どうも。シンガポール在住、底辺現地採用のXin(しん)です。
シンガポールに住み始めて早6年目、新年の初詣に加え旧新年にも初詣をする、年に2回初詣が自分の中でのデフォルトとなっている。
新年は台湾で過ごしたので、今年の新暦の初詣は台湾の龍山寺に行ってきました。
チベット系寺院
今年のシンガポールでの旧正月は、信心深い中華系シンガポール人の友達に「どこか気の利いたお寺に連れてって」とお願いしてみました。
すると、その友達からチベット系寺院「Thekchen Choling(大乘禅寺)」を案内されました。
正直、自分は「新年と旧新年、1年に2回も初詣をした」という満足感を味わうだけで十分。お寺の宗派などは気にしません。そんな訳で勧められた通り、チベット寺院に行くことにしました。
チベット寺院は他の寺院とは少し雰囲気が異なっていて、興味深い黒いオーラを放っていた。
中華系に「初詣」は通じない
新年と旧新年、台湾人の友達に対しても中華系の友達に対しても「初詣」という単語を使うと「は?何やねんそれ?」みたいな反応をされます。
時期は新年だし漢字のニュアンスで伝わるかと思いきや伝わらないんですよ。別の国籍の中国語スピーカーにも、同じような寒い反応をされた事が幾度となくあります。
ハイネイティブによれば初詣は「年初参拜」と言うそうです。
「年初の参拝」しっくりきますよね。
この漢字が咄嗟に出てこなかった自分は「初詣て何?」聞かれて咄嗟に「新年的拜拜」と返事してましたが、辛うじて通じました。
いい加減でも通じるのが、シンガポール人の有難いところ。
当たりすぎるブギスの観音堂
チベット寺院での初詣終了後は初詣でお馴染みの場所、ブギス観音堂に行きました。毎年の事ですが、人がごった返しています。
シンガポールでは1月1日は普通の日と大差ないのでブギス観音堂も混んではないと思いますが、旧新年は人でごった返します。
とはいえ、列にきちんと並ぶ分けではなく自由にカットインできるので、頑張れば待ち時間は少なくなります。
観音堂での参拝、おみくじの引き方は以下の通り。
- 線香を3本取ろう!
観音堂に入場したら、線香を3本取り、灯籠がすぐそばにあるので火を付けましょう。火が付いたら軽く振って煙を出します。 - 天に向かってお祈りをする
線香に火が付いたら、くるりと回り、観音堂とは反対側を向き天に向かってお祈りをします。 - 観音堂にもお祈りをする
天に向ってお祈りをした後は、再びくるりと回り、観音堂に向かってお祈りをします。 - 線香を立てる
奥に進み、香台に線香を立てます。 - 占い用の道具を借りる
正面のカウンターに行き、木製の筒と、ピンク色の木片2つ(勝杯)を借りましょう。 - 名前・お願い事を唱える
堂内のカーペットが敷いてある場所に行き、ひざをついて、名前、お願い事の順に唱えます。 - 筒を振って1本だけおみくじ棒を出す
お願い事を唱えたら、借りた筒を振って1本だけおみくじ棒を出します。 - ピンク色の木片2つ(勝杯)を投げる
ピンク色の木片2つ(勝杯)を投げ、表と裏が出ればOKです。表裏が揃わない場合は、3回までやり直しが可能。それ以上はやり直せず、占う日ではないという意味となります。 - 占いの結果を確認!
カウンターでおみくじ棒を渡して、占いの結果を確認して、終了です!
自分は参拝はしましたが、おみくじは引きませんでした。
というのも、一緒にお供してくれた友達に「此処でおみくじを行くのはオススメできない」と言われていたんです。何故かと言うと、ここのおみくじは当たり過ぎて危険だから。
その友達は幼少期の頃に観音堂でおみくじを引いて最悪の結果(多分日本で言うところの大凶)を引いてしまった事があるそう。そして、そのおみくじを引いた数日後に、祖母が他界してしまったとか。
偶然といえば偶然だったのかもしれないけど、それ以降「良い結果が出ればそれで良いけど、不吉な結果が出たとしても、その運命は不可避」と言うことで観音堂でおみくじを引くは控えているそうです。
という訳で当日も参拝はするが、おみくじは引かないという条件付きで向かいました。
藤素食 Teng Bespoke Vegetarian Ding
禁煙を始めて早1年数ヶ月。めっきり健康志向になり豆乳を大人買いしたり、会社では昼食後のスクワットを欠かさなかたったり、我流で健康体になる事を心がけてます。
そんな自分が心がけてるもう一つの健康法が平日ベジタリアン。何かと週末は肉を食う機会が多いので平日だけはできるだけ野菜を取るようにしています。
観音堂での参拝を終えた後は、そんな自分にとってうれしいベジタリアンの為の似非寿司屋に行ってきました。その名も「藤素食(ふじそしょく?)」。
藤素食 Teng Bespoke Vegetarian Dining
住所:#01-50 Sunshine Plaza, 91 Bencoolen Street, 189652
日時:11:30~15:00、17:30~22:00(年中無休)
電話:6884-6884
ここでは魚を使わない似非寿司が食べられます。
店に入るなり店員さんが「旧正月につき会計は15%増しになるけどいいですか?」と確認をとってくれます。他の店では問答無用に席に通すだろうに、この店は親切な印象を与えます。
注文したのはアボガド巻きとサーモン巻き。そして納豆(写真はなし)。
2種類の巻き寿司を注文すると上の写真のように合体して登場してくれました。
アボガド巻きとサーモン巻きの中にチラリと見えるサーモンてんらしき物体。魚を使っていないのならこれは人参だろうか(不味そう)と思いつつ食べてみる。
すると、なんということでしょう、ちゃんとサーモンの味が再現されておるではないか。見た目もサーモンといえばサーモン(たぶん)、そして味も悪くない。
普段生ものは絶対に口にしないという、友達に聞いてみたところ「多分このサーモンの部分はゼリーを使ってると思う」とのこと。
確かに似非サーモンだけを口に含んで味を吟味してみたところ、ゼリーと思えないでもない。それよりも、見た目と味といい本物の寿司の再現性が半端ない。
たとえば、このサーモン。何も言われなければ、誰も非サーモンなんて思わないだろう。
自分のように何でも食べられる人からしたら「あっそ」ぐらいに思うかもしれない。
だけど生ものが食べられなかったり、魚アレルギーの人にとっては凄く画期的なレストランなのではないかなと思う。
会計はアボガド巻き、サーモン巻き、納豆、グリーンティー+旧新年サービスチャージ15%で約SGD55.00ぐらいでした。
安くもないけど高くもない。アイデア、サービス、コンテンツを考慮したら安い。何気にシンガポールでしか試すことができない貴重なレストランだと思います。