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カンボジア旅行(14)-沈黙のバス-

旅行
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2014年5月31日。

出発直後、ダニットが皆の紹介をしてくれた。4名は現地合流予定で、今のところ自分含め7名が揃っている。自分の前の席は先頭席で知らない欧米女性が。その右にはダニットが座っている。

自分の右にいるのはピーサップという男性。真後ろにはアニータ、その右に座っているのはヴィニーだ。そして彼女らの後ろに座っているのはダニットの妹と、その友達のランディ。一通り紹介が終わると、みんな一斉に席につく。

しばらく外の写真を取る。

バス内の環境はというと最悪だった。小さいし、狭いし、背もたれを倒すこともできない。ベトナムでホーチミンからダラットへ向かう時に乗ったものと比較すると、雲泥の差だ。

唯一このバスが、ベトナムのあのバスを上回っている点はバスの中で映画が放映されていることぐらい。プノンペンからシハヌークビルまでは 4時間なので我慢するしかない。

そして、バスの不快適に加えて感じる違和感

 

 

「・・・・」

みんな静か過ぎる。日本の電車内みたい。

 

小声でピーサップに聞いてみる。

 

Xin「一応みんな互い既に知り合いだよね?みんな静か過ぎない?」

ピーサップ「あぁ、バスの中だからね。映画に集中したい人もいるし、寝たい人もいるだろうから。それに、後ろの2人は初対面。」

Xin「なるほど。」

 

日本人の感覚なら、観光バスではワイワイと行きたいところだが、どうもカンボジアは勝手が違うようだ。

しかし暫くして、右後のヴィニーが話しけかてきた。どうやら彼女は7月にシンガポールに行くことを計画してるそう。年齢は19歳で、前回シンガポール行った際クラブに行きたかったが、年齢制限で引っ掛かり入場拒否されたらしい(笑)。具体的な日付等教えてくれれば、アテンドする旨を返事した。

それにしても、ベトナムでカウチサーファーは口をそろえて「シンガポールへは高すぎて行けない」と言っていたが、彼らにとってはシンガポールの物価は高くないのか。

注意深く見てみると、彼らが持っているスマホは漏れなくiPhone5S。皆お金持ち?

職業を聞いてみると、NGO職員かビジネスオーナーのどちらか。ピーサップはNGOの英語教師。郊外の子ども達に英語を教えているのだとか。

小声で他愛もない事をピーサップと話した後、暫くしてバスが1つ目の休憩地点に停車した。