会社で、ゆとりのある日本語環境から多忙な英語環境担当を命じられました。
「また忙しくなるから、嫌だな(涙目)」とは思っていたものの、実際始めてみると「あれ、案外楽じゃない?」という事に気づきました。
なぜ、案外楽なのか?
それは、恐らく・・・電話を掛けてくる大半の客が、インド人だからだろう!
じゃあ・・・・
なぜ客がインド人だと楽なのか?
自分なりの答え
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
彼らが求めるサービスの質が高くないから
インドに行ったことのある人は、嫌と言うほど感じたことがあると思う。
我々日本人の基準で見ると、インド国内のサービスの質は非常に低い。インド国内では、大概のところでは、汚いし、臭いし、待たされる。
だけど、インドに生まれた人にとっては、それが当たり前なんだろう。
言語をとっても、方言を含めると2000語ほどの言語が話されているので、「言葉が伝わりにくい不便さ」も、彼らにとって身近なのかもしれない。(多分、インドネシアン英語話者の自分が問題なくやっていける理由だ。)
仕事で電話が掛ってきて質問されて答えないといけない時がある。
自分で答えが分からない場合もあるので、上司に確認したり、システムで調べたり、しないといけない時もあるんだけど、相手が日本人、アメリカ人、イギリス人、などである場合、速攻で確認して、答えを伝えないと怒られる。(これがすごくストレス)
でも、相手がインド人である場合、「調べるから待ってて」と伝えて、電話をホールドしていても、だいたい彼らは半時間でも1時間でも、文句一つ言わず平気で待っている。(もちろん、例外もいるけど・・・)
こんな事を書くと申し訳ないけど、そのインド人客がじっと待ってる状況が、シュールで可愛かったりする(笑)
「インド人はかわいい!」
同じ会社で働く日本人の間でも、この意見に賛同する人は多い。今の自分のストレスフリーの仕事環境は、インド人によって支えられているんだ。
しかし、アメリカ人やイギリス人も仕事で電話を掛けてくることがあるので、それが凄くストレスになる。
インド人のお友達「シバ」にその悩みを伝えたところ「それはアメリカ人やイギリス人が(顧客としての)忍耐力を持ち合わせてないからだろう?」という答えが返ってきた。
じゃあ、何故インド人は客として、こんなに忍耐力があるのか?
もちろん、先程書いたように、インド国内のサービスの質の低さがその理由の一つだろう。だけど、もう一つ面白い考え方を見つけることができたので、その考え方を紹介したい。
それは「インド人の教え」にある。
日本人は小さい頃、両親にによく「人に迷惑をかけたらダメ」と教えられると思うが、インド人は逆に、こんな風に言われて育つ。
「おまえはどうせ人に迷惑をかけながら生きていくのだから、迷惑をかけられても許してあげなさい」
この教え、すごく物事の核心を突いていると思いませんか?
この世に人に迷惑をかけないで、生きていける人なんていない。だから、迷惑の受け手が、我慢するのに慣れてしまおうという考え。
最低レベルのサービスがデフォルトであるインドで、「迷惑を掛けられても我慢しろ」と言われながら育ったら、そりゃあ客としても忍耐強く育つと思う。
自分は、まだ子供なんて持つどころか、婚約者候補も見つかっていないけど、(というか今現在どうしても興味持てないけど・・・)もし、自分に子供ができたら、是非この「インド人の教え」を自分の子供に吹き込みたい。