みなさん国内を長距離移動する際、どんな交通手段を使いますか?
陸路・海路・空路、様々な選択肢がありますが、一般的には陸路が主流で多くの人がバス・電車などを利用するのではないでしょうか。
自分は小国シンガポール生活が長ったので、旅行といえば空路が主流でした。
そのため旅行の際は、電車や新幹線の価格と併せ、いつも航空券価格もチェックしてます。
飛行機は新幹線より安く移動できるチケットも多いですが、空港から市街地までの移動費用が掛かってくるので、そこまで加味すると「やっぱ新幹線がスマートじゃね?」という結論に至るんですよね。
しかし、新たな長距離移動手段・長距離ライドシェア「notteco(のってこ)」を何度か利用し、安さと利便性が無敵すぎると実感してます。
そこで今回は、いまや自分にとって旅行する際に欠かせなくなった「notteco」を紹介します。
上手く立ち回れば、大阪~名古屋を100円、大阪~東京を4,000円で移動できるで!
notteco(のってこ)とは
「notteco(のってこ)」とはアディッシュプラス株式会社が運営するライドシェアサービスです。
2007年5月9日に「のってこ!」としてスタートし、2015年4月10日に全面リニューアルして「notteco」となりました。
長距離ドライブにおいて、車を提供するドライバー・同乗したい乗客をマッチングするためのサービスです。
いわゆる最近流行りのシェアリングエコノミー(サービス)というやつ。
日本では単身赴任で定期的に長距離移動を余儀なくされている人が沢山います。
しかし国内交通費は馬鹿高く、毎回まともに交通費を払い移動していると、とんでもない交通費になります。
そんな負担を少しでも軽くすべくスタートしたサービスがnottecoだと言えます。
移動したい同乗者も、ドライバーの高速代を賄う+くらいの金額で移動できるのでWin-Winです。
notteco(のってこ)の登録方法
nottecoの登録方法は次の通りです。
- notteco(のってこ)公式サイトへアクセスする
長距離ライドシェア(相乗り) - notteco(のってこ!)空席を持て余しているドライバーと同じ方面に安く移動したい同乗者をマッチング。移動にかかる実費をみんなで割勘するので経済的。 - 「表示名」「メールアドレス」「パスワード」を入力し「出身地」を選択する
- その後こんな携帯番号の認証画面になりますが、既にアカウントは作成されているので、左上の緑のロゴをクリックするとログイン後のページに辿り着きます。
※驚くべきことに海外番号も選択可なので、シンガポールの携帯電話で認証を試しましたが、SMSが受信できませんでした。 - このログイン後の画面から、各々赤色のメッセージをクリックし、メアド認証・電話番号認証(日本の番号のみSMS受信可能)を済ませ、マイナンバーや免許証をアップロード(審査には時間が掛かります)し、登録完了です。
- ※電話番号は無しでも登録可能ですが、利用するなら電話を掛けたり掛けられたり等が必須になってくるので、実質有効な電話番号がないと利用できない、と思っておいた方が良いです。
見ず知らずの人の車に乗ったり乗せたりする訳なので、プロフィールは自己紹介をしっかり書いて、写真などもステキなのを掲載しましょう。
nottecoは、乗る側が乗車リクエストし、ドライバーが許可を下す承認制です。
乗せてもらう側は客ではなく「乗せて頂く立場」であることを忘れてはいけません。
notteco(のってこ)の利用方法
アカウント作成が完了したら、ドライブ検索してみましょう。
nottecoはまだ知名度が低いので、ドライブ件数は僅かです。
本当はnottecoを紹介するつもりはなかったんですが「多くの方が登録して乗車可能ドライブが増えれば良いな」と思いnottecoを紹介してます。
nottecoには紹介制度がなく、紹介するインセンティブもないので、まだ広まってない(=ドライブ数も少ない)んですよ。
それを踏まえたnotteco利用方法の手順は以下です。
ドライブ検索は「どこから乗りますか?」の項目に在住地方(自分は関西人につき「近畿地方」)を選択し「相乗り検索」をクリック。
するとドライブ件数と、ドライブの詳細が確認できます。
※ratingが評価のことでアカウント熟練度が確認できます。
上記ページの少し下に、2024年3月1日の大阪~京都のドライブ(100円)があったので、項目を選択しコンタクトを試みます。
※慣れているドライバーは、上記のように予め人を乗せる際に必要な情報を得るためのテンプレを作成しています。
必要事項を入力し、ドライブの承認を貰ったら、晴れてドライブの予約完了。
あとは当日に待ち合わせ、お互いの好みに合わせ料金を支払い乗せてもらうだけです。
この手のサービスを利用している人はITに長けているので、自分が乗せて頂いたドライバーさんは皆PayPay支払い可でした。
ちなみにドライブ登録については、ブルカラーの「ドライブ登録」をクリックすれば、作成できる画面に飛びます。
nottecoを利用し慣れてきたら、ぜひドライブも計画してみてください。
notteco(のってこ)のメリット・デメリット
nottecoのメリット
nottecoのメリットは次の通り。
①格安で長距離移動ができる
nottecoのメリットは何と言っても格安で長距離移動ができる点です。
大阪~名古屋は、格安バスでも2,000~3,000円は掛かりますが、nottecoなら100円~2,000円くらいが相場です。
大阪~東京は、格安バスでも5,000円以上するのが一般的ですが、nottecoなら3,000~5,500円ぐらいが相場です。
