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「ニートの海外就職日記」 VOL2。日本がストレス社会である原因を考える。

雑感
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勿体ぶるだけ勿体ぶってしまいましたが今回は海外ニートさんのブログの中で、最も共感した内容についてお伝えします。内容の性質上、少し硬い書き方になってしまいますが、お付き合い頂ければ幸いです。

海外ニートさんはブログの中でいわゆる社畜と呼ばれている方々が「沢山働いている俺はかっこいい」と長時間労働を自慢したり、「お前仕事ナメてんのか?」と同じ基準で働いていない同僚に罵声を浴びせたりして、他人に長時間労働を強いることについて指摘、批判していた。

彼らが雇われの身であるにも関わらず自発的に経営者のみが望むように動くと。中でもブログが閉鎖される直前の記事で記憶に鮮明に残っているのは「最近は点滴バーが流行っているとか。点滴までしてろくに睡眠も取らず、働き続けている奴がいるらしいな?」という内容を書いていたこと。点滴までして仕事という内容には正直、自分も度肝を抜かれた。

しかし、これらのことが自分が最も共感を持った内容ではない。最も共感をした内容。

それは海外ニートさんが・・・「奴隷型顧客満足第一主義をヤメる」ことを推奨していたことだ。

ニートの海外就職日記を読んでいたカナダのトロント留学時代。

既に海外のサービスというものを肌で感じていた自分にとって、これほど共感できるものはなかった。

自身が留学したカナダのトロントでは日曜日は午後5時以降はシティエリアのアパレルショップやカフェなどのほとんどの店が閉まったり。平日に公共バスが予期せず停車駅ではない場所で停車したかと思うと、バスドライバーが急に外に出ていきトイレに行った後コーヒー片手に運転席に戻ってきたり。こういう事がしばしば起こった。

そういう時にしみじみ感じたの。

『なるほど、みんな人間なんだし、当たり前じゃないか』

と・・・。

日本やシンガポールと比較するとトロントのインフラは非常にお粗末だ。人々がメインで使う地下鉄は南北線と東西線しかなく、それを補う形でバスと路面電車が碁盤の目で走っているだけ。トイレは3駅毎に1つの割合でしかないし汚いため、友達と行動している際はよく「あ、今トイレ行っとかないと当分ないよ。」と注意し合ったりしていた。

しかし、こんなインフラの整ってない都市がどうして毎年毎年、世界一住みやすい都市の上位にくい込んでいるのか?

カナダには人を惹きつける何かがある・・・。

そして「ニートの海外就職日記」を読むようになっていた、トロント留学後半の時期には、既に、その答えに気づいてた。

それは、優しく人々を受け入れる温かいトロント市民の人間性。

 

それにより造られた温和な雰囲気だろう。

日本や韓国からきた留学生も「カナダに永住したい」と長期滞在を希望する人が多く「カナダに骨を埋めてもいい」と明言する留学生までいた。

サービスは全体的にお粗末だけど、都市全体がストレスフリーで人々が温かいトロント。それに魅力されるトロントにやってきた外国人たち。もし、仮にトロントが日本のように「奴隷型顧客満足度第一主義」を推奨していたら、ここまで人気の都市にはなっていなかっただろう。

一年に約3万人の人々が自らの命を断つサービスクオリティが異常すぎる程良い日本。これは、きっと海外ニートさんが言う「奴隷型顧客満足度第一主義」のせいに違いない。当時、心の中でうんうん頷きつつ、そう思いながら必死にニートの海外就職日記を読んでいた。

お付き合い頂きありがとうございます。この件はまだ続きますが、とりあえず今回はこの辺で。次回はこの件で更新する際は「じゃあ具体的に、どうすれば奴隷型顧客満足度第一主義を緩和することができるか」ということについて海外ニートさんとは違った視点で、自分が勝手に思うことを、紹介していきます。