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シンガポールで滞在者用の隔離(QO)を10日間経験したので詳細レポートを書く。

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どうも、シンガポール在住、底辺現地採用のXin(しん)です。

自分は去年のサーキットブレーカー開始から、国外に一歩も出てなかったのですが、なんと5月末に急に隔離命令を受けました。

来星する人が受ける自宅待機通知(SHN/Stay Home Notice)ではなく、隔離命令(QO/Quratine Order)というやつです。

ほぼインドア生活をしてたので、正直ホテルでの隔離を命じらたのは意外でしたが、素直に受入れQOしてきましいた。

実際に経験してみて、

現地慣れしてない人は、QO戸惑いそうやな

と思ったので、自分の経験を書いていきます。

1日目(火曜):隔離の通知

半ロックダウン的フェーズ2が開始したころの火曜日。

11時半頃、急に知らない番号から電話あり。その日からホテル隔離を伝えられました。

具体的なホテル移動の日程・ホテル場所などは教えてもらえず、「隔離の案内のSMS受信したでしょ?」と言われましたが一向にSMSは受信しておらず。何より不思議だったのがTraceTogetherもオールグリーンだったこと。

※追記:QO理由はこちらの一連のツイートが参考になります。

しかし、僅差で会社人事(HR)よりメールと電話があり、確かに当局からの自分に対しての隔離命令が出ているよう。

MOHより「いつでも疑問点があれば掛けなして」と言われたので、掛けなおしたけどCISCOにつながり繋がらない。

とりあえず、その日は外に出ず晩御飯はGrabFoodで済ましました。

大好物のマラーホットポット

この日は、本当にホテル隔離になるのだろうか、疑問に思いながら就寝。

2日目(水曜):ホテルへ移動

在宅勤務(WFH)中の14:30ごろ、急にドライバーから電話がありました。英語が通じにくく、中国語のほうがスムーズに伝わります。

ドライバーより「30分程で迎えにいくから、準備しといて」という若干の無茶ぶりスタイル。会社の上司に連絡して仕事をストップ、荷物をまとめました。

そしてMOHからの連絡も来たので、ビデオ通話で簡単な体調の報告をしました。

前日に荷物をある程度まとめてたので、荷造りはスムーズに完了。バスが到着すると、荷物を持って下におるよう指示を受けたので、バスに乗り込みました。

バス内は6~7人。バス内で隔離の誓約書(ホテル名記載)に目を通しサイン、「Homer」という健康状態の報告アプリのインストールさせられました。

※Homerは超大事なアプリなのでQOを受けた人は必ず事前にインストール要

到着したホテルは、ドビーゴートやブギスから徒歩圏内のParc Sovereign Hotel(パーク ソブリン ホテル)。受付には既に20~30人程いて、わりと待たされます。

受付ではID(就労ビザ)を見せ、名前などを伝え、隔離のルールを説明されます。喫煙と飲食は原則禁止です。

宗教や食事の好みを聞かれます。食事の好みは、中華・マレー・インドがあり、好みに合わせベジタリアンも選べるようでした。自分は普通の中華を選択。

受付が終わると、部屋へ移動ですが、その際も喫煙飲酒の有無を聞かれます。もしかしたら耐えられない人に特別な措置があるのかも。

パークソブリンホテルは、新しくて実用的なビジネスホテルな雰囲気。お部屋とご対面。小さめの部屋ですが、かなり清潔で明るいです。

シャワーの出も良いし、エアコンもガンガン聞くし窓も広く、悪くないです。窓の開閉は原則禁止です。

食事の配布予定は、こんな感じです。

  • 朝食:6:00~7:00
  • 昼食:12:00~13:30
  • 夕食:18:00~19:30

しかし、その到着したのが夜とあって、食事の配布は20:30頃でした。

食事や差入れが来た合図は、ホテル室内へのチャイムです。

見た目は普通ですが、チキンは骨なしで柔らかく味付けも良く、すごく美味しい。

夕食

これなら10日間、余裕で乗り切れる。

そして夜中に初めてMOHから隔離に関するSMSを受信しました。だいたい内容はこんな感じ。

  • 明日小学校で スワブテスト(Swab Test=PCR検査)
  • 17:30半ごろ手配したタクシーが来る
  • もし体調悪ければ別の日に延期なる

そして、その後MOHから今回の隔離に関する全容(期間やホテル名記載)SMSを受信。

来るのが2、3日遅かったのか。マニュアルで送ってるから、こういう手違いもあるんでしょう。

3日目(木曜):スワブテスト(PCR検査)

