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シンガポール在住者のための医療保険(健康保険)に加入したので仕組み・オススメ保険を紹介する。

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どうも、シンガポール在住、底辺現地採用のXin(しん)です。

日本では国民健康保険に入れば医療費問題は解決されますが、海外移住となると、医療費は自腹で備える必要があります。

シンガポールでは、CPFという社会保険制度があり、国民(永住権)は月収手取りの一定割合(20%上限)を積み立てるかわりに、医療費が高額になった場合、一部がカバーされます。

駐在員は、会社の海外旅行保険を掛けてくれるので、医療費は会社持ちか、会社契約保険会社持ちになります。

しかし、国民や駐在員とは異なり、自分のような底辺現地採用は、自分で備える必要があります。

※同じ現地採用でも、EPとSPassは違いがあるようです。


Spassは原則、医療負担は歯科も含めすべて会社負担ですが、会社とのトラブルを避けるため、請求する人が少ないようです。

現地採用の医療保険

普通の外資系に勤める自分の場合は、会社が保険を掛けてくれています。

大概の病気・疾病は会社保険でカバーされるため、指定病院(パネルクリニック)での受信では、キャッシュレス受診ができます。

しかし、怖いのは大怪我をした場合。

物価高で医療費も高いシンガポール。普通の怪我・病気なら問題ないですが、大怪我・大病を患ったら、数百~千万円は一気に吹き飛びます。

自分は、改めて会社加入の保険(AVIA)を確認してみました。

一応がんや腎臓系の疾患もカバーされるようですが、他の疾患合わせ一定期間内の上限はSGD60,000.00(約500万円)。死亡しても、数百万円しか支払われない保障。

これ、大事故したり大病を患ったら人生詰む!

そんな風に思ったんですよね。

幸い友人が、手厚い医療保険に加入しても年額SGD1,000程度、月換算は日本の国民健康保険と大差ない、と教えてくれた為、この度Great Eastern(グレート・イースタン)の保険に加入しました。

手続きが終わりましたので、今回はシンガポール医療保険システム・現地の保険会社・自分が加入した保険等について書きます。

今回言及する保険は、すべて掛け捨て医療保険です。

自分は、いかなる貯蓄型・投資型の保険も不要という主義なので、そういった保険は一切オススメしません。

15年以上を見据え貯蓄型・投資型の保険を買うなら、どう考えても上場投資信託(ETF)の方が低リスクでお得だからです。

なので貯蓄や投資に興味がある方は、手数料が安い証券口座を開設してVT・VTI・VOOというETFの事を調べ、3つのうち好きなのを積立てることをオススメします。

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シンガポールの医療保険

「シンガポール国民(永住権)でもないのに、なぜ彼らの保険を理解する必要があるの?」と思う人もいるかもですが、ローカル保険買うなら関わりあるので、目を通してください。

先述の通り、シンガポールでは国民(永住権)の医療費用は、CPFという社会保険制度から一部支払うことができます。

CPF(中央積立基制度)とは、シンガポールの年金を兼ねた社会制度のようなもので、国民(永住権)は月収の一定割合を以下3種の口座に積み立てます。

  • Ordinary口座:投資、住宅、教育のための費用
  • Medisave口座:入院、医療のための費用
  • Special口座:退職後のための費用(投資で運用)

様々な制限はあるものの、国民(永住権)は、上記で積み立てたMedisave口座から、医療費を支払うことができます。

またMediShield Lifeという強制加入の医療保険もあり、この保険料(年間数百~千数ドル)も、Medisave口座から支払われます。

そして万一、医療費が超高額になったら治療費の一定割合は、MediShield Lifeで支払われる事になります。

これがシンガポール国民(永住権)がデフォルトで入る保険です。

しかしMediShield Lifeの保障は、公立病院のみ対象で、治療費の保障されると言っても、一部のみなんですよね。

「MediShield Life=シンガポール国民保険(保障は弱め)」という理解でOKかもね。

そこで保障部分を増やすため、デフォルト加入のMediShield Lifeに上乗せして、民間保険を買う人もいます。

この上乗せ民間保険はIntegrated Shield Plans(IPs)と呼ばれ、普通の働き盛りの年齢なら、数百ドル(~SGD500)程の上乗せです。

そして、実はこのIntegrated Shield Plans(IPs)、長期滞在ビザ保有者なら、お金を払えば外国人でも購入可能なんです。

自分が購入したのも、Integrated Shield Planです。

もちろんIntegrated Shield Plansには、シンガポール国民保険(MediShield Life)の保障内容も全て含まれています。

シンガポールの保険会社・各社保険プラン

シンガポール国民保険(MediShield Life)と組み合わせのIntegrated Shield Plansを提供してる保険会社は、次の通り(超独断と偏見のイメージつき)。

