「台北にはトイレカフェがあるようなので行ってみたい。」
リア充系台妹台北案内人ヴィニーに、どこに行きたいか聞かれて、そう答えたものの、やはり「トイレカフェは食欲無くしそうやな!」という訳で結局向ったのが、世界初のネコカフェと言われている。「猫花園(マオ・ホァー・ユェン)」。実はネコカフェ発祥は台湾にあるのだ)。
お腹も空いたので、ネコカフェで、昼食も済ましてしまおうという魂胆だ。記憶が正しければ中正記念堂から車で20分くらいと案外遠かった。猫花園(マオ・ホァー・ユェン)に到着。
ネコカフェといえども 創立1998年と古くそれなりの貫禄がある入口だ。
店内の様子。
平日のお昼過ぎのお客さんは日本人と思しきカップル二組。棚には猫に関する書物やグッズがところ狭しと置かれいた。
お目当てのネコたち。すっぽり収まってるところがよい。
犬も数匹いました。
すっごい幸せそうやな。
中でも、ひときわ存在感を放っていたのが、この「妹妹(メイメイ)」というネコ。
(テーブルの上にひょこっとやってきて、つぶらな瞳で客を見つめる「猫花園」のアイドル的存在。きっと店のNo.1に違いない。)
こちらがメニュー。
確か料理の相場はTWD300.00前後、ドリンクの相場はTWD150.00前後だったと思う(記憶が正しければ)。
※TWDに4を掛けて日本円。
自分が注文したもの。
ヴィニーが注文したもの。
正直料理の味はいまいちだった。互いに「あまり美味しくないね(汗)」という感想をもらしつつ、目線は他のお客さんと戯れている「妹妹(メイメイ)」へ・・・・。
なんで「妹妹(メイメイ)」は、こっちに来てくれないんだろう?自分がこの店のオス猫だったら、速攻ヴィニーに飛びついているのだが・・
それには秘密があった。想像にはかたくないけど、その秘密とは「餌」だ。テーブルの横っちょに「餌」の入手方法が書かれてあった(何故か中国語のみで)。
ヴィニー「(壁じろじろ)・・・うん。Facebookでこの店をチェックインすれば餌がもらえる。」
Xin「なるほど!」
Facebookで猫花園をチェックイン。すなわちそれは、Facebookを使って猫花園をアフィリエイトすることが餌入手のための条件ということだ(長年続く老舗店だけあって商売上手)。
とは言うものの自分は「いかにもリア充してます」みたいなリアルタイム投稿をFBでするのは(時間差でブログにはするけど)、あまり好きじゃないし、ヴィニーもFBを使うのは嫌な様子。
思い切りヴィニーの写真も載せて、猫花園の写真をアップしようものなら「やっぱ台湾女子と遊びに行ったんだね」と毒舌なアラレちゃんとかに、おちょくられるのは目に見えている。
という訳で、やっつけ仕事的に、こんな風にFBにアップした。
ヴィニーがこれを見せて店員を説得。かくして餌を入手した。(しょぼい投稿でよう手に入れた)
餌さえ手にいれればこちらのもの。
「いや、あたしはいい」と、餌使用を遠慮するヴィニー。
てな訳で、ちょうどこの頃には、沢山のお客さんでごった返していたけど、お先に妹妹を独り占めしていました。
余りにも独り占めしていたので、他のお客さんの注目を集めてしまう。ちょうど後ろに座っていた、おばさま旅行客が近寄ってきた。
おばさま「あらあら、この猫は、お兄さんがいいのね」
(お兄さんとかいう年齢でもないが)
Xin「餌のために来てるだけですよ。」
おばさま「ところで、この椅子の「猫の専用」は分かるけど、この「咪」という漢字はどういう意味かしら?」
余りにも唐突にヴィニー宛に日本語で質問されたので焦った。さっきの日本語の質問をそのまま全部、英語に翻訳しようとする最中に、質問内容を理解したヴィニーが言い放す。
ヴィニー「猫ちゃん、「猫咪」は「猫ちゃん」のこと」
おばさま「あら~、そうなのね♪」
今日のお供は優秀だった。
Xin「ちょっとトイレに行ってくる。」
そう言って席を後にして戻ってきた後に、凄まじい光景を見た。
「に・・・二刀流、萌死ぬ( ´Д`)!」
理解した。このとき理解した。
シンガポールブロガー界隈では「ベッテルのヒゲ観察日記」という(ベッテルとはアンモーレーサーの事)ニッチなジャンルでブログを書く、メヒコさんという人がいる。
このブログ内で頻出する用語が「萌え」というワードなのだが、正直自分はその「萌え」の感覚があまり分からないでいた(二次元とかも全く興味が沸かないし)。
が、この時感じたのだ。
「萌え」とは、こういう感覚だったのか、ということを。
ここまで連れてきてくれて、写真掲載もほぼ無制限承認してくれた、ヴィニーに感謝だ。
思いの外多かった餌を使い切って、思う存分滞在して、お会計は締めTWD770.00ぐらい。
ガソリン代も掛かってるだろうし、車の駐車代も払わせてくれなかったので、こちらは全て払いました。ま、案内してもらっている身だから、当たり前だね。
この後は、この日最後の目的地へ向かいます。