時間は9時。仮眠のつもりが思いのほか寝てしまった。ホテルの辺りをあまり散策していなかった。適当に灯りのある方へ散策。少し歩いたところで、こんな店をみつけた。
ペンギンカフェ!さすがはホーチミン、都会だ。
しかし、どこも似たようなギラギラしたお店ばかりだったので、近くにいたバイタクシーおっちゃんに声をかけて移動することに。日本人レストランのオーナーに「レタントン通りにナイトマーケットがある」と聞いていたのだ。
ドライバー「女?」
Xin「買いもん」
かくして連れて行かれた場所がこちら。
店の前を横切る度に、店員のおばちゃんがうっとおしい程に声を掛けてくる。「お兄さん、ちょっと待って」のオンパレード。中にはマッサージを勧誘してくるお姉さんもいた。彼らが日本語で話しかけてくるので気づいた。この人たちは日中ベンタンマーケットで働いている人たちだ。
「クイッとビールが飲みたい!」
ナイトマーケットが意外に小さくつまらなかったので、飲み屋を求めて彷徨うことに。すると人気も少なくなってきて、道は怪しさを増してきた。
「もう帰ろう!」
そう思ってバイタクシーを探そうとしたところ、いきなりおっさんに肩を叩かれた。
おっさん「女を買わないか?」
Xin「いらない!」
そう答えて。そそくさに歩きさろうとする自分。振り切ろうとしても、おっさんはかなりしつこい。普通そのまま無視すると諦めそうなものだが、見てくれが日本人で相当ナメられてるのか異常にしつこい。
たまりかねて、おっさんを振り切り、近くに停車してあるタクシーに乗り込んだ。アドレスは後で教えるから、そう言って、さっさと発車してもらった。
ホテル付近にはまだ開いている飲み屋が沢山あったが、歩きに歩き周り、トドメのおっさんとのやりとりで「クイッとビール」という気も失せてしまったので、大人しくホテルに戻った。
ホテルで、レタントン通りについて調べてみたところ、どうもシンガポールで言うゲイランのような場所だったらしい事が分かった。おっさんとのやりとりも自業自得だったのか。変に納得して その日は床に就いたのだった。