  1. AIA:良い噂も悪い噂も聞かない
  2. AVIVA:生命保険を騙し売りしてきた元銀行員の転職先
  3. AXA:友人のふりして生命保険販売してきた営業が複数名
  4. Great Eastern:押売りイメージないけど加入者が多そう
  5. NTUC Income:政府系でリーゾナブルな印象
  6. Prudential:常に若い女の人海戦術で男達に生命保険を売りまくる
  7. Raffles Health:最もマイナーなイメージ

こちらのツイートに添付のスクリーンも、選ぶ際の参考になると思います。

一言にIntegrated Shield Plans(IPs)と言っても、次のような4種類に分けられます。

イメージ 備考
①:最低限のIPs MediShield Lifeよりは良い
②:普通のIPs 最低限のIPsより良い
③:少し良いIPs 普通のIPsより良い
④:最上級のIPs 一番良い(私立病院も保障)

シンガポール保健省のページを見る限り、各保険会社毎で上記イメージの保険プランの名前が決まってるようです。

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①:最低限のIPs
保険会社 プラン名
AIA AIA HealthShield Gold Max Standard Plan
AVIVA Singlife with Aviva MyShield Standard Plan
AXA AXA Shield Standard Plan
Great Eastern Great Eastern Supreme Health Standard Plan
NTUC Income Income IncomeShield Standard Plan
Prudential Prudential PruShield Standard Plan
Raffles Health Raffles Shield Standard
②:普通のIPs
保険会社 プラン名
AIA AIA HealthShield Gold Max C / AIA HealthShield Gold Max B Lite
AVIVA Singlife with Aviva MyShield Plan 3
AXA AXA Shield Standard Plan
Great Eastern Great Eastern Supreme Health B* / Great Eastern Supreme Health B Plus
NTUC Income Income Enhanced IncomeShield Basic
Prudential Prudential PruShield B*
Raffles Health Raffles Shield B
③:少し良いIPs
保険会社 プラン名
AIA AIA HealthShield Gold Max B
AVIVA Singlife with Aviva MyShield Plan 2
AXA AXA Shield Plan B
Great Eastern Great Eastern Supreme Health A / Great Eastern Supreme Health A Plus
NTUC Income Income Enhanced IncomeShield Advantage / Income IncomeShield Plan A*
Prudential PruShield Plus / Prudential PruShield A*
Raffles Health Raffles Shield A
④:最上級のIPs
保険会社 プラン名
AIA AIA HealthShield Gold Max A
AVIVA Singlife with Aviva MyShield Plan 1
AXA AXA Shield Plan A
Great Eastern Great Eastern Supreme Health P Plus
NTUC Income Income Enhanced IncomeShield Preferred / Income IncomeShield Plan P*
Prudential Prudential PruShield Premier
Raffles Health Raffles Shield Private

こう並べてみると、Raffles Healthのプラン名が、恐ろしくシンプルで美しい。

何れの会社のプランも、私立病院に対応しているのは、「④:最上級のIPs」のみです。

購入した保険と具体的な保障内容

自分が購入したプランは、Great Easternの最上級のIPs「Great Eastern Supreme Health P Plus」です。

年間保険料は年齢・健康状態より変動しますが、自分(非喫煙・外国人プレッシャー世代おじさん)の、上記のための年間保険料は、SGD712.00でした。

しかし、この保険だけだと治療費の3~4割ほどは自己負担となる可能性があります。

そこで「GREAT TotalCare (Classic-P)」というのに入れば、3~4割分の負担も(5%を除き)保障されるとのことだったので、購入しました。

自分の、上記の為の年間保険料はSGD374.00だそうですが、初年度につき20%割引され、SGD299.19でした。

最終的に、今回上記のために支払った年間保険料は、SGD1,011.19となりました。

昔は、GREAT TotalCare (Classic-P)加入者は、全費用が保険会社負担だったそうですが、そのお陰で大した症状でないのに病院に行く人が続出。

そのため現在は、シンガポール政府により全医療保険を賄うプランは禁止されたそうです。

上記2種を購入した自分も、最終的には5%の医療費は自己負担になります。

ちなみに、シンガポール国外での治療も、大病・大怪我などの緊急の場合は、保障対象です。

Great Easternを選んだ理由

なぜ自分は、Great Easternの保険を選んだのか?

