どうも、海外旅行に行くたびに、スパ・ジャグジーを探しては湯船につかるXin(しん)です。
シンガポールでのスパ・ジャグジーは、コストがかかり過ぎそうなので行くまいと思っていましたが、「行きたい!」というシンガポール人の友達の鶴の一声により、先日「湯の森温泉」に足を運んできました。
水道水を沸かした風呂
ちょうど3カ月前ぐらいでしょうか、この入浴施設がオープンしてから、NHKが「水道水を沸かした湯」と表現して物議を醸しだしていたのは記憶に新しいです。
施設内には水道水を沸かした湯加減などが異なる6つの風呂が設けられ、浴衣の無料貸し出しのサービスがあり、大人1人、日本円にしておよそ3000円で日本の温泉文化を気軽に楽しむことができます。
エラー|NHK NEWS WEB
当方は湯船に浸かってみて温泉か銭湯かなんて判断できないので、実際に利用してみて満足度は如何なるものかという観点で探ってきました。
場所が不便
シンガポールの「湯の森温泉」は、スタジアム駅前のスポーツハブのカラン・ウェーブ・モール内にあります。
モール内は懇切丁寧に「Yunomori Onsen & Spa」までの案内があります。
が、スタジアム駅自体がめちゃくちゃ不便な場所にあるんですよね。
オーチャードやブギスなどにあれば、買い物ついでの寄り道で行ってみるか、という気分にもなりますが、こんな場所にあったら「湯の森温泉」目的の客か、スポーツハブに寄った帰りのお客さんぐらいしか来ないのでは?
正直「客を呼び込む気があるのだろうか」と思ってしまいました。
利用料金が高い
分かっていたけど利用料金が高いです。入浴料金のみで子供はSGD29.96、大人はSGD40.60。子供SGD28.00、大人SGD38.00から税金を計算しているので中途半端な数字になります。日本くさいです。
これが受付。ここで料金を支払って番号札をもらいます。
スパ&マッサージの料金はこんな感じです。
・タイ・マッサージ(60分) :SGD 88.00(税込SGD 94.16)
・アロマオイル(90分) :SGD138.00(税込SGD147.66)
・フットマッサージ(30分) :SGD 38.00(税込SGD 40.66)
・ヘッド・ショルダー(30分):SGD 38.00(税込SGD 40.66)
もちろん、これらが入浴料金に上乗せして掛かってくるわけなので、庶民が頻繁に来れる場所ではないです。メンバーシップコースやバウチャーの販売もしています。
ここで購入したバウチャーをCarousellでばら売りしている人がいたので、少しでも安く利用して人は調べてみると良いと思います。
シンガポール人女性はシャイなんだってば
シンガポールの周辺国で、こういったお風呂に入浴するときは、貸し出しの下着のようなものを穿いて入浴するのが一般的です(タイは未経験なので知りませんが)。
お隣マレーシアのスパでも必ずと言っていいほど入浴の際は、貸し出しの下着を穿くように言われます。
特にシンガポール人の女性はめちゃくちゃシャイで、例えお風呂内であっても人前で全て脱ぐことを、異常にためらう人が多いです。
たとえば、旅行で日本の熱海温泉まで行ったのに、人前で脱ぎたくないが故に、温泉に入るのを諦めて熱海を去った。こんな話をシンガポール人女性から聞いたのは1度や2度ではありません。
そのため、シンガポールにあるのだから貸し出しの下着をつけて入るのだろう。当然そう思っていました。そして今回「湯の森温泉に行こう」と誘ってきたシンガポール人の友達(女性)も、熱海温泉まで行って温泉に入らなったタイプの人間。
しかし・・・。
基本全て脱ぐ日本式
番号札をもらって男湯の入口に入り、タオル&バスタオルをもらう際。
スタッフ「日本人?」
Xin(しん)「そうで~す。」
スタッフ「オッケー。ここは日本式だからね?」
Xin(しん)「は、日本式?」
スタッフ「うん、全部脱ぐ!」
Xin(しん)「ま、まじ?(・・・○○○○(友達)大丈夫やろうか(*´Д`)?」
全て日本式だそうです。
こういった細かい入浴マナーの案内は良いと思うけど、全脱ぎはシンガポールの実情に沿ってないな、と思いました。しかし後ほど、シンガポール人の友達と合流して話を聞いたところ、「全部脱ぐのを嫌がっていたら使い捨て下着の貸してくれた」とのこと。一応使い捨て下着の貸し出しも行っているようです。男性は誰も利用してなかったけど男性のものもあるのだとか。