ホテル勤務(Work From Hotel)中、MOHから電話が。アプリ「Homer」で健康状態を報告してなかったので電話してきたそう。

https://homer.gov.sg/instructions

このとき朝昼晩の3回、写メ・体温・症状を、「Homer」アプリで報告しないといけない事を認識しました。

しかも、報告は以下の時間内に行わいとカウントされないので、細心の注意が必要です。

怠るとMOHから都度電話が掛かってきます。電話が面倒なら、しっかり報告する必要があります。職員さんにも手間かけるので、報告はしっかり。Homer超大事です。

その日の4時頃には、ドライバーから連絡あり。17:30からのピックアップ予定のスワブテストが少し遅れる、とのこと。

しかし5時前にはタクシーが到着。清潔な大型車でした。VIP待遇受けてる気分(笑)

しかし到着後は社内でわりと待たされました、いつもより車内待機が長いそう。ドライバーさんも不満げでした。

運悪く職員さんの食事時間を挟んでしまうタイミングだったそうで、福建語で同僚のドライバーと愚痴を言ってるようでした。

待つこと1時間近く、自分の番が回ってきたようなので施設の入口へ。

並んで待ってる最中に写真を撮ったのですが、職員さんに「写真はダメ、消して」と言われたので、すぐ削除しました。遠目で削除したの確認したら「有難う」と言われました。

スワブテストは、簡単な受付をして鼻に綿棒を入れられましたが、無事にクシャミせず完了。

帰宅。1日1食の自分にとっては、1日3食配られる食事をどう処理するか悩みでした。

この日は朝食・昼食は仕事終わりに、スワブテスト後に夕食をとり、白米は口にしませんでした。

上:昼食、下:朝食

夕食

昼食の弁当はいまいちでしたが、夕食は昨日と同様おいしかったです。

前日、ボディスポンジ・固形石鹸・マグカップ・ナッツなどを届けてほしいと友人に依頼してたのですが、この日の昼頃には到着。

カップ麺やゼリーなどの食料、お気遣いのメモまで入ってて、めちゃ感謝。やはり持つべきものは、信頼できる友人です。

4日目(金曜):スワブテスト結果

初めて変わったイベントがないホテル滞在の日。

隔離命令を受けたショックからか、実は1日目から少しだけ体調が悪かったんですが、4日目から完璧に体調が戻ってきた感じです。

ホテル勤務(Work From Hotel)の環境も慣れてきた感じで、何より華金でウキウキ。

この日も悩んだ挙句、勤務終了後に朝食&昼食を、夕食は配布後に食べることに。ただし白米は全て残す。平日はこのパターンでいくことを決意。

上:朝食、下:夕食

夕食

この日も夕食は格別でした。絶対にホテルのシェフが作ってる(当たり前か?)。

そのあと、食事配布時間の変更の手紙もきました。実は自分も微妙だなと思っていた食事の時間。改善して欲しいリクエストが、そんなにあったとは。

隔離従事者のリクエストにはできるだけ応えようという姿勢が見て取れます。

この日の夜の23:00、昨日受けたSwab Testの結果を受信しました。

陰性である事が判明しましたが、予定日まで隔離を続ける必要あります。同僚・シェアメイト・友人などに結果を通知して寝ました。

5日目(土曜):夕食が来ない

仕事も、移動も、スワブテストも、テスト結果通知も、何もない日でした。

このブログを書いたり、運営サイトをメンテナンスしたり、Youtube見たり、TV見たり、将来のこと考えたり、ゆっくり時間を過ごしていました。

