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高級フードコート「ESSEN」にて現地採用と駐在員のヒエラルキーとか外国人差別とかを考えてみた。シンガポールの告発サイトとは。

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シンガポールのラグジュアリーな生活は金持ち外国人のためだけのものではない。前回紹介した(ルール上)住人の大半がシンガポール人な高級HDB「ピナクル」には、高級フードコートなるものもある。そんな事を、数あるシンガポール在住日本人駐妻ブログ(略して「チュブ」)で良く目にしたことがあるので、自分も例に漏れず行ってきた。

 「ESSEN」までの行き方

言い忘れたけどピナクルは縦にもでかいし横にもでかい。広大なHDB敷地内を、友達と「噂のカフェはどこだろう」などと呟きつつ彷徨った。これがグーグルマップの地図。

そして、これが住所&詳細だ。

Essen at The Pinnacle

住所1 Cantonment Road #01-01 The Pinnacle Singapore 080001
時間:月~金 10:30am – 11:00pm
電話:+65 67276066

グーグルマップを頼りにしても、なかなか到着しない。自分の方向音痴さに辟易しつつもさまよう事15分。ようやく見つけた。

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と結局最後まで、HDB敷地内のどの辺りにあるのか分からなかったのだけど、グーグル先生によれば、ESSENは1C塔と1D塔の間にあるらしい。

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屋上展望台を見学したあと1階に降りても四方塞がりになり身動きが取れず、ふと3階でブロック間を行き来したなという事を思い出し3階へ移動。屋上展望台はF塔から向かったので、F塔からコミュニティセンターを経由してC塔とD塔の中間まで向かったことになる(と思う)。

 「ESSEN」の詳細

何はともあれ、ESSENへ到着。ちなみに今回のお供は珍しくジャパニーズなのだけど,、幼少期は海外で育った日本語と〇〇語のバイリンガル。ドイツ語も多少嗜みがあるようで「ESSENはドイツ語で食べるという意味なんだよ」という事を教えてくれた。そういえば「シャウエッセン」という名前のウィンナーがあった事を思い出した。

「シャウ」の部分は英語の「Show」に当たるようだ。なるほど「シャウエッセン」で「見せる食事」みたいな意味だろうか。「ESSEN」名前にはシャウはついていないけど、フードコート内の雰囲気はまさに見て楽しみながら食事をする場所のようだった。

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フードコートにはチキンウィング、ウェスタンフード、タイ料理からなる屋台が6つ程あった。ラインナップはこんな感じ。

ちなみに「チュブ」にて話題になる機会が多いぽい「フォアグラ」は、フレンチ「Garçons 」で注文できる「Black Miso Foie Gras」というやつ。価格はSGD16.50らしい。

http://s3.burpple.com/foods/24b3465c9b527e487081305819_original.?1441691004

フォアグラなんて底辺現地採用組である自分には縁のない食べ物だけど、こいつはシンガポールの一風堂のラーメンよりは安いのではないのだろうか。これぐらいの値段でリッチな気分が味わえるのなら悪くないかもしれない。

ビールは高い 

自分のお気に入りのセクション。特筆すべきはビールの種類の多さ。アサヒ、コロナ、タイガ―、ハイネケンのビールはSGD8.00と若干高め。しかし、コーヒやドリンクはSGD1.80~SGD3.00と非常に手ごろな価格。

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その他のビール&アルコールは、スモール瓶でSGD10.00~SGD15.00と値段は張る。しかし滅多にお目に掛かれない種類のビールも沢山あって、テンションがあがり、どれにしようか迷う。

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よく考えたらフォアグラと値段が殆ど変わらないじゃないか。なんてことを思いつつも。

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結局、注文したのは「SHEPPY’S」とかいうイギリス産のサイダーSGD15.00。上の写真の右下のやつ。

当日の朝はGroup Therapy Coffeeにてブランチを済ませたため、ドリンクだけ注文してだべることになった。ここで友達と話したテーマは、シンガポールお決まり。現地採用と駐在員についてだ。