アカウント作成してドライブ検索してみると気づきますが、このカルビンさんという方が最も人気のあるドライバーだと思います。
➁移動に柔軟性が持たせられる
nottecoは、一度に大人数を運ぶ公共交通機関ではないからこそ、出発地・到着地に柔軟性を持たせた依頼が可能です。
たとえば自分は二月上旬に東京旅行でnottecoを利用したのですが、その際は「新大阪~渋谷:4,500円」というドライブを利用しました。
最終目的地は友人が住んでいる板橋区にあるアパートだったのですが、通常料金4,500円に加え500円を追加し、アパート前まで連れて行ってもらいました。
帰りも基本は新大阪までのドライブだったのですが、1,000円追加することで、自宅最寄駅まで乗せてもらうことができました。
この柔軟性がnottecoの強みと言えます。
③他のnottecoユーザーに会える
notteco利用者は、基本的に新サービス好きのハイスペックが多いです。
海外のUberやGrabに近いサービスでもあることから海外在住していた人も少なくなく、ドライバーも利用者も「高級取りのハイスペック」が多い印象を受けました。
定期的に長距離移動することから、単身赴任している人も多く、そういった方々と話をするのは非常に楽しかったです。
ただシャイな人は、他人と長時間一緒にいることがデメリットになると思います。
④シェアリングエコノミーで環境に良い
車で長距離移動しようと思っていた人がnottecoを利用すれば、本人は高速代が安く済みますし、道路もスムーズになり、排気ガスも減ります。
また車で長距離移動する人も、nottecoで複数人を乗せることにより、高速代を浮かすこともできます。
まさにWin-Winのシェアリングエコノミーの関係が成り立つわけです。
nottecoのデメリット
一方で、nottecoは以下のようなデメリットもあります。
①安全性は互いの自己責任
nottecoでは、万一事故があった場合について以下のような記載があります。
Q:万が一、事故にあってしまった場合は?
A:事前に保険加入状況の確認をおすすめします。
基本的には利用者間での解決をお願いしております。そのため、ドライバーとなる方は車を登録頂く際に、自動車保険の加入状況などの記載を推奨しております。また、乗車される方もご心配な方はメッセージにてお相手にご確認をお願いします。
信頼性・安全性に関して – notteco(のってこ!)
もちろんドライバー登録する際に自動車保険についても入力するので、ドライバーとして活躍しているユーザーは全て任意保険加入済みだと思います。
とはいえ、高速バス・電車などを利用して起きた事故に対する補償と比べ、不安感が残るのは否めません。
➁時にはマナーの悪い人も居る
実際にドライバーの方から聞いた話ですが、nottecoには「出来るだけ安く移動するため承認済ドライブをキャンセルして、後から出てきた安いドライブに乗り換える」というユーザーもいるようです。
例えば大阪~東京のドライブ4,500円を予約済なのに、後から同日付同区間3,500円のドライブが出てきたので、4,500円の方をキャンセルし3,500円の方に乗り換えるといった感じです。
自分なら、たかが1,000円の為にキャンセルしてリクエストし直す方が面倒だと思ってしまいますが、そういう事をするCheapskate(意地汚いケチ)が一定数いるようです。
乗車ユーザーである限り、被害を受けることは無いと思いますが、そんな人と一緒に移動するなんて気分の良いものではないですよね。
一応notteco側も「直前でのキャンセルがあまりに多い場合は会員資格の取消などの措置を取ることが御座います」というルールに記載しています。
③女性は利用しにくいかもしれない
自分は何度かnottecoを利用しましたが、今までnottecoで出会ったドライバーや同乗者は、見事に全員が男性でした。
やはり女性は見ず知らずの人の車に乗るのは抵抗があり、安心して利用はできないかもしれないですよね。
女友達にnottecoサービスのことを話すと皆興味は持ちますが、女性ユーザーがどれほど居るのか聞かれます。
とはいえ座席について「女性の方の場合、乗車人数が運転者を含め3名の場合は後部座席に、4名の場合は助手席にご乗車いただく形を基本とさせていただきます。ただしご希望がある場合はその限りでありませんので、お気軽にご相談ください」等と記載し、女性に配慮しているドライバーも居ます。
notteco(のってこ)まとめ
nottecoについて、登録方法・利用方法、メリット&デメリットを紹介しました。
nottecoは、利用する上で多少デメリットはあるものの、安さ・利便性・シェアリングエコノミーなどの利点がデメリットを遥かに上回るおすすめサービスだと思います。
もう一つデメリットを付け加えるなら「ユーザーの少なさとドライブ数の少なさ」が挙げられますが、それは今後に利用者が増えれば改善される要素です。
また「白タクなので違法なのでは?」と思う人も居るかもですが、notteco公式サイトに以下のように説明があります。
実費を超えない範囲の受け取りであれば適法
平成18年に「道路運送法における登録又は許可を要しない運送の態様について」が国土交通省より通達され、実費(ガソリン代・有料道路使用料)を超えない範囲の受け取りであれば、旅客自動車運送事業に該当しないことが記載されております。そのため、nottecoでは相乗り募集の料金を実費の範囲内にシステムで制限しております。
信頼性・安全性に関して – notteco(のってこ!)
そんな訳で、よく旅行に出かける人や長距離移動する人、高速道路を運転する人は是非nottecoを利用してみては如何でしょうか。
馬鹿高い日本の高速代・交通費を、けっこう浮かすことができますよ!