初めてPRを申請する前にネットで色々調べていたとき、PRを申請した旨のブログ記事を見かけましたが、PRの申請リジェクトされた内容の記事は皆無でした。従って当然2回目以降の申請方法の情報も殆んどありませんでした。
そこで今回は、申請をリジェクトされた自分が、2度目のPR申請前に知った情報、2度目の申請時の様子などを綴っていこうと思います。
PR申請リジェクト通知の内容
単刀直入に申し上げますが1回目のPR申請は申請から6ヵ月後に、リジェクトされました。昨今のPR取得基準が厳格化される中、これといって特にアピールできる特徴もない自分の申請など拒否されるだろう、と思っていたので驚きもないです。ちなみに自分より先に申請した友人(日本人男性)も申請から7ヶ月後にリジェクトされました。
PRがリジェクトされた旨を周りの人に伝えると「通知には、どういう理由でリジェクトされたか書いてあった?」という質問を良くされます。PRを安売りしていたリーマンショック以前なら分かりませんが、昨今はPRリジェクト通知にはリジェクトされた理由なんて明記されてないです。
自分が受領したリジェクト通知
2.貴方の申請、関係書類を審査しました。残念ながら貴方の申請は失敗しました。
3.しかし、貴方は現在の有効なワークパスで働きつづけることができます。
4.もし何か質問等があれば、ICAまでご連絡ください。
このような内容のテンプレートぽい文言が書かれてあるだけです。恐らく最近リジェクトされた方は、同じ内容のレターを貰っているのではないかなと思います。
別バージョンもある
しかしながら違う例もあるようです。最近シンガポール在住のブロガーさんに会う機会がありました。彼女の知り合いに、10年以上、毎年欠かさずPRを申請している方がいるそうなのですが、最近とうとう「もう当分申請はしないでください」という旨のリジェクトレターが送られてきたそうです(´Д`)。そんなレターが届いたら、流石に自分もシンガポールPRは諦めそうです。
いつPRを申請するのがベストか
PRの申請はいつすべきなのか。こんな書き方をすると、少し詳しい人なら「どうせ在住3年後。できれば在住5年後とか書くんだろう」と思われるかもしれないですが、今回は「何月にPRを申請すれば良いか」という話題です。
よほどの大富豪か突出したスペックがない限り、在住3年以内に申請してもリジェクトされるシンガポールのPR。3年以降に申請するのは大前提として、PRを取得する時期について日本人の友達から、こんな情報をゲットしました。
友達「シンガポールのPRは毎年1月から新しいスロットがスタートするから、どうせ申請するのなら、年始にしといた方が良いよ。年末に申請しても、その年のスロットなんて埋まっちゃってるんだから。」
Xin(しん)「まじか!もう11月に予約してもたがな(*´Д`)。」
また、自分の場合は今年度末にEPが失効する上に、来年度になると色々とアピールできるポイントが増える可能性があります。新しいEPで、アピールできるポイントを増やしてから来年度に申請した方が良いかと思ったのですが、PR申請の予約は常に埋まっているし、また予約しなおすのもどうかなと。そして、仮に日程を変更した場合。もし当日何かあって提出することができなければ、一生PRを申請することができなくなります(どこに書いていたか忘れたけど、どこかに明記されていたような気がする)。
そもそも、この話を教えてくれた日本人は在住2年強の普通の日本人。一応年度末に申請してもゲットできた人もいるという事を確認して、この話は、気にしてないで置くことにしました。
しかし、いよいよPR申請をする1週間前に、元インドネシア人(中華系)でPR取得を経て、最近シンガポール市民権を取得した、という友人にこの話をしたところ。
友達「え、知らなかったの?私も昔、年度末に申請した友人に『なんで年始に申請しなかったの』って言ってたよ!」
Xin(しん)「OMG。いまさら予約変更したくない (*´Д`)」
という訳で、同じスペックでも年始に申請するのと、年末に申請するのでは、もしかしたら結果に違いが出てくるかもしれません。自分の場合は、今回はそれほど本気ではなく次回(3度目の正直)に懸けることにしたので、11月上旬に申請しました。
推薦状を書いてもらった
自分の周りには基本的にはローカルが多いですが、特に社会的地位が高かったり、抜きん出て高スペックな友人はいないです。しかし、ここ半年くらいローカルの友人と知り合う機会が多くて、偶然「推薦状を書いてあげてもいいよ」と言ってくれる社会的地位の高い職業に就いている友人ができました。
プライベートではフランクな付き合いができる友人ですが、メールで正式に依頼しました。依頼メールでは以下の情報をシェアしました。
- 自身の職歴
- 課外活動(From4Aの「MEMBERSHIP OF・・・」の部分)
- アピールしたいポイント
結果的に、自分が期待する以上の内容の推薦状を書いてくれたので感謝。しかし、本来の提出書類には含まれない推薦状は、提出しても意味がない。むしろマイナスになるという意見もあります。
自分の場合は、このデメリットを加味しても、伝えたい事があったので推薦状を書いてもらう事にしました。
申請のためのエージェントがある
ネットサーフィンしていると、よく「PR永住権、成功率90%」なるグーグルアドセンス広告に遭遇します。こんなやつです。
日本人専用なるエージェントもあるようです。日系エージェントの場合は特別割引でも、書類準備だけでもSGD1,500.00程。取得できれば別途費用が掛かってくるのだとか。それだけ取るのなら、専属の推薦状ライターがいて推薦状を書いてもらえるんだろう、と思っていたのですが、なんと高いのは、書類作成にかかる日本語→英語の翻訳も入っているからとのこと。日本語でフォームを記入して、英語に翻訳してもらうそうです。「やっている事はただの翻訳作業じゃ?」と思うのですが。
永住権の書類作成は、戸籍謄本(抄本)の取得→日本大使館での出生証明書取得、卒業校での成績証明書の取得及び翻訳の依頼、などなど何かと自分が動いて取得しないといけない書類ばかりなので、丸投げなんて不可能。結局依頼できるのは、From4Aの記入の英訳だけです。ただのForm4Aの翻訳にSGD1,000.00以上は明らかに取りすぎだと思います。改めて「シンガポールでの対日本人サービスはぼったくりだな」と思いました。
2度目以降の申請に必要な提出書類
いよいよ本題に入っていこうと思います。自分も驚いたんですが、2度目以降の申請に必要な書類は、1度目の申請に必要な書類とは異なるんです。具体的には、1度目に提出した書類と同じ書類の提出は不要でアップデートされた書類だけ提出する、というスタンスになります。
たとえば自分の場合は、1度目の申請は以下の太字の部分を提出しました。