ネットで見つけた単純比較情報を見る限り、Great EasternとAVIAがお得そうでした。

しかし、Prudential⇒AXA⇒Avivaくらいの順に、貯蓄型・投資型の生命保険の押し売りが強い印象を、自分は持っています。

一方、営業は控えめなのに、意外に加入者多そうなのがGreat Easternです。

周りのシンガポール人に、加入医療保険を聞いてみて下さい。恐らく複数名のGreat Eastern加入者が居ると思います。

またNTUC Incomeは政府系なので悪くないイメージですが、過去にシンガポール人友人が、次ように言ってた事も思い出しました。

友人
友人

NTUC incomeに加入してたけど、実際に請求段階になると、何かと理由をつけ保険支払いを渋られたことがある。なのでお母さんがキレて、Great Easternに変更した。今は満足しているみたい。

更にGreat Easternは、OCBC銀行の傘下なんですよね。

このような背景から、自分もGreat Easternへ連絡をとり医療保険を購入しました。

個人的には、Raffles Healthもプラン名がシンプルそうで好印象、Rafflesの保険を購入した日本人の方の記事もありました。

ローカル医療保険の購入方法

自分は、事前に友人が加入している保険プランの名前も聞いていたため、担当者にも最初から、下記プラン購入を検討している、と伝えていました。

  • Great Eastern Supreme Health P Plus
  • GREAT TotalCare (Classic-P)

その結果、余計な保険を勧められないのみでなく、担当者からも「欲しい保障が明確なので助かる」と感謝されました。

保険会社の担当者なら本当は「15年間、毎月SGD1,000.00積み立て続け、死なずに満期来たら2%だけ上乗せして返す」みたいな、貯蓄・投資型の生命保険を売った方が、コミッションで儲かります。保険会社にとってメリットが大きいので。

一方で自分が購入したような掛け捨て保険は、手間が掛かる割に、担当が貰えるコミッションが驚くほど少ない(自分の担当者は誠実な方で、具体的なコミッション額まで教えてくれました)。

なのでIPsのような掛け捨て保険を購入する場合は、担当者の手間をできるだけ省くため、下記の流れで購入することをオススメします。

保険購入の流れ
  • STEP1
    1.保険会社を決める

    Integrated Shield Plans(IPs)を販売している会社のうち、どの保険会社のプランを購入したいか決める。

  • STEP2
    2.保険プランを決める

    当記事で紹介した「①:最低限のIPs~④:最上級のIPs」のうち何れを購入するか、保険料の大半を負担してもらうプランも購入するか、などを決める。

  • STEP3
    3.保険会社へ連絡する

    各社保険会社のホームページへ行き電話やメールなどで連絡し、購入検討している保険プランを明確に伝える。

  • STEP4
    4.担当者から説明を受ける

    担当者と会い説明を受け、納得できるなら購入する旨を伝える。この段階で、様々な個人情報を担当者のタブレットに入力する必要が生じます。

  • STEP5
    5.担当者の指示に従い決済

    当初自分はGrabPoint目的で、GrabPay Cardでの決済を希望していましたが、結局PayNowでの決済になりました。やはり保険購入でキャッシュバックやポイント等はつかないようです。

以上が、シンガポールのローカル医療保険(Integrated Shield Plans)の購入方法です。

もし「Great Easternの保険が欲しいが、ホームページから連絡するのが面倒」という方が居ましたら、自分の担当者から連絡先掲載許可(Whatsapp)を頂いたので、プランを決めた後に連絡してみて下さい。

Sook Leeという方で、非常に気さくで誠実なシンガポール人(元マレーシア人)の担当者です。「Xinのブログ見た」と伝えれば、通じるように連絡しています。

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以上、自分のような底辺現採が検討すべき現地医療保険について紹介しましたが、1年以内の短期出張・赴任の場合は、クレカ付帯保険で十分な場合もあります。

クレジットカード付帯保険について興味がある方はこちらも併せてご覧ください。

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「保険=投資積立てで儲かる?」というイメージを持っている人がいるかもしれませんが、貯蓄型・投資型の保険は一切オススメしません。購入者に不利すぎる保険だからです。

投資がしたいなら、純粋に投資のみをしてください。

15年以上の貯蓄型・投資型の保険を買う資金的余裕があるなら、上場投資信託(ETF)を買う方が資金ロック期間もないですし、明らかにお得です。

資金を増やしたいだけなら、証券口座を開設しVT・VTI・VOOというETFの事を調べ、3つのうち好きなのを積立てることをオススメします。

投資に興味ある方は、以下の記事を参考にして下さい。

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