2014年5月31日。
「ビール余ってるから、今晩皆で飲まない?」
ビーチからの帰り、ダニットが急に提案する。少し苦い顔をするピーサップを除いては、みんな賛成なようだ。
明日の早朝にはシアヌークビルからプノンペン行きのバスに乗らないと、シンガポールへ帰る飛行機に間に合わない。なので少し気は進まないけど、今後彼らともいつ会えるか分からない。それに明日は自分だけがプノンペンに戻るため、今のうちに立て替えられている小屋代、飲み物代、食事代を払わないといけない。
夜の会合に参加すことにした。
女性陣が使っている小屋の前に集まることだけ決めて、それぞれの小屋へ戻る。自分の小屋はピーサップ、ランディと共用。ベッドは2つだ。中に入ると立ち尽くす3人・・・。
ピーサップ「ベッド1つ使っていいよ。」
Xin「ごめん、ありがとう。」
お言葉に甘えました。
みんな真っ先に浴びたいであろうシャワーも、気を遣いながら順番を決める。
シャワー中、洗面所の水は薄茶色で、水を一滴も飲み込まないで歯を磨くのに、相当苦労した。シャワーを浴びた後、ピーサップが話しかけてくる
ピーサップ「今日は疲れた。明日も早いから、もう外に出たくないね。」
Xin「別に強制じゃないよね。行かなくてもいいじゃない?」
とは言うものの、結局シャワーを浴びた後3人とも、一旦女性陣の小屋の前に集まる。誰もダニットには逆らえないのだ(笑)
ビーチで話しかけてきた、マリファナのアンモー青年もいた。別の小屋の人達も既に集まっていて、賑わっている感じだ。たまたま小屋の前にいたヴィニーにお金を払いたい旨を伝えUSD50.00を払う。焦るヴィニー。自分以外は明後日にプノンペンに戻るので、お金の計算ができていなかったようだ。
・ここの宿代
・市街地から宿までのトゥクトゥク代
・ビール(ケース2,3個)
・カクテル(4,5本)
・ビーチでの食事(カルボナーラなど15皿くらい)
これらを人数で割ることになる。しばらくするとヴィニーがお釣りを持って出てきた。お釣り。USD37.00+数十セント分の現地通貨リエル
Xin「安っ((゚A゚;) 本当にこの金額で合ってるの?」
ヴィニー「うん、間違いない」
USD12.00なんてシンガポールでは、タイガービール瓶2本で飛んでしまう額だ。カンボジアの物価の安さ、半端ない。
疲れた顔をするピーサップ。その他は元気にワイワで騒ぐ男性陣。一緒に外に出てきて騒ぐヴィニーとアニータ。夜の会合の言い出しっぺダニットは小屋の中でくつろぎ、同じく小屋の中で寝てしまっていると思われるダニット妹。
そんな会も午前0時半には幕を閉じ就寝することになった。
生まれて初めての天蓋付きベッド。ふと横を眺めると天蓋に小さな虫が2,3匹纏わりついている。
この部屋には冷房がないが、小屋の片すみに取り付けられている扇風機は思いの外強力で、案外快適に眠ることができた。