(a) Valid travel documents of all applicants. Photocopies of passport pages showing their personal particulars, official descriptions and Singapore immigration endorsements are required / 有効なパスポートとシンガポール出入国の判子が押されたページ(EP/SPASS取得後のものは除く)
(b) Identity card (if applicable) / IDカード(国民に割り当てられたIDカード?だと思いますが、普通の人は持っていないと思うので無視してOKです)
(c) Employment Pass or S Pass / EPかSPASSのコピー
(d) Educational certificates (including all tertiary qualifications if applicable), transcripts, Professional license/membership certificates and vocational trade certificates / 卒業証明書と成績証明書、資格を添付する人はそれらに関する書類(勿論英訳されたもの)
(e) Official marriage certificate (if applicable) (f) Birth certificate, official household census list or family register (where applicable) / 結婚証明書(市役所などで手に入れたものを日本大使館に訳してもらう必要があると思います。自分には必要ないのでよく分かりません)
(g) Testimonials from previous employer stating the nature and duration of employment and also the last drawn basic salary / 前職の雇用証明書、雇用期間と退職直前の給与が記載されたもの
(h) Payslips for the last 6 months / 6ヶ月分の給与明細書
(i) Income Tax Notices of Assessment for the last 3 years. Alternatively, you may complete Appendix – 1 (PR-PTS) to give consent for ICA to obtain and verify financial information provided in respect of this application with the Inland Revenue Authority of Singapore directly / 三年間分の所得税通知書、替わりとして「Appendix – 1(Form4Aの最後のページのやつ)」にサインをして提出することもできる、これを提出することでICAはPR査定の目的で経済状況を調べることができるようになります
(j) Valid Business Registration Certificate (for self employment) with names of partners shown (if applicable) / パートナー名が記載された有効なビジネス登録証明書
(k) Spouse’s educational certificates, birth certificate and identity card, if applicable / 配偶者の卒業/成績証明書、出生証明書、IDカード
(l) Official birth certificates of children showing both parents’ names and the child’s name and adoption paper, if applicable / 両親の名前が記載された出生証明書
(m) Death certificate or divorce certificate and the custody papers for the children in respect of applicant’s/spouse’s previous marriages (if any) / 死亡、離婚証明書、以前結婚していて子供がいた際の養育権関係書類
独身であればほとんど提出す書類は半分ぐらいに収まるもので、自分に必要な書類は太字にした、(a)、(c)、(d)、(g)、(h)、(i)、(l)のみでした。
しかし、2度目の提出である今回は、パスポートを更新したわけではないので(a)は提出不要。EPもギリギリ更新前だったので(c)も提出不要。(d) は変わりようがないので提出不要。転職はしてないので(g)も提出不要。親が変わるわけないので(l)も提出不要。
結局提出したのは、アップデートしたForm4A、推薦状、(h)6ヶ月分の給与明細のコピー、(i)所得税通知書(2016年度のみ)のコピー及び「Appendix – 1」のみでした。「Appendix – 1」は毎回提出する必要があるようです。名前、FIN番号、サイン、日付を書くだけですけどね。
EP(又はSPASS)のカード、パスポートは必ず持っていく必要があります。自分は、パスポート原本を持っていくのを忘れていました。今回もマレー系女性の方が担当で、当日の提出の流れはこんな感じでした。
担当者「2回目の提出ね。」
Xin(しん)「はい( `ー´)ノ(EPカードを手渡す)」
担当者「パスポートは?」
Xin(しん)「へ?持ってきてないです。」
担当者「パスポート持って来ないとだめじゃん!」
Xin(しん)「すみません(´Д`)。」
担当者「仕方ないな~。じゃあ書類出して。」
Xin(しん)「はい(´Д`)。」
担当者「前回提出したものは、もう既にあるから要らない。アップデートされた書類だけちょうだい。」
(Form4Aの原本と給与明細を渡す)
担当者「他にアップデートされた書類はある?」
Xin(しん)「あ、今年の分の所得税通知書です。あと、推薦状も書いてもらいました。」
担当者「OK。これね。」
Xin(しん)「はい!」
持ってこないといけないパスポート原本を忘れてグダグダ感が半端ない。当日は相当キョドってしまいました。
所得税通知書は、原本は自分が持っておく必要があるので、提出するためのコピーを用意する’必要があります。出生証明書も原本が手元にあったので、前回はコピーのみを提出したことになります。推薦状も原本は必要かなと思っていたのでのですがコピーしたものだけ提出しました。
以上、前回リジェクトされてから2回目の申請までに得た情報。及び2回目の申請の様子についてでした。昨今スペックが高い中華系マレーシア人でもない限り、必ずといってよいほど1度目はリジェクトされてしまうシンガポールのPR。申請2回目以降の人は参考にして頂ければと思います。