2014年5月31日。
「レシートを取らせる。だからチーティングはできないんだから。」
ダニット本人にとっては、何気なかったのかもしれないセリフを受け、今回旅行に際し予習してきたことを思い出した。カンボジアの政治は腐敗しているということ。
腐敗=やましい事を隠す事、うやむやにする事、と考えた場合。クメール・ルージュ時代、ポルポトが国内でしている事を他国から隠す理由もあって、国境周辺に地雷を埋めた行為は腐敗だ。
以前働いていた在シンがポール日系企業にて、皆で早朝出勤、長時間残業して成果を上げて売上が伸びても、給料が上がらないどころか、ボーナスもケチられた。
その点について理由を上司に確認したところ「予算が足りない」との返事が返ってきた。人件費予算の説明を求めたところ「関与すべきところではない」との返事が帰ってきた。もし、やましい事がないのなら、なぜ隠す必要があるのか。
2014年4月1日、消費税が増税されたが、削れるところは削った後の致し方ない増税ではないだろう。また増税分は本当に社会保障費に使われるのか。政治家なんて、やましい事を隠蔽するのが当たり前、と諦めてはいないか。
日本にこそ反腐敗ユニットは必要だ。
ホテルに向かうトゥクトゥクの上でそんなことばかり考えていた。