現地採用と駐在員

友達は自分と同じようなシンガポールの現地採用で働く日本人。彼女によれば「シンガポールでは現地採用が差別されいる気がする」とのこと。ネット上でよく目にするアレかと思った。自分が以前働いていたブラック日系企業にも、今働いて外資系企業にも「駐在員」と呼ばれる人の存在がいないため、あまり実感がわかない。

しかしシンガポールの日本人界隈では駐在員VS現地採用の論争が話題に上がることもしばしば。この両者の違いは殆どが日系企業限定で主に月収や福利厚生の違いに焦点を当てて語られる。筆者が思いつく限りの待遇の違いは大体こんな感じ(結構主観です)。

駐在員

  • 月収:日本での月収+駐在員手当
  • 住居費:SGD3000.00~SGD5000.00の会社負担。引っ越し代も会社負担。
  • 保険代:会社負担(海外旅行保険/日本人クリニックキャッシュレスOK)
  • 旅費:日本一時帰国費用とか支給される
  • 教育費:子どもの日本人学校の教育費は全て会社負担
  • 勤務時間:奴隷(しかし、日本よりはゆったりしている?)

現地採用

  • 月収:SGD3,000.00~SGD5,500.00
  • 住居費:基本自己負担。1部支給してくれる会社も。
  • 保険代:会社による。会社負担の場合でも日本人クリニックは受診不可。
  • 旅費:基本なし
  • 教育費:なし。自己負担。
  • 勤務時間:基本時間外勤務なし。ただしブラック企業の場合はその限りではない。

経済的な面に置いては明らかに駐在員の方が良い。加えて男性の場合は、未婚既婚如何に問わず「駐在員」という肩書だけで日本人女性が寄ってくるので、日本では誰にも相手にされなかった類の男性でも、パコりたい放題なのだとか。このような格差は、こんな風にネット上でも認識されて、日本人同士が集まる会で確認されるのではないかと思う。

しかし、前述のように自分はこのヒエラルキーをあまり感じたことがない。もちろん自分は今まで、仲が良い駐在員として働いていた日本人の友達もいた。既にみんな帰国済みだけど、一緒にハングアウトしていて「格差を感じる、差別されてる」なんて思ったことは微塵もない。それは一体なぜなのか。想像に難くないかもしれないけど付き合う層が違うからだと思う。

シンガポールでは日本人は差別主義者

シンガポールでは基本的に大半の日本人は外国人(アンモーは崇拝で日本除くアジア限定)差別主義者だけど自分はそういう日本人とは付き合わないようにしている。具体的に差別が垣間見れると思った例を挙げる。昔とある日本人が集まる会に参加したときの会話。日本人女性1名、日本人男性4名(自分含む)だったと思う。ちなみに男性の中には数名既婚者が混じっている。「ーー」はテーブル。

男性1 女性1

ーーーーーー 男性3

しん  男性2

女性1はスマートフォンのある女性の写真を見せつつ・・・

女性1「この娘、日本人なんだけど、この近くで働いてるんだよね」
男性1、2、3「おぉおおおお、可愛いじゃないっすか。後で紹介してくださいよ。」
女性1「あっ、でもこの娘、ローカルの彼氏がいたと思う。」
男性1「えっ、まじで?こんなかわいい日本人の子が、シンガポール人なんかに、とられちゃったの?」
しん 「(シンガポール人なんかに?)」
女性1「じゃあ、こんど日本人集めて合コンしようか」
男性1、2、3「ウェ―――――イ。絶対呼んでください」
女性1「Xinは来る?」
しん 「いや僕はいいです。台湾人が来るんなら考えますww」