しかし、自分は仕事にデュアルモニタを使ってて、今回もモニタも持ってきたんですが、VGA差込口が中に入り込んでしまう故障が発生してたんですよね。

諦めてフリマアプリCarousellをモニタを物色してたのですが、ふと思い立ち先の細いシャーペンで引っ搔きだす荒業を決行、見事にモニタが治りました。

かなり嬉しい。

いつも週末は2~4時頃に食事をとるので、本日も4時頃にはお腹がすきました。なので4時に朝食と昼食を一気に消費。

上:朝食、下:昼食

この日は昼食が美味しかったです。糖質制限のため、お米だけは全て残しました。

その後6~7時半に夕食はくるだろうから来たら速攻で食べよう、と待ってたのですが9時になっても、夕食は現れず。

受付に連絡したところ「ミスコミュニケーションだと思う、申し訳ない、すぐ手配する」とのこと。そして10時頃に夕食と対面。

夕食

入れ物を見て、外部から手配したのだという事が一目瞭然。

返事がスムーズだったので、配り忘れの時のための予備があるのかなと思ったけど、こういう場合は外部から手配する、というマニュアルがあるんでしょう。

別に無料だし、美味しかったので文句はなし。こんな時間に食べると太るけど完食(笑)

6日目(日曜):何もない日

仕事も、事件も、何もない日でした。

さすがに運動不足になるので部屋の中を歩き回ったり、腹筋運動をしたりしてました。

朝食&昼食をためこんで、この日も4時に朝食&昼食を。

上:朝食、下:昼食

ちょうど6時に夕食が来たので、速攻で頂きました。

夕食

この日は、朝食のホットケーキと夕食が美味しかったです。

7日目(月曜):夕食遅延の謝罪

憂鬱な月曜日ですが、ホテル勤務(WFH)も終了。

いつもの調子で朝食&昼食をためこんで4時頃に食事。

上:朝食、下:昼食

いつものように米だけを残し完食後、5時頃にチャイムが鳴りました。

夕食が来るにしては早すぎる、何が来た?

外を確認すると、なんと果物と手紙が置いてありました。

詫びのフルーツ

手紙の内容は、なんと一昨日の夕食遅延のお詫びでした。

お客様へ

この度は、お客様のご期待に添えず、またお食事のお届けが遅れましたことを、チームを代表して心よりお詫び申し上げます。ご迷惑をおかけし、申し訳ありません。

お客様に快適にお過ごしいただけるよう、最善の努力をして参ります。

ご迷惑をおかけしました事のお詫びとして、フルーツ盛り合わせをお受け取り下さい。

ありがとうございました。
敬具
PSHアルバートマネージメント

隔離命令とはいえ、ただの無料宿泊&タダメシ喰らい客な自分。なので粗雑に扱われても文句言えないよね、と思ってたのですが、これには少し感激しました。

自分の中でパーク ソブリン ホテルの株が大分あがりました。

その後ほぼ6時に夕食も到着したので、速攻で頂きました。

夕食

そして、食べないと腐ってしまうので詫びのフルーツも完食、ごちそうさまでした。

明らかな食べ過ぎ、現代は食に溢れすぎている。

8日目(火曜):何もない日

仕事いがい何もない日。食事はいつも通り4時頃に頂きました。

昼食の米が少し青いけど、これはマレー料理。インゲンマメの一種であるButterfly Pea(青い花)から取った水で炊いたご飯。

普通の白米と同じな事を確認して、大半を残しました。

上:朝食、下:昼食

6時到着の夕食はバランス取れてる感じです。炒めご飯は全て頂いてしまいました。

夕食

9日目(水曜):抜き打ちスワブテスト

この日は仕事中の10:30頃、いきなりチャイムが鳴りました。

朝飯は部屋に入れたし、昼食が来るには早すぎる。何事や?

