ご無沙汰しております。低身長、低年収、低学歴、低成長、低スペック、5低のXin(しん)です。
近ごろ日本のニュースを見てて「日本は経済的格差が本当に酷い」という感想を持ってます。特に単身女性の3人に1人は貧困、20代の約半数近くが貯金ゼロで、なんて言われてますよね。
しかし持ち前の完璧主義により「貧困でも貧困に見えないように見せる術」に長けてるので、貧困じゃないように見えるんだと思います。
- 学歴年齢のせいで職がない
- 給料が入ると直ぐ使ってしまう
- そもそも給料が少なすぎる
基本的にお金がなかったり貧困だったりする原因は、上記のどれかだと思ってましたが、それ以外にも考え方の違い(情報格差?)も大きいのでは?
そんな風に思ったので、ツイッターであるアンケートを取ってみました。
4人の金持ち
期間は一週間、ツイッターで以下を伺いました。
少し気になるので、アンケートとらせてください。
もし貴方が以下の選択肢の、どんな人にでもなれる場合、どの人を選びますか?
— Xin(しん)🇸🇬シンガポール底辺、現地採用! (@xinzaixinjiapo) August 6, 2019
大半は貯金10億の無職を選びましたが、フリーランスを選ぶ人もちらほらいました。
やはりフリーランスは人気だし、場所と時間の自由度があるので良いイメージがあるんでしょう。
続いて、結婚相手についても伺ってみました。アンケート期間1週間に設定し忘れたので1日アンケートです。
結婚相手として、以下の選択肢から好きな人を選べます。貴方なら、どの人を選びますか?
その他の特徴は顔・性格・背丈・容姿、全て同じです。
人道的政治家は、イメージとしては、れいわ新選組の山本太郎氏みたいな感じです。
— Xin(しん)🇸🇬シンガポール底辺、現地採用! (@xinzaixinjiapo) August 11, 2019
フリーランスと結婚したい方が多いのかな?
何れにせよ、今回も半数以上が「貯金が10億の無職」でした。
確かに、これが経済学のテストで「どの選択肢が最もお得か」と考えた場合、4番目である「貯金が10億の無職」が答えです。
金銭面で考えた場合、上の三つの選択肢の年収は1000万づつしか変わらない。一番下に限っては収入がゼロになります。
しかし、この選択肢は見た目の数字より、明らかに上の選択肢ほど損で、下の選択肢ほど特になるように設定しました。
一見みんな同じくらい金持ちに思えますが、この4人の格差はとんでもないです。
にも関わらず、なぜ合理的でない答えを選ぶ人が多いのか、という事は後回しにして、先ずは4人の格差を「税金」「時間」という観点から説明します。
4人の「税金」格差
「金持ち」と「貧乏人」の考え方の違いとして、良く挙げられるのですが「税金」について。
少数ですが、年収1500万大企業役員を選んだ人は、税金の感覚が疎いと思います。
1.年収1500万大企業役員
一般的に「高い年収が欲しい」だとか、女性は「高年収の大企業の人と結婚したい」という願望があると思います。
その典型例が「年収1500万の大企業役員」なのですが、これは勤労収入なので「所得税」「住民税」「社会保険料」などが引かれます。
これらを丸め込んで引くとに、手取り1000万円程度の収入になってしまいます。
手取り年収1000万円は高いですが、結婚していて夫婦で散財しまくれば消えてしまうくらいの年収ではないでしょうか。
2.年収2500万フリーランス
2つ目の項目「年収2500万のフリーランス」について。フリーランスは個人事業主です。
しかし年収2500万円ともなれば、余程の税金に疎くない限り「法人化」します。
現在の日本の法人税の最高税率は約23%なので、ざっくり計算すると、手取り1900万円くらいになります。
もちろん年金や保険などは自分で掛ける必要があるものの、手取りだけで見ると「年収1500万の大企業役員」の倍ほどです。
3.年収3500万政治家
3つ目の項目「年収3500万の政治家」について。みなさん政治家に良いイメージないのか、選択する人が少なかったです。
政治家は個人事業主なので、フリーランスと同じイメージがありますが、正直分からないです。
というのは、所得税の不公平を表す言葉としてトーゴーサンピン(10:5:3:1)というのがあるから。
これは実際の所得が10とした場合、税務署等が把握している割合が以下ということ。
- 一般給与所得:10割
- 自営業者:5割
- 農業・水産業・林業:3割
- 政治家の所得:1割
つまり政治家は課税される所得を操作できます。
おまけに公共交通機関の無料券が支給されたり、自分の政党団体に寄付し還付金を受け取る年金術だって利用できます。
