゃないかなと感じた。
国内からいくらお金を取ろうとしても人口減で需要は頭打ち。競争ばかりが激しくなって、国内の労働者は疲弊していく。
だけど労働者は国内にいても、ネットや観光業を通して全世界の客を相手にするビジネスモデルなら国内の人口なんて関係ない。必要なサービスなら、適当な仕事をしていようが客はつくもんだ。しっかり給料は貰えてる(=高い訳じゃない)けど、適当に仕事している自分は尚更そう思った。
今回、自分と同じくチケットを貰ってジュエルに向かった友人のブログはこちら。良ければこちらも参照ください。