部屋を開けると、地下へスワブテストを受けるよう指示されました。

そう、分かっていたさ。明日が最終日の予定だが、QOは最後のスワブテスト陰性結果を持って完了となることを。

上司に仕事を少し離れることを告げ地下へ。

今回のスワブテストは10分程度で完了しました。ほんと、地下に行って、鼻に綿棒入れて、速攻帰ってくる、みたいな感じ。

食事もいつも通り仕事終わりの4時頃に頂きました。3食いただけるのは最後?ということで、少し食事が豪華な気がします。

上:朝食、下:昼食

6時の夕食も米がなくて良い感じでした。

夕食

フロントへ電話をかけ、明日の何時ごろチェックアウトなのか聞きました。

回答はスワブテスト結果が陰性なら12時頃になるとのこと。WFH(ホテル勤務)だと確実に仕事を中断は必須ですね。

できるだけ荷物を纏めて就寝しました。

10日目(木曜):スワブテスト結果と帰宅

この日は外出指示時間が不明なため、8時ごろ朝食をたべました。

朝食

昨年11月頃から1日1食をしている自分にとっては半年ぶり以上の朝の朝食。このホテルでの最後の食事かもしれない。

その後、仕事中の12時頃に電話あり、スワブテスト陰性を伝えれられ、荷物を纏めるよう指示を受けます。チェックアウト目安は13時~13時20分とのこと。

上司に連絡し、仕事を切り上げ荷物の最中チェックをし始めたころ、いきなりチャイムが。外に出ると、昼食が置いてありました。

昼食

この日だけと誓い、荷物になるので速攻で完食。もはや1日3食の生活スタイル(笑)

その後、予定より20分も早く、12時40分ごろに係員がチャイムを鳴らされました。早く荷物を纏めるよう指示を受けます。割と急かされるので前日からの準備は必須です。

その後、1階で簡単なチェックアウトをして解放です。久々に吸う外の空気。

その後は、タクシーでも、地下鉄でも、徒歩でも、お好すきに帰り、というネグレクトスタイル。荷物があるためGrabで帰りました。自宅まではSGD14.60、久々に使うお金。

家に帰ってHomerを開くと、QO完了の画面になっていました。

本当に隔離が終わったんだと実感。アンインストール許可のメッセージも親切です。

QO(隔離命令)まとめ

以上、長くなってしまいましたが、10日間のQO(隔離命令)の記録でした。

ちなみにQO中に使用してた体温計は、持ち帰るよう指示を受けました。

急にMOH(保健省)から連絡が来て、QO(隔離)を命じられ、先ずは「ホテル代や食事代は負担なのか?」と疑問に思うかもしれませんよね。

結論から言うと、QO(隔離)は、シンガポール入国で必要なSHN(自宅待機通知)とは異なり、完全無料です。

特にフードデリバリーや外部から購入するものが無いのであれば一銭も使いません。

1日1食がデフォな自分にとって、食事は多すぎで、友人が気を利かして届けてくれたカップ麺も持ち帰りました。

食事と一緒に配られたお菓子も、大半は家に持ち帰りました。水も大量に配られます。持ち帰れないので置いて帰りました。

個人的に持ってきて良かった・友人に依頼した・持ってこれば良かったアイテムは、次の通り。

  • お箸
  • マグカップ
  • 歯磨き粉
  • ウォーターフロス
  • 石鹸
  • 爪切り
  • シャンプー
  • ボディスポンジ
  • ヨガマット
  • アブローラー
  • サプリメント
  • パソコンモニタ
  • 洗剤と食器用スポンジ

あと、重いので持っていく気もしませんでしたが、家で愛用している重い布団があれば最高でした。

全体的に、多少の不便はあるけれど、清潔な部屋で、美味しい食事が3食も提供される快適なステイでした。

ぶっちゃけシンガポール政府からの、無料Staycationプレゼントみたいなもんだったね。

という感想でしたが、日本人のなかでは「日本食がないと耐えられない」という声もあるそうです。

その場合は、フードデリバリーや差し入れで対応するしかないですね。

くどいですが禁酒・禁煙でもあるので、喫煙時代のころの自分やったら苦しんでただろう、と思います。

以上、そのほかQOに関する質問などあれば、Twitter経由でしてくれてもOKです。

面倒くさがりなのでスルーするかもですが、気が向いたら答えるかもしれません。