マレーシアのスパのように、もともと使い捨て下着や水着を装着の上で利用する、という事であれば、たくさんのお客さんが来るだろうに。
正直「客を呼び込む気があるのだろうか」と思ってしまいました。
しかし、お風呂の内容自体は良かったです。自分が利用した日、男湯では「温泉」と書かれたバスのお湯の色が紫で、湯加減もちょうどよかったです。上がったあとは肌がすべすべになっていました。
利用したのは日曜日の3時。男湯はお風呂内には18人ぐらい、うち日本人は約2割ぐぐらい。女湯は15人以下、こちらも殆どがローカルだったそうです。
レストラン「湯の森カフェ」
施設内には浴場のほかにレストラン、レスティングルーム、マッサージルームがあります。
レストランの風景。案外小さいです。写真の左奥の扉がマッサージルーム(利用しない人には関係ない)に続く入口。
右上のパネルは、マッサージの順番の確認するためのもの。
自分はマッサージは受けませんでしたが、タイマッサージコースを受けた友達は「首をコキッとされて気持ちよかった」と言っていました。マッサージ師は相当熟練のタイ人のアンティーだったそうです。
食事は比較的安い⇒高くなりました(2019年2月追記)
意外に食事がリーゾナブルでした。料理はSGD10.00前後から。
⇒面倒くさくてアップデートしてなかったのですが、随分前からメニューがすべて新しいものに変わり、量は少なく値段は高くなりました。
こちらは過去のメニューです。
ドリンクやデザートもSGD5.00もあれば頂けてしまいます。
食事代を支払うために、わざわざロッカーから財布を持ってきてしまったのですが、ここでは受付で渡してもらった番号札をスワイプして支払います。
そばセットSGD10.80。
とんかつSGD8.80 & おでん6種。
食事はボリュームもさる事ながら、クオリティーも高かったです。レストランだけでも利用したいくらい。
こちらが新しいメニューです
サイドディッシュでもSGD6.00~7.00以上のものばかり。
どんぶり・弁当・カレーは軽くSGD17.00近くします。
最もリーゾナブルな部類に入るのが冷やしそば系SGD8.80と茶そばSGD6.80。
ケーキセットはSGD14.80もします。
ビールが飲めるようになったのは嬉しいですが、ジョッキ1杯分でSGD9.90近く。
施設利用料にこれらの食事代が上乗せされることを忘れてはいけません。
タイの湯の森は利用料も食事もそこそこリーゾナブル(現地物価を考えれば高いかも)でしたが…
シンガポールの湯の森は利用料だけでなく、食事も高額になりました。
カランウェーブモールからはゲイランが近いので、湯の森カフェでは食事はせず、「成都名小吃」で食事をすることをオススメします。
レスティングルーム
レストランの隣にはレスティングルームがあります。横長のリクライニング席が約20席ほど設けられてます。
大人気で席は満席。無理やり日式に併せないといけないお風呂とは打って変わって、ゆったりとくつろげるレスティングルームは、シンガポール人との親和性がかなり高いと感じました。
営業時間が午後11時までなので、ギリギリまで叩き起こされるんでしょうが、1度施設に入ってしまえば時間制限はないので時間いっぱいゆっくりできます。
全体的な感想
シンガポールにありながら、基本お風呂には全て脱いで入る、というルールは如何なものだろう。あと、レストランも少し狭いと感じました。
ですが、お風呂の湯加減はちょうど良かったし、食事は安くて美味しかったです。お風呂に入った後はレスティングルームでゆっくり休む事もできたし、満足度は高かったです。
シンガポール人の友達も「凄く良かったので、また来たい」とのこと。値段がもう少し安くてSGD30.00前後だったら、もっと沢山お客さんが来るんじゃないかなと思いました。
※2019年5月追記
土日祝日も8時以降なら湯の森温泉の半額以下。ゲイランエリア(パヤレバ駅最寄り)のSpa-1 Wellness Centre(スパワン・ウェルネスセンター)の方がオススメです。
詳しくは下記の記事をご覧ください。