法人を所有していると、毎年6月に算定基礎届提出のための封筒が送られきます。
大量の書類が同封されており記入方法が説明されています。
送付による提出方法もあるようですが、オンライン提出が推奨されています。
オンライン提出の具体的方法が同封書類では説明されておらず、一期目である昨年度は、やり方が分からず年金事務所に電話を掛けました。
結果的にオンライン提出方法には、次の二種類あることが分かりました。
そして今年も算定基礎届を受理し取り掛かろうとしたのですが、e-Govでどれを選択して、何をどこに入力すれば良いのか忘れてしまっていました。
再び年金事務所に電話をかけ、やり方を聞きメモを取りました。
そんな訳で今回は、来年度は電話をかける必要がないよう、算定基礎届の提出方法をメモしておきます。
算定基礎届とは
算定基礎届とは企業が従業員の標準報酬月額を届け出る書類のこと。
この書類により翌年の健康保険料・厚生年金保険料が決定されます。
提出時のポイントは次の通りです。
- 提出義務:
- 企業は全従業員の標準報酬月額を毎年7月に届け出る
- 提出期間:
- 毎年7月1日~7月10日までに提出。
- 標準報酬月額:
- 4月、5月、6月の給与を基に決定され、保険料の基礎となる。
- 目的:
- 正確な保険料を計算し公平な負担を実現する。
- 社会保険の給付金額もこれで決まる。
- 手続き:
- 電子申請、郵送、または窓口で提出が可能。
算定基礎届を適切に提出することで、正しい保険料給付を確保できます。
オンライン提出の場合は、e-Govと呼ばれるオンライン行政サービスを利用します。
先述の通り、算定基礎届の提出は従来のCSVの旧方式と、CSV不要の新方式があります。
昨年度は、年金事務所で担当してくれた方が、CSVの旧方式の説明の方が慣れていた為か、CSVの旧方式を説明されましたが、途中で躓き提出完了できませんでした。
しかし、CSV不要の新方式のやり方を説明され試したところ、一瞬で提出完了できました。
そこで当記事ではCSV不要の新方式のやり方のみ取り扱います。
算定基礎届の提出方法
一人社員のマイクロ法人(月額報酬45,000円)の場合、算定基礎届の提出方法(CSV不要の新式)は、次の通りです。
- e-Govにログイン後「手続検索」を選択し「算定基礎届」と入力し検索ボタンをクリック
- 上記の「健康保険・厚生年金保険被保険者報酬月額算定基礎届(単記用)(2019年5月以降手続き) 」の欄の「申請入力へ」をクリック。
- 下にスクロールすると、こんな用紙が見えてくるので、この黄色の部分を下記の要領で埋めていきます。
①事業所番号:左に「年金事務所の記号」、真ん中に「事業所整理番号の数字」 右に「事業所整理番号のカタカナ」を入力。
②郵便番号と電話番号以外の数字は全て大文字、カタカナとアルファベットも大文字、氏名の間は全角スペースで入力。
③空欄。
④「1」と入力。
⑤カタカナ全角で入力。氏名の間は全角スペース空けます。
⑥半角数字で入力。
⑦今年の年度を半角で入力。
⑧従前の月額報酬:健は058、厚は088と入力(月額報酬45000円の場合)。
⑨従前改定月、去年(令和で)9月
⑩空欄
⑪空欄
⑫4、5、6と既に入力あり
⑬前月の月の日数を入力「31」「30」「31」
⑭各々45000と入力
⑮空欄
⑯各々45000と入力
⑰135000と入力
⑱45000と入力
⑲空欄
⑳空欄
㉑空欄 - 下にスクロールすると「添付書類」「提出先選択」という項目が見えてきますが、「添付書類」は放置で「提出先選択」をクリックし、地域の年金事務所を選択します(下記スクリーンでは個人情報のため白塗りしてます)。
- 上記添付の「基本情報」は事前に入力しておいてください(上記スクリーンでは個人情報のため白塗りしてます)。問題なければ「提出」をクリックし、提出完了です。
算定基礎届の提出方法まとめ
以上、算定基礎届オンライン提出方法は、ネット検索しても難しい従来のCSV方式しか出てこなかったので、CSV不要の新式を纏めてみました。
一年に一度であるが故に、やり方を忘れてしまう算定基礎届オンライン提出方法。
忘れてしまったら、ぜひ当記事を参考にしてやってみてください。