象山は景色が綺麗なただの山、のようだった。
ホステルにはお昼前に到着した。
チェックインは15時頃からなので、それまでには時間がある。二度目の滞在なのでルールは知っている。お金を払い事情をスタッフに説明して、すぐにアクセスカードを受け取る。
洗濯機と乾燥機を使おうとするも使い方がわからないので、近くにいたスタッフ(元気はつらつ金髪イギリス人女性)に教えてもらう。このイギリス人のスタッフは台湾に五年近くいるらしい。
後からやってきた旅行者たちに意気揚揚と観光スポットを案内していた。イギリス人だけどはきはきしていて、すごく聞き取りやすい上に台湾観光知識も豊富そうだったので思わず聞き入ってしまった。
自分が聞き入っている時はちょうどアジア系の女性二名に、ひたすら観光ルートを説明していた。どうやら女性たちも先程到着したようだ。
背の高い方が声を掛けてきた。
女性「ねえねえ、あなた日本人?」
Xin「うん、そうだけど・・・。」
女性「さっき到着したばかりなの?」
Xin「うん、実は数日前に来たけど、一泊のみで、台湾を南下してた。台北観光は実質今日から。」
女性「今日は何か予定がある?」
Xin「特にまだ決めてないな。」
女性「よかったら、一緒に観光しない?」
どうやら、この女性たちは中国の広西省から来たらしい。
画像引用元:http://touch.allabout.co.jp/gm/gc/393064/
二人とも大学生で、背の高い方が大学四回生。背の低い方が大学三回生。学校の休みを利用して船で台湾までやってきたらしい。
日本人であると答えた瞬間、ブランド品を見つけたような物珍しげな目で見られて何とも言えない気分だったけど、台南、高雄と一人で観光していた為、少しばかり寂しくなっていた。
ここで一緒に観光するのも悪くない。それに、何と言っても彼女たちは、中国語のネイティブだし(不純な動機;笑)・・・、自分にとっても広西省の人は珍しい。
Xin「了解、いいよ。あ、でも今服の洗濯中だから洗濯が終わるまで、待ってくれる?」
女性「わかったわ。こちらも準備があるし、ちょうどいいわね。」
声を掛けてきた背の高い方はシオン。シオンの友達、背の低い方のレイ。シオンは英語が通じるけど、レイは英語が苦手な様子。
自分の下手くそな中国語も、ぼちぼち伝わるようだけど、コミュニケーションは概ね・・・・
自分(英語)→シオン(中国語翻訳)→レイ。
レイ(中国語)→シオン(英語翻訳)→自分。
という形で行われた。
観光ルートが決まってとりあえず、ホステル近くの店で腹ごしらえ。
ここで互いの素性等について話し合った。
Xin「ねえねえ、シオンは大学を卒業した後の進路は決まっているの?」
シオン「うん、アメリカの大学に留学予定( ´∀`)」
Xin「(# ゚Д゚)・・・(その金はどこから出てくるんだ?)」
レイも最低限の英語は通じるし、二人とも金を掛けて教育された感じだ。つまり、親が金持ちなのだろう。最近話題の成金中国人の娘たちだろう。
はつらつイギリス人ホステルスタッフに「先ずここに行っとけ」と勧められたのはMRTの赤ラインの最も東に位置する「象山(シャンシャン)駅」が最寄駅の「象山自然歩道」だ。
何の変哲もない駅前。
象山までは結構歩く必要がある。
標識にしたがって歩いていく。
すると、こんな建物が見えてくる。
ここから少し歩いたところが登山の入り口。
ここから登る訳だけど、見ての通り、階段は非常に険しい。
ちなみに、シオンの服装は短いスカートワンピース。レイの服装は短いパンツにTシャツ(上着はおしゃれな感じだ)。
大学四回生のシオンはリーダーシップも取れるアネゴ肌で常に先頭を歩いていた訳だけど、この階段でも常に先頭を進むわけだ・・・
【列のイメージ】
Xin(最後尾)→レイ→シオン→(先頭)
(男性諸君へ、まじまじとこの写真を見ない事(笑)・・・ここにシオンは写っておりません)
とどのつまり、正真正銘の、スカートの中が丸見えというやつだ(あんま気にしないシンガポール人でも、隠そうとする角度、短さだった)。
写真撮りたいけど撮りにくい ・・( ´Д`)(盗撮になるジャマイカ)
「本人は気づいているのだろうか?」
「何故、レイも気づいているはずなのに、そっと教えてやらないのだろうか?」
中国の、自分にとっては馴染みのない地域から来た大学生。どんな性格の違いがあるか分らない。
「もしかして、わざと見せている?」
自分の後ろや横にも、沢山人がいて、みんな上を眺めている。そして、上を見上げたら嫌でも目に入る、~色のパンティ。意を決してシオンのとこまで駆け上がり、本人に伝えてみた。
(スタスタっ)
Xin「スカートの中丸見えやで!」
シオン「えっ、うそ、全然気付かなかった( ´Д`)。まさか台湾に来て山登りすることになるとは思わなかったもん・・・。」
シオンは来ていた上着を腰に巻き、また再出発した。しばらくはこんな列のイメージ。
レイ(最後尾)→シオン→Xin(先頭)
でも、また暫くするとこうなる。
レイ(最後尾)→Xin→シオン(先頭)
今度は辛うじて見えないけど、前に出たがるのは、生まれ持った性か?
そうこうしているうちに山の中腹に到着。
台北の街が見渡せる。
このさらに上に行こうか話し合うも、みんなクタクタだったので、引き返すことにした。
下ります。
降りてきた後は、近くのセブンイレブンまで歩いて休憩することに。
(イメージがなかったので、http://haitoukin.blog.fc2.com/blog-entry-133.htmlより拝借しています。すみません・・・)
レイ「MRTで移動しようか?」
シオン「うん、そういえば、Xinは悠遊カード持ってなかったよね?ここで買えば?」
※悠遊カード:台湾のMRT、バス、電車などで使えるICカード。プリペイド式ぼSUICA、ICOCAのようなもの。台湾のコンビニで購入できる。
悠遊カードを手に入れた。TWD100.00 + チャージ額
( いろんなデザインがある中で、自分が選んだのはバッドばつ丸くん。)
次のは台北定番の夜市「饒河街観光夜市」に向かいます。