「彩虹会館(レインボーサウナ)」この扉の奥にはとんでもない物があった。
扉を開けると目に飛び込んできたのは、ふるちんでノリノリ歌っている、おっさん達だった。店内はレインボーにテカテカ光っている。なんだこの世界観は?( ゚Д゚)?
「扉を閉じてそのまま帰りたい( ´Д`)」
そんな気持ちを抑えつつ恐る恐るカウンターへ向かう。店員さんもそんな様子を察してくれてか「普通のサウナはTWD450.00だよ」と親切に教えてくれた。「はい、普通のサウナがいいです」と拙い中国語で返事をしてお金を払うと、渡されたアイテムがこれだ。
・小さいタオル二枚
・コンドーム一袋
・ローション?二袋
で、お目当てのサウナエリアはというと、石の床で不潔な感じで、どこに立ってても公衆トイレに裸足でいるような気分だ。特にひどかったのは、シャワールーム。床がすごくぬめぬめしていて、できるだけ早くその場を立ち去りたい衝動に駆られた。湯船のお湯はすごくぬるくて疲れが癒されるには程遠かった。
唯一、清潔そうでまともだと思えたサウナ室で少し長めの時間を過ごし、立ち去ろうとした時にもサウナの出口辺りに転がっていた使用済コンドームを発見 ( ゚Д゚)
ネット上で、このサウナについて「結構良かった」と感想を書いていた人に、どこが良かったのか問い正したい気分だ。
再び、床ぬめぬめのシャワー室で丹念に身体を洗って出てきた事は言うまでもない。タイミングを見計らって、こっそり撮影した更衣室。
ここでさっさと服を着替えていると二人組の男性が隣にやってきた。ふるちんになった後の彼らの会話。
男1「Wow your one is so cute」
男2「Your one too 🙂 」
何故か英語でこんな感じで互いの「モノ」の褒め合っていた。でも、「モノ」までは確認はしてないが、確かに、ここに来ていた人の体はみんな筋肉が程よくついている感じで肉体美と言えなくはないかもしれない。でも、男の裸には興味がないので帰る。最後にこっそり撮影した入り口の奥。
帰る時に改めて思った。ここは自分が来ていい場所じゃない。男の身体が好きな男が来る場所だ。(当たり前か・・・)
想像してみたんだ。店内に入った瞬間歌っていたのが、ふるちんのおっさんだったから萎えたけど、もし歌っていたのが真っ裸の若い女なら(しかも台湾人女性なら)、テンションが上がっていたに違いない。
多少の設備の汚さなんて気にせず「結構良かった」なんて感想が書けたかもしれない(笑)大半の男が女の裸が好きで、大半の女が男の裸が好きなように(イケメンに限ると思うが)、男の裸が好きな男もいて女の裸が好きな女もいるんだ。
しかし、ストレート男の自分でも唯一良かったと思えたのは、この店の親切な店員さんだった。自分が興味本位で来たのは明らかなのに、こちらの気持ちを汲み取って、親切に対応してくれて有難かった。そんな気持ちを込めて店員さんに「ありがとさん」と中国語でお礼を言って店を後にしてホステルに帰ってきました。
ホステルに帰ってシャワーを浴びた後、他の旅行者たちとビールを飲みつつダラダラ夜遅くまで喋っていて、結局ベッドに向かったのは夜の一時。「今日は変なことをしたので満足だ。」アホな満足感に浸りながら床についた。