日本の銀行とは違い、普通口座でも多少(SGD500.00〜SGD5,000.00)の預金を入れておかないと、口座維持手数料(SGD2.00〜SGD10.00)が取られてしまうのがデフォルトなシンガポールの銀行。その割に金利は実質0%と日本と変わらない感があったけど、最高3.25%まで貰えるOCBC銀行が360口座をリリースして利子の大盤振る舞いを始めたのは記憶に新しい。
現在勝ち組のOCBC銀行
OCBC360口座により、貯金に関心がある人は例外なくOCBC銀行に乗り換えるようになったためか、OCBCのサービスカウンターなんかに行くと、相談内容によっては1、2時間待ち、なんていうのが当たり前になった。
そもそも、日本の日銀なんてマイナス金利の時代だ。ただ銀行にお金を預けておくだけで1.00%以上貰えるなんていうのは、普通の日本人の感覚からするとあり得ない。しかし、ガチで利子として入金されるのだ。
ごくごく一般的な日本の家庭で生まれ育った自分。銀行の利子なんて何十円、何百円なんていうのが当たり前。なので最初は信じられなかった。もしかしたらシンガポール人も似たような感覚を持っていたかもしれない。だがら、シンガポールではOCBCの一人勝ちな訳である。
スタンダードチャータード銀行頑張る
しかし以前から口座維持手数料が無料で、株式投資なんかする際の手数料が最も安い、顧客満足度No.1を誇るスタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank、以降スタチャーとします)がOCBCに噛みついた。
自分の会社には、良くSingtel、Starhub、M1等のプロバイダや、DBS、Citibank、OCBC等の銀行がプロモーションに来るんだけど、珍しくスタチャーが若干魅力的なプランを引っ提げてやってきた。会社のカフェテリアで随分と賑やかにやってるな、と覗いてみたら、こんなビラが目に入った。
SuperSalary口座で預金金利が1.40%貰える。しかしOCBCなら給料口座に指定するだけで1.25%。一定の条件をクリアすれば、それに加えて2.00%貰えるから、結局はOCBCの方が良い。それにしては興味津々で話を聞いている従業員達が多過ぎる。一体どんなカラクリなのだろうか。自分も話を聞いてみることにした。というかスタチャーの兄ちゃんに勧誘された。
(貰ったスタチャー自撮棒)
スタ兄「利子1.4%欲しくないか?」
Xin(しん)「欲しい!何このプロモ?」
スタ兄「給料いくら貰ってる?」
Xin(しん)「(失礼な奴だな)~くらい。どうせスタチャーを給与口座に指定しないと貰えないんでしょ。おれもうOCBCやってるから無理だよ。」
スタ兄「OK。いやいや、毎月SGD1,500.00をGIRO経由でスタチャーにトランスファーするだけでいい。」
Xin(しん)「まじ?(名前からして明らかに指定しないといけなさそうやんけ)。じゃあ口座作りたい。」
美味い話には裏がある。とりあえず説明を受けフォームに記入した後、もう少し話を聞こうとすると、ごみを捨てるかのように「ほなサンキュー、バイバイ」とあしらわれたため、若干ブチ切れて「お前このプランのデメリット説明しとらんやんけ!応募用紙返してもらうぞ!(最近カルシウム足りてないかもしれない)」と脅したところ、書類を見せながら以下を説明された。
- 口座内の預金がSGD0.00だった場合、4ヵ月目からSGD5.00が徴収される
- 6ヵ月以内にこの口座をクローズしたら、手数料SGD30.00
洗いざらい出してもらったデメリットだ。これ以外懸念する点はないと思います。あとは、口頭での確認はしていないけど恐らくビラに書かれてある通り「for 12 months(12カ月間)」だけしか、この利子が適用されないことぐらいだろう。
スタチャーのスーパーサラリー口座良いかも
それでも「OCBCの方が金利は良いし、わざわざスタチャーの口座を作らなくても」と思われるかもしれないが、OCBCのMAX3.25%の適用額の上限はSGD60,000。その金額を超える分については普通の利子になってしまう。自分の場合は、OCBCの預金額がちょうどその金額を超えそうだったこと、EPを更新したらスタチャーの口座を作ろうと思っていたこと。この2点から即決でスーパーサラリー口座を開くことにした。
以上。できたてホヤホヤのプランだったのでブログに挙げてみました。シンガポールに住んでいて、OCBCは利用しているけど、OCBC適用額上限を超えてしまった人や、他に金利が良い銀行を探している人は試してみては如何でしょうか。
ちなみに、自分の記憶が正しけれれば、スタチャーのキャッシュカードではMAYBANKとCIMB BANKのATMも手数料無料で引き出しができるはす。案外便利なはずです。