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カンボジア旅行(5)-究極のマッサージ-

旅行
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2014年5月29日。

物価調査の帰り道。なかなか良さげな中華系レストランを発見した。

見えにくいけど、擦りガラスに書かれてある文字は、鱼生(yusheng 第2声+第3声)。シンガポールで旧正月に行う、細く刻んだ野菜や魚を混ぜ混ぜする行事だ。

カンボジアにも華僑がたくさんいるのかなあ。そんな思いをめぐらし、辺りを歩き続け、気づいた時には夜8時半。

思いの外疲れていたからだろうか、普段は気にも留めないような店の前で、脚が思い通りに進んでくれなくなった。

「そういえば長い間湯船に浸っていない、湯船につかりたい。」

ガラス越しに薄っすら見える大浴場の風景が、その思いに拍車をかける。

サウナ+ジャグジー USD5.00

ボディマッサージ 60分 USD8.00

ボディマッサージはサウナ+ジャグジー込み。正直サウナ+ジャグジーだけでも十分だけど、この料金システムとクタクタの体が後者を選ばせた。

大浴場に入る前の気替えの際、耐水性の専用のパンツを渡され、大浴場の中では皆そのパンツを履いていた。大浴場内には男性トイレだけでなく女性トイレもある。さしずめ水着着用の混浴風呂といったところか。

 

サウナはほどほどに、ジャグジーを思う存分堪能した後、パンツを履き替えるようスタッフに言われ、薄いガウンのようなものを渡された。

着替えた後は2階へ移動。マッサージ室内にはベッドが三つ置いてあり、冷房がほど良く効いている。マッサージ室に案内してくれた男性スタッフがジェスチャー付きクメール語で何かを聞いてきている。

「えっ?ただのボディマッサージでしょ?」

そう返事をすると男性スタッフは、こっちの意向を理解したと言わんばかりに部屋から去っていく。

 

15分後ぐらいだろうか、ほど良く冷房が効いた部屋の中の清潔なベッドの上で心地よく眠りにつきそうになった時、ドアのノックの音がした。オッケーと返事をすると、女性マッサージ師が中に入ってきた。

マッサージの質はというと、自分が今まで受けたことのあるマッサージの中で三本の指に入るほどだった。この部屋に案内してくれた男性スタッフとも十分コミュニケーションを取って来たのだろう。

局部には決して触れず、変な勧誘もなく、それでいて体の隅々を満遍なくほぐす。まさにプロのマッサージ師。あまりにも上手かった為、このスパでどれぐらい期間働いているのか尋ねてみた。

マッサージ師「7ヵ月」

ここでは7ヵ月かもしれないが、マッサージ師としての経験は、もっと長いのだろうと勝手に決めつけ、それ以上突っ込んだ質問はしなかった。

施術終了。金額以上のサービスを受けてしまった。チップを渡したいと思ったが、財布はまだロッカーの中だ。しかしマッサージ師は伝票を持って来て、チップの金額を書くように促してくる。相場が分からないので少し戸惑ったが5と記入した。それまで比較的無愛想な表情をしていた、マッサージ師の顔も少しほぐれたようだった。

マッサージ師「帰りにカウンターで2番と伝えて、それが私の事だから。」

了解の旨の合図とお礼を言うと、マッサージ師そのまま部屋から出ていった。

 

カウンターに戻りUSD13.00を支払い、何故かSPAのスタッフにもお礼を言い SPAを後にする。すっかりほぐれた体全身、その為かご機嫌な様子でバー(宿)に帰り、ビール片手に先ほどのSPAの感想を、バーのスタッフに伝えた。

 

夜の11時ぐらいだったろうか、SPAの一件で満足したためだろう、本日については思い残すことなく、いつもより大分早めに床についた。