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カンボジア旅行(7)-トゥールスレン虐殺博物館-

旅行
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2014年5月30日。※グロテスクな写真等が苦手な人はお控え下さい

高校時代は、世界史はどちらかというと好きな科目だったけど、ほとんど忘れてしまっていた。

トゥールスレン虐殺博物館へ向かう途中。

このツアーから帰る頃には、嫌という程鮮明に、この国の悪夢を思い出すことになるとは、あまり認識していなかった。

 

入場料はUSD2.00。中に入ると、ここに来た旅行者達はみんな暗い顔をしていた。ここは、原始共産主義を理想とするポルポト派率いるクメール・ルージュが、改革の妨げになる知識人や金持ちを収容して拷問して殺した収容施設(元学校)だ。

正直、目を背けたい。だけど、こういう博物館が現代にもそのままの形で残されているから、人は同じ過ちを避けることができる。まさに歴史を学ぶ醍醐味だ。

 

手間の棟の二階。

隣の棟は独房。

医者、弁護士 、教師などの国を支えるべき有能な人達が、こういった場所で拷問を受けて殺されていったことを想像すると何とも言えない気分になる。

クメール・ルージュ指導下では、洗脳されやすい子供が看守となって、大人達を見張っていた。中には親を殺すよう指示された、子供もいたそうだ。

この場所は、高校3年の頃に通っていた予備校の尊敬する世界史の先生の講義をリアルに自分の頭の中に蘇らせた。

悪夢のようなカンボジアの時代。だけど、この時代の経験があるから、彼らは2度道を踏み外すことはないだろう。

テンションが急降下する中、そんな偉そうな事も勝手に思いつつ、外で待っているトゥクトゥクドライバーの所へ戻った。