この時は男性全員が駐在員だったと思う。概ね駐在員は外国人差別主義者が多いように見受けられるけど、現地採用でもそういった傾向を持っている日本人は少なくない。必然的にそういう人は日本人としか絡もうとしないから、在住年数はそこそこ長くても語学力に乏しく、外国人とハングアウトする事が著しく苦痛、億劫になる傾向がある。結果ますます日本人としかつるまなくなる。そして恋愛関係で問題が起きても「狭いシンガポールの日本人界隈の中でだから悪い噂はすぐに広まってしまう」と嘆くのである。個人的には、そういう人はシンガポール英語(シングリッシュ)を変な発音の英語として見下し「全く理解できない」と馬鹿にする傾向があると思う。

自分は比較的そういった雰囲気が苦手なので、そういう界隈へは自分から去っていく。また相手からも「日本人とつるまないなんて変な奴だ」と思われるので、お呼びが掛からなくなる。類は友を呼ぶ。必然的に仲良くなった日本人は駐在員、現地採用に関わらず、そういった部分で自分と似ている人になるということ。

日系サロンでサービスを断られたシンガポール女性

注文したドリンクが空いてしまったので、2杯目を注文。SGD1.80のアイスレモンティー。安いなあ。

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これは友達から聞いた話。彼女がとある日系サロンを通りすぎようとしたところ、シンガポール女性客と、接客している日本人女性を見かけた。

そのローカル女性は「サービスA」を受けようとしたけど、日本人店員に何かにつけて断られてしまった。なら「サービスC」はどうかと聞いたところ「そのサービスは今はやっていない」断られて、実質そのローカル客は店を追い出された。そして、そのあと日本人客がやってきて何事もなかったように平然と「サービスA」を受けていた。

この場合は、その日本人店員の語学力の問題なのか、英語での接客は面倒くさいから嫌だという性格の問題なのか、シンガポール人を相手にしたくないという差別的な意識からくるものなのか、判断がつきにくい。しかし、何れにせよ、日本人の国「日本」でならまだしも人様の国シンガポール人で現地の客を追い出すなんて、それが事実だとしたら「そりゃAll Singapore Stuff案件じゃないか」と思ったわけだ。

シンガポール告発サイト「All Singapore Stuff」

All Stuff Singaporeとは「明るい北朝鮮」なんて揶揄されるシンガポールにおいても比較的自由な発言が投稿されているニュースポータルサイト。記事のボリュームや内容が中途半端だったり、注目を集めたいだけのフィクションの物語もあるので、記事内容の信憑性も乏しい。しかしフェイスブック経由でのシンガポール人のコメントが見られるので「数少ないシンガポール人のローカルの声が確認できるサイトだ」と個人的に重宝している。

ニュース、文句といったカテゴリの他に、レイシズムレイシストというカテゴリもある。何か気になる事があれば、ストーリー投稿欄からいつでも告発できる。短くて中途半端な英文でも取り上げられている場合が多いので、意味さえ伝わる内容で書かれてあればポータル上にアップされるのではないかと思う。もし自分が上に挙げた日系サロンでの件を目撃していたら、店の写真を撮影したうえで、このポータルサイトに告発していただろう。

全体を通して

別に本投稿を通して「差別するなよ」と言いたいわけじゃない。そんな人の信念は強制できるわけでもないし、多かれ少なかれそういった意識は誰しも持っているものだと思う。現にシンガポール国内でも、中華系シンガポール人からマレー系シンガポール人に対する差別的な内容がAll Stuff Singaporeでもしばしば話題となっているし、イギリス人やアメリカ人などのアンモ―から、日本人も含めたイエロー(アジアン)に対する差別だってあるだろう。

しかし、もし仮に今、駐在員、現地採用関わらずシンガポール在住日本人で「シンガポールでの世界狭いな!ノンジャパニーズの友達少ないな」なんて思っている人がいるとしたら、日本人界隈を飛び出して外国人と遊んだら、案外面白いかもしれないよ。ということ。

個人的にはカウチサーフィンやミートアップがおすすめです。

また、インターネーションなんかでも毎日のようにイベントやっているみたい。

以上。