現地採用につき貧乏人な自分は、ハイティーだとか、新しいカフェだとか、そういった類のものに基本的に縁はないです。
しかし自分の周りで金持ちの代名詞になっているようなシンガポール人女性から「ハリ・ポッター・カフェに行こう」との連絡があったので「そんなのがあるんか。性には合わんが(面白ければ)ブログネタにでもするか」という意気込みで行ってきました。
※面倒なので以降は「ハリー・ポッター・カフェ」は「ハリポタカフェ」とします。
ハリー・ポッターが主題のカフェ「プラットホーム 1094」
今回のメンツは、言い出しっぺのリラックマ好き女性(J)、その元クラスメートの女性(L)、ゲーム好きの男性(W)、自分の合計4名。自分以外は全員中華系シンガポール人です。
お店の名前は「プラットホーム 1094」。場所はシンガポールのパープルラインのブンケーン駅とセラングーン駅の真ん中辺りにあります。若干ブンケーン寄り。
企画者のJより「10時45分に~駅に来るなら車で連れて行くけど」と言われたものの、そもそも自分の家から、その~駅までが遠い。結局MRTでブンケーン駅まで行って、徒歩で現地に向かいました(駅から歩くと結構な距離でした)。
という訳で1人で一足先に到着。言い方は悪いけど、いかにもミーハーな人が好みそうなゴージャスな外観を彷彿とさせるハリポタカフェ。しかして、その外観は思いの外廃れています、なんか親近感が湧くぞこれ。
店の前に立てかけてあるメニュー。右側には店内では手渡されなかったコーヒーメニューがあります。ほとんどのカフェ系ドリンクがSGD5.00。スターバックスなんかよりも全然安い。
なんだよ、この店Jには安すぎるやろ!なんて思いつつ、店内に入ります。
「あら、煉瓦作りの店内が素敵ね~!」なんてネカマ風に書きたいところですが、若干のショボさ感が否めないです。
後で三人来るからちょっと待って、と言うと差し出されたお冷。見ての通りビーカーに入っている。お、これは面白い、とは思いつつも。
なんとこのビーカー、ハリーポッターが主題であるにもかかわらず「CHENGDU(成都)」「CHINA(中国)」 と書かれてある。メイドイン中国(成都)なのだろうか、何れにせよ、この店の評価が自分の中でグンと上がったのは言うまでもない。
価格設定が意外に安い!
こちらがメニュー。ミーハー心を擽るコラボレストランにしては料理の相場は安い。料理はSGD8.00~SGD18.00。
ドリンクはSGD4.00~SGD15.00。珍しいそうなドリンクがある。
メニューの左側(絵付き)のドリンクはポーション「サンダーボルト」。緑茶、グレープ、ほうれん草、アボガドが入っている。不味そう、誰が考えたこのドリンク。
メニューの右側(絵付き)のドリンクはポイズン(毒)「ラブ・トキシン(愛の毒素)」。中に入ってるのはウォッカ、ピーチシュナップス(蒸留酒)、グレナデンワイン、ピーチスライス。こっちは美味しそう。
店の売りは「ミスターリッチの炎の調合」?
なかなか魅惑的なドリンクが揃っているが、この店の売りは「Mr Lich’s Flaming Brew(ミスターリッチの炎の調合)」というものらしい。
4人もいたので、気になるドリンクは全て頼んだ。これがミスターリッチの炎の調合。
注文するたび、このパフォーマンスをする必要があるため、ドリンクそのものより、人件費が掛かっていそう。
ドリンクセットには胡椒のようなパウダーが添えられていて、パウダーを振り掛けると、ドリンクの中で炎がボヤる仕組み。
しん「すごい!このパウダーは何でできてるんだろう?」
全員「知らな~い!」←このシンガポール人たち好奇心無さ過ぎ!
このドリンクを回してそれぞれ写真を撮った。とにかくパウダーをふりかけると、ボヤるのは快感だった。子どもならきっと喜ぶに違いない。
その後、到着したドリンク。左からポイズン、ポーション、フラガリア・エクストラクト(ストロベリー系のスムージー)、ミスターリッチ。
ポイズンが想像していたものとは違い、がっかり。これじゃ、ただのお洒落なカクテルやないか。でも、味はまずまず。
ちなみに、ほうれん草やアボガドが入ってるポーションは 、本当に不味かったです(笑)。繰り返すが、ポーションの調合は誰が考えた?
料理のクオリティは微妙
こういう映画やアニメのネタを使った店は料理は美味しくない、と相場が決まっているものだが、この店も然り。
見た目はまずまずだけど味は微妙。写真手前のスモークサーモン・ブリオッシュのエッグが半熟でなかった。右手奥のブレックファーストプレートのウインナーが硬い。左手奥の蟹パスタが少し辛すぎる。中央奥のアルコール入りパスタも、それほどアルコールの味がいない(期待していたのに)。
コスプレ衣装もあるけど・・・
帽子、スティックの他に、ローブも自由に貸出してある。
外から衣装を着ている人を見た時は「面白そう!」と思ったけど、実物を目にすると、思いの外子供だましくさくて少しがっかり。
客層はアンモーやポーリアンが満遍なく。中国での情報が少ないのか中国人(PRC)ぽい人もほとんどおらず。日本人らしき人も見かけませんでした。
全体を通して
ミスターリッチの炎の調合は面白かった。1度は来てみたら良いかもしれない。しかしリピートしたいなとまでは思いませんでした。
食事中していた会話の一部。
しん「そういえば、ぐでたまカフェはまだやってるよね?行ったことある?」
J「行ったことない。サンテック嫌いだから。」
しん「意外(笑)この店は何時までやるやろ?」
W「え、ずっとでしょ?」
しん「ま・・・まじか?ハリーポッター以外に売りがないのに大丈夫だろうか」
料理のクオリティを上げるなり、ドリンクの質を上げるなりしないと、この店やばいんでないの。そんな勝手な心配をしていました。
最終的なお会計は4人でSGD133.10、1人約SGD33.00。アルコールが 入ってる割には安い。
ただ、本当に書きにくいけど、もうすぐ消えてしまいそうな店でもあると思うので、興味がある方は一度足を運んでみては如何でしょうか。
以上、日本語での情報が思いの外少なかった。ゆえに日本人の客もいなかったので紹介してみました(普通過ぎるカフェレポートで心苦しい)。