ここ数年間、毎年「世界一物価の高い国」のタイトルを獲得したり、どこぞのウェブサイトの「シンガポール大逆転」とかいう妄想記事に拍車をかけられたりして、すっかりバブリーなイメージがついてしまったシンガポール。
そんなイメージに憧れてシンガポールにやってきた金持ち日本人にとっては、汚いホーカーで飯を食うという事は耐え難い事かもしれない。
現にシンガポールに2、3年も滞在していながら「シンガポール料理と言えばチキンライスやバクテーだ」と答え、キャロットケーキ、ホッケンミー、フライドオイスターなどのローカル料理を一度も食べたこともない日本人もいるようだ。
今回はそんなバブリーな日本人でも妥協して来ることができるような、お洒落ホーカーセンターを紹介します。
所詮ホーカーされどホーカー。こんな感じの場所です。
ティンブレプラス(Timbre +)への行き方
最寄り駅は、グリーンラインのボナビスタ(Buena Vista)駅から、イエローラインに乗り換え1駅南のワンノース(One North)駅。この駅はビルと直結していて、地上まで登っくるとこのような風景になる。
ちなみに、このビル内は、人が少なく静かで、お洒落なカフェも多いので、お勉強にもってこい。自分も中国語を勉強し始めた頃は、語学学校が終わった後に、よくこの辺りで復習していました。
このビルを出て、左に曲がり進んでいくと、右手にこんな交差点が見えるので、ここを渡ってそのまま進んでいきます。
すると右手に見えるのが目的地のティンブレプレス(Timbre+)。
ティンブレプラス(Timbre +)に到着
これが2016年4月に完成した、出来立てほやほやのホーカー。Timbre+、別名GastroParkです。
ここで「Timbre+、GastroParkって何やの?」と思った方、絶対いると思います。あくまで自分の見解なので正しいかどうかは分かりませんが、少し説明します。
Timbre+とはTimbre Groupが運営するフードコートのこと。Timbreは音質、音色というフランス語に由来する英単語。なので食事だけでなく音楽も関わっているようです。
ティンブレ+(Timbre+)ガストロパークのウェブサイトにはこのように説明があります。
「where music feeds the soul and food feeds the body.」
「音楽で魂を満たして、食事でお腹を満たす場所」
つまり、食事ともに音楽も楽しめる近代的なフードコート=Timbre+という事なんだと思います。
GastroParkは、直訳すれば「胃公園」となりますが、これはシンガポールではTimbre+と同義で使われているよう。Parkという単語が使われていることから、ただ単に食事をとるのでなく、野外で楽しみながら食事を摂ろうというニュアンスも伝わってきます。GastroParkはフィリピンにもあるようですが、どちらかと言うと、この単語は固有名詞に近いと思います。
シンガポールのガストロパーク内は、やんちゃな絵が掛かれたコンテナで雰囲気が創られていました。
中央には、バンド演奏のためのステージがあります。夜にもここを訪れた事があるのですが毎晩のようにライブ演奏がここで行われているようです。
Bottle Shop
他のフードコートとの最も大きな違いは、こちらのお店が用意している種類豊富なビールたち。数え切れない見たこともないビールがSGD10.00~SGD17.00の価格で種類分けされて置かれてあります。
朝っぱらから軽めのビールを飲んでしまいました。このビールは小瓶でSGD11.00也。
このボトルで、SGD11.00はちょっと高いですね。
世界各国の料理が楽しめる
料理は、ローカル、プラナカン、フィリピン、タイ、ベトナム、インディアン、フレンチ、アメリカン、ジャパニーズなどからなる14の屋台、21のレストランから選べる。
という情報は2016年4月での情報なので今は増減している可能性あり。Timbre+のHPから、どんな店があるのか確認できます。
ホーカーの類は朝の6時から夕方の6時まで。その他は真夜中までやってます。日本食はTEPPEI DAIDOKOROが入ってました。
丁度お昼時にやってきたのですが、朝食にマラーホットポットを食べてしまったので、重い料理はお腹に入らない。
The Fishball Storyの屋台でさっぱり系を注文することにしました。
手作りフィッシュボールヌードルを注文。オリジナルで麺を変えてもらったらSGD1.00追加されてSGD6.00になりました。
味は、普通の上品なフィッシュボールという感じでした。コストパフォーマンスは良いとはいえないかもしれないです。
その他の特徴
フードコートとしては珍しく、専用のFree Wifiもあります。
トレイを返却したら、デポジットSGD1.00が返ってきます。
(画像:http://danielfooddiary.com/2016/03/27/timbreplus/より拝借してます)
シンガポールはフードコートやホーカーで、食事をした後に自分で方付ける習慣がないんですよね。大体どこでも片付け専用のスタッフさんがいます。
昔この事についてシンガポール人に聞いたら「我々が片付けてしまったら、彼らの仕事をとってしまう事になる」と返事が返って来ました。考え方が違うんですね(汗)
しかし、今回Timbre+に行ってみて「シンガポール人、自分たちで食器を片付けない事に問題意識があったんだ」と思わされました。
全体的な感想
正直、エアコンが効いてなくて暑い。混雑時はすごく待たされる。ホーカーとしては値段が高い。などといったネガティブな感想も持ってしまいました。
しかし、実にシンガポールらしい近代的な雰囲気で、夜にはライブミュージックを聞きながら、リーゾナブルな価格でビールと食事を楽しめるのは、ここくらいしかないと思います。一度は行ってみることをオススメします。
Timbre+ Gastropark
営業時間
月―木:午前6時~午後24時
金、土:午前6時~翌日午前1時
日:おやすみ