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台湾旅行(23)- 美麗島駅 – 徒歩おいかけっこと誰も撮らない高雄の夜景。

旅行
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「美麗島駅」はその名の通り驚くほど美しく麗しい駅だった。

「やばい、夜景に間に合わない(ついでに具体的な場所も分らない)」

屋台でひたすら食べまくったあと六合夜市の最寄駅「美麗島駅」に向かう。階段を降りてしばらく歩くと、そこには、こんな光景が待ち受けていた。

(自分もこの真ん中に立ちたかった;笑)

※美麗島駅: アメリカのニュースサイトが公表した、「ニューヨーカーが夢見る世界で最も美しい地下鉄ランキング」の二位に輝いた駅。日本人建築家の高松伸さんに設計された出入口も設けられているとか。

「長居したいけど時間がない」

写真を撮った後は急ぎ足でプラットフォームに向かう。すると、日本人によってデザインされたと思われるキャラクターを発見した。

「台湾ってこういうの好きだよな。」


(シンガポールと同じく飲食禁止)

人の少なさから余計不安になるが・・・

「ま、最悪タクシー使えばいいし」(こんな時間にタクシーなんて殆ど走ってないのに・・・)なんて、いかにもシンガポール在住の考えでのんきにベンチに座る。目指すは、クレーマーがいたレストランの最寄駅「西子湾駅」だ。

ベンチで待っている最中、近くに座っていた女子学生の鞄のデザインがどうしても気になった。

「なんか良い感じだ。だけど、何故こんな形になったのだろうか?気になる!」

車内にて、辺りを見渡すと高雄にしては珍しい綺麗な女性が、隣の車両にいるのを発見した。車両越しに「珍しいのぉ♪」という視線で見ていたら、目が合ってしまった。そのあと、男の勘で思ったんだ。

「これは警戒されている(汗)」・・と。

なんか、落ち着かないな。「美女よ、早くどこかの駅で降りてくれ」(思う存分、人間観察ができん)という気持ちとは裏腹に、そのまま終電「西子湾駅」に着いてしまった。

警戒されている時は、その対象の後ろを歩くより前を歩いた方がよい。高雄といえど台湾は日本と非常に似ている節がある。それに、特に昨今は「貴方は私の後をつけてきたので、これはセクハラです」などと言われて警察に突き出されても不思議ではないし、弁解する中国語力も持ち合わせていない。

美女が乗っていた車両よりも自分が乗っていた車両のほうが階段から遠かったが、そそくさと関西人特有の早歩きで美女を追い越した。

「ほっと一息」なんか落ち着いた。

しかしながら通常徒歩モードに戻した後(通常モードと言っても高雄民より早い)、驚くべきことが起こった。

美女が自分を追い抜かしてきたのだ。(かなり早かった・・・)

「こやつ、相当な負けず嫌いか?」

それでも、向こうの徒歩スピードが急に遅くなったので、また追い越す。

そして、駅を出てひたすら海岸を目指す。

人気のない方向へ・・・。

 

そこには、旅行者らしき人どころか、現地人もいなかった。ここが観光地でない事は明らかだ。(自分は一体何を目指しているのだろう)

しかし・・・・「なんか、気配を感じる(・へ・)」

ちらりと後ろを振り向くと・・・

 人影がこちらを見ている光景があった Orz

あの女だ・・・・。

「おまえの家はこの方向なのか?海岸女子?海岸女子なのか・・・?」

いくら相手が美人といえど観察されていると思うと落ち着かない(自分はひたすら高雄民を観察してしまったけど・・・)。

きっと・・・

「だれもいない観光地でもない場所に、こんな真夜中に向かうなんて、馬鹿な旅行者だわ」と思われているに違いない。

 

幸い、近くに明かりのついているレストランを見つけたので興味があるフリをして立ち止まった。攻守交代だ。女が自分を追い越していく。

とは言うものの、後ろを歩くセクハラとか思われても嫌だ。

この後は、女が見えなくなるぐらい、こっちが女に追いつけなくなるくらい柱に隠れて暫くの間じっと待っていた。インスタグラムをしながら・・・。

そして、もう大丈夫だろうと思われた後、さらに先を進むと、ようやく端っこが見えてきた。

みなさま・・・長らくお待たせしました

これが、今脚光を浴びている高雄の夜景です(自分だけの・・)。

はじっこです。


(海岸とは言えないと思うけど・・・)

何故かこれを見て、ファイナルファイトを思い出した。

ここでは、プチヤンキーと思われる子どもたちが青春をしていた。

なんて言う名前の橋かわからない。

鼓山フェリーポート

で、大変なことに気づいてしまった。時間は11時過ぎだったと思う。

迷子になってしまったのだ。

「西子湾駅への帰り方がわからん(# ゚Д゚)   」

(ここは高雄だ。こんな所にタクシーなんて絶対来ないと今更気づく。)

けど、夜中に歩いていた夫婦を見つけ、なんとか道を聞き出して駅に到着。駅では終電のアナウンスが流れていた。

 

「やばい (# ゚Д゚) 遅れる、野宿になる。」

 

急いで切符を買おうとするも券売機に入れる硬貨がない。札は受け付けてくれない。向かいの改札のコントールにいる駅員さん目掛けて猛ダッシュ。

駅員さん「どこまでですか?」

Xin「えっと、三月(サンユエ)、三月(サンユエ)早くして~。」

台湾のMRTのプラットフォームは月台(ユエタイ)と呼ばれる。この時、自分は「三多(サンドゥオ)」(MRT「三多商圏駅のこと」)と言っているつもりだったけど、よくMRTで目につく「月台」に影響され、ひたすら「三月、三月と叫んでいたのだ」

 

駅員さん「何がある場所ですか?」

Xin「サンユエェェ、サンユエショッピングセンタァァァ」

駅員さん「あ、三多商圏駅ですね。」

Xin「あ、はいっ。そうです。」

 

なんとか終電に駆け込む。この時は息絶え絶えだった。

三月とショッピングセンターで、理解してくれたなんて、駅員さんが優秀な方でよかった。そして、乗り換えの終電にも間に合い、何事もなくホステルに帰宅。

高雄女子は美人も少ない上に警戒心も強そうだし(台中→台南間でナンパした高雄女子)、何を考えているのか分らない(先ほどの海岸女子)。

高雄にいるより台北で美女達を眺めながら観光した方が楽しいに決まっている。

「明日は朝一から、台北に帰ろう。」

スケジュール的には、次の日も高雄観光をする余裕はあったが、そう決断して、ベッドについた。

注:話しの流れから、高雄をかなり罵倒し過ぎてしまいましたが、なかなか素敵な場所です。これ読んでくれている人は、機会があれば是非高雄にも訪れてみて下さい(男性にとっても、クラブには美女がいるかもしれませんよ!)。