なので法人税化したフリーランスよりも随分と税金は安く、恩恵もあるのが政治家です。
4.貯金10億無職
最後の「貯金が10億の無職」について。これを選ぶ人が多かったですが当たり前でしょう。
一般的な大卒生涯年収は2億4万ですが、既にその4倍もの金額を持っている前提なので税金は掛からない。
10億をそのまま生活費で切り崩すのも良いですが、例えば株式投資で4%で回せば年収4000万円です。
その際に4000万円に掛かってくる税金は20%なので手取り3600万円。
勤労収入に掛かる税金は50%超えてきます(←住民税含め)が、株式で得た利益に関する税金は20%で一定なんです。
会社を経営者してる大金持ちが、できるだけ自分の給与を安く設定するのはそのため。
政治家の額面年収3500万円よりも多い金額を、手取りで受け取れるので最強です。
4人の「時間」格差
「金持ち」と「貧乏人」の考え方の違いとして、忘れてはならないのが時間の概念。
結論から言うと、アンケートで大企業役員や政治家を選んだ人は、時間の感覚が疎いと思います。時間は死ぬほど大切だからです。
ここで考えたいのは、その職業を全うするのに、どれぐらい時間が割かれそうか。
1.年収1500万大企業役員
一般的には高収入ほど馬車馬のように働いて時間が割かれるもの。
大企業役員といえども、「大きな責任」「多大な時間」が、仕事のために割かれると思う。
時間だけ切り取ってみても、例に挙げたフリーランスよりも部が悪い。
そのため、これを選んだ人は税金のみでなく、時間=お金を生み出す燃料、という感覚が非常に薄いと思う。
2.年収2500万フリーランス
具体的にどのようなフリーランスか記載してないので掛かる時間は不明ですよね(スミマセン)。
とはいえ高収入でも1日2~3時間しか働いてない人もいれば、毎日10時間以上働いている人もいるかもしれない。ピンキリです。
それでも間違いなく責任という観点で言えば、大企業役員よりも緩い。
フリーランスは自分で稼がない食えないプレッシャーはあります。
しかし拘束時間を自分で管理できる点では、大企業役員よりスマートです。
3.年収3500万政治家
政治家の具体的な仕事内容は知りませんが、なかなか忙しいイメージがあります。
事務所を借りて人も雇う必要もあるし、議会・公務・広報・政策調査・地元活動といった仕事に忙殺されそう。
金銭面だけで捉えると税制面でのメリットはありますし、様々な特権がありそう。
ただ時間という観点で考えると、大企業役員かそれ以上に忙しいイメージがあります。
4.貯金10億無職
時間という観点で捉えれば最強です。稼ぐために時間を費やす必要がなくなるんですから。
先に挙げたように株式を買えば投資家になれるし、働きたければ働くこともできます。
この貯金があれば株式より不動産に投資した方が手堅いですが、何れにせよ投資より金に働かせて増やせる。
自分も「無職⇒投資家兼サラリーマンorフリーランス」になる事もできます。無償ボランティアで大企業経営者の大好きな「やり甲斐」とやらを最大化する事もできます。
つまり「金持ち無職は最強の存在」ということです。
「現金」に勝る物はない!
このように税金面では、すこし政治家の方が優遇されているかもしれませんが、総合的に考え合理的な選択をすると「貯金10億無職が最強!」という結果になります。
にも関わらず、なぜ最もお得でない「年収1500万の大企業役員」「年収2500万のフリーランス」を選ぶ人もいるのか。
たぶん世間的なイメージによるバイアスや情報格差によるものだと思います。
アンケートをさっと目を通すと、「年収1500万の大企業役員が会社勤めだし手堅いかな、将来は厚生年金が貰えるのでお得」と思う人もいるかもしれません。
あるいは、フリーランス目指してるので「年収2500万のフリーランスになりたい、と思う人もいるかもしれませんね。
しかし実際のところ「どんな仕事に就こうが何をしようが現金に勝る物はない」と個人的には思います。
仕事を選んだりビジネスしたりする際に、以下のような過ちを犯す。
- 額面給与だけのイメージに惑わされる
- 仕事にかかる時間の消耗を考慮しない
- 時間と現金を天秤にかけて行動しない
だからブラック企業に引っかかって鬱になったり、現金があっても散財してしまったりして貧困が増えてるのかな、と思います。
給与所得でも、自分が住んでるシンガポールという国は所得税の最高税率は22%、投資(株式、FX、仮想通貨?)キャピタルゲイン課税は0%なので、非常に貯金しやすい環境。
そのため国民健康保険などに加入してないリスクを考慮しなければ、勤務するのにオススメの国です。興味のある方は、下記の内容も参考にしてください。