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Drury Lane Cafe – 就職する会社として在シンガポールの日系企業がもろすぎる件。

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ブランチに行きたいけど、基本的に朝に弱い友人しか周りにいないので、長い間ブランチがお預けとなっていた。しかし、とうとう先月末にブランチに行く機会があったので、今回はシンガポールブログお決まりの食リポ+アルファで行こうかと思います。

朝に弱いし時間にルーズなローカル?

いつも一緒にブランチを楽しむブランチフレンズ。待ち合わせ時間を11時にでも設定しようものなら、人によっては「こんな早い時間に決めたのは誰?もし次こんな時間にしたらフェイスブックでアンフレンドしてやるんだから」などという返事さえよこしてくるシンガポール人。めちゃくちゃ怖い。

という訳で今回は新しいお友達と行くことにした。元々はインドネシア人(中華系)で最近市民権を取得した、いわゆるニューシティズンというやつである。シンガポール移民ハウトゥーのエキスパート。ちらりと永住権(PR)の新情報について教えてくれた友人でもある。

待ち合わせ時間は11時にタンジョンパガーにて。とりあえず15分ほど待つ覚悟で時間きっかりに駅に到着してWhatsappにて連絡。すると、何ともう既に駅には到着していて店を捜しているとのこと。どうやら朝に弱い&時間にルーズという特徴はニューシティズンには該当しないようだ。

Drury Cafe

今回のお店はグーグル先生に「Tanjong Pagar Brunch」等のキーワードでオススメ店を聞いたところヒットして出てきたDrury Cafeというカフェ。真っ赤な扉が目印です。

DRURY LANE

住所:94 Tanjong Pagar Road, Singapore 088515
電話:6222 6698
時間:(平日)9:00 am 〜 8:30 pm(金)9:00 am – 10:00 pm(土日)10:00 am – 6:00 pm

レビュー数が多くて人気。1階は席数も多いけど殺伐とした雰囲気なので2階がおすすめ。2階は、かなり開放的で意外に静かな雰囲気だ。

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ドリンクはSGD5.00前後。食事はSGD10.00~SGD20.00。こういったお店にしてはかなり安めの設定。注文したエッグロイヤル。味も見た目もいたって普通。

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しかし注文したカフェモカが濃厚でめちゃくちゃおいしかった。何度でも飲みたい、毎週通おうかなと、思ったぐらいだ。

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友達はエッグベネディクトを注文していた。写真は撮り忘れたけどエッグベネディクトは美味しいそうな見た目で、切り分けて少し貰ったのだけど実際に美味しかった。このカフェではエッグベネディクトがおすすめである。

駐在員の入れ替わり→会社を退職

シンガポールに住んでいていても「日本人界隈どっぷり」という生活をしている訳でなければ、自然とローカルの友人が増えてくると思う。しかし、そうやって知り合ってきたシンガポール人は殆どが、アニメ狂だったり、日本語オタクだったり、日本人の友達が沢山いたりする、いわゆる日本人慣れしたシンガポール人ばかり。

今回のお供は、昔は日本語を勉強していたけど今はしていないし、過去に日系企業に勤めていたけど今は非日経企業に努めているチャイニーズ、インドネシアン、シンガポーリアンの女性。初等教育はシンガポールで受けたし学生時代から日本語は勉強していたけど、日本人慣れしていない感じだった。

「以前の職場で、日本語を勉強していたという話をしたら、上司の○○さんが毎日すごく親切に日本語で話し掛けてくれるようになった。そのお陰で日本語をまた勉強しようというモチベーションがあがった。だけどその上司は家族とともに日本に帰ってしまって悲しい。」みたいな話しをしてくれた。勤めていた会社は日本人なら誰でも知っているような大手日系企業。上司に当たる人が3人ほど駐在員として派遣されていたけど、基本的に駐在員が末端ローカル社員と積極的にコミュニケーションをとろうとすることはない。そんな中でも、その○○さんだけが、凄く親切に毎日話しかけてくれたので長くその会社に勤めることができたのだという。

しかし、いつかは駐在員の異動があるのが日系大企業の運命。事務所を統括するような人間が変われば、職場の雰囲気もガラッと変わる。○○さんが去って、ほどなく別の人が派遣されてきたが、その人とウマが合わず、その会社を退職してしまったらしい。

日系企業はローカル社員が定着しない

自分は、前職は日系企業だったけど駐在員はいない会社だったし、今は外資系企業なので、駐在員がいる職場というものが、どういう雰囲気なのかは全く分からない。

しかし、今は帰国してしまったけど仲良くしていた元シンガポール在住の日本人の友達には、小さな事務所を任されているような人もいた。彼は職場では会社では英語を使うけど、実は中国語の超上級者で、こっそりローカルの中国語の会話に聞き耳を立てる(というか自然と聞こえたくないものも聞こえてくるらしい)どころか「旧正月はローカルにとってすごく大切なお祝いの時期だから、今年は会社で魚生(yu sheng)をしようと思っている」なんて言っていることもあった。

きっとその日本人の友達はローカルから信頼されている上司だったに違いない。しかし前任者が優秀な人であればあるほど、その後任者は大変だ。彼が帰国して彼の代わりとしてやってきた人は上手くやっていけているのだろうか。他人様の事ながら、せっかく友達が上手に築き上げたかもしれない職場の雰囲気が、他の人によって壊されているかもしれないと思うとやるせない気持ちになった。

シンガポールでは、ローカル企業はもとより多国籍企業でも、現地のトップはローカル採用ということは良くあること。滅多なことがない限りトップが代わらないから、職場の雰囲気も安定するし従業員も長く働ける。現に自分の直属の上司も、週に2~3日しか会社に来ないし、会社に来てもフェイスブックで遊びほうけているような、実質給料付きニートなオバサンで「むしろ、もっとちゃんとした人を国から派遣してや!」と思うくらいだけど、雰囲気は確かに安定している。しかし日系企業では、まさに逆の現象が起こってるんだろう。

シンガポール人やローカル採用からすると、転職活動で折角雰囲気の合う日系企業を見つけたのに、現地トップが代わり雰囲気が変わったので、すぐに会社を退職するハメになる。仮に新しく派遣されてきた人がウマの合う人だったとしても3~5年のスパンで必ず代わる現地トップについていくのはしんどい。転職のハードルが著しく低く、転職すれば給料が上がるシンガポールだけに尚更だ。もちろん例外もあるだろうが、在シンガポールの日系企業って、なんとフラジルな職場だろうか。

だから、日本人慣れしているシンガポール人の間では「日系企業就職=ヤバい」と相場が決まっている。たとえばパナソニックのような、駐在員は派遣されているけど何となくローカライズが上手そうな会社は別かもしれないけど、大手日系企業にローカル採用て勤めている人は、職の不安定さ意外にも多大なるストレスを抱えているのではないか。駐在員上司の態度というのは、想像以上に末端ローカル社員に影響を与えるものなんだな。友達の「せっかく良い上司に巡り会えたのに、その人が帰任してしまったので会社を辞めた」という話を聞いて、ぼんやりとそんなことを思った。