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ナイトクラブ(2)- シンガポールのナイトクラブで働くとどうなるのか?

生活
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「変態(ビィエンタァイ)」

或る9月の日曜日の夕方の話。オーチャードのタイ大使館付近TCCにて。(TCC:ドトールコーヒーのようなお店)

勤務するクラブの客をそう表現する、台湾人のヴィニーがそこにいた。本日を乗り越えれば勤務一週間目が晴れて終了となるらしい。

資源が何もないシンガポールでは迫力のあるクラブが有名だったりする。特にZOUKやSt Jamesなどは現地在住で知らない人はいないのではないだろうか?

しかし、ヴィニーが勤務するのは、Auraというーチャードにあるタイクラブ。オーチャードタワー近くと考えると非常に怪しい店な匂いがする。

とにかく先ずは最も気になる事から聞いてみることにした。

Xin「ねぇね、ビザ見せて!」

ヴィニー「えっとね・・・ビザはこれ」
↓ ↓ ↓ ↓ ↓

(こんなやつ・・・)

 

出入国カードやんけ。違法就労? ( ´Д`)

だから一ヶ月限定の就労になるのか(殆ど中国語限定のコミュニケーションなので、詳しいことを聞くのを断念した)。

シンガポールの日本人サッカー選手など、月収の関係でSPassも発行できないような労働者には、特別な労働許可が与えられるらしいが、そんなのには該当しないのだろうか?

とにかく、生活の実態を聞いてみた。

 

勤務日数

・1ヶ月4週間のうち、3週間勤務する必要がある。3週間は週休1日制。つまり勤務日数は6日✕3週=18日となる。この日数をクリアすれば、休みの日などは結構融通がきくとか。

 

勤務時間

・午後10時~翌朝5時の7時間勤務。夜勤も夜勤。仕事が終わり直帰して寝ても、午後1時頃には目が覚めてしまうのだとか。毎日夜勤だと体調崩しそうになりますね。

 

アコモデーション

・滞在先はToa Payohにあるらしい。 家賃は無料だけど、二段ベッドが二つ置かれていている四人一部屋。ヴィニーが泊まってる部屋は全員台湾人らしいけど、隣の部屋は全員タイ人で、そのうち二人がレディボーイらしい。流石はタイクラブ。レディボーイも就労資格があるようだ。

 

仕事内容

・半分キャバクラみたいな内容?客とゲームをして遊んだり等の接客?その他諸々はよく分からないけど、店員の女の子に100ドル単位のチップをあげることもできるらしい。チップを貰った女の子は「100$」と書かれたタスキを誇らしげに身につける。その後は、チップを挙げた客と同伴しないといけないのか、詳しいことは分からないけど、同伴しまくっているヴィニーの同僚はチップで2,000ドルも稼いだらしい。ヴィニー自身は100ドルを貰った事があるとか(本人はあんまりやる気がないのか?)

 

ヴィニー「実際に2回、同じところで働いたことのある台湾の友達に勧められて来たけど、こんな仕事だと思わなかった。」

Xin「こういう仕事は台湾でも、したことがないの?」

ヴィニー「ない、以前少しだけバーで接客をしていたことがあったけど、こんな店で働くのは初めて。」

Xin「ヴィニーのお母さんは何も言わなかったの?・・・というかお母さんの方がこういう仕事のエキスパートだったりしてww」

ヴィニー「特に何も。多分お母さんはこういうことろで沢山働いたことあると思う。」

 

血は争えんということか (゚A゚ )

 

ヴィニー「ところで、いつ日本に帰るの?何時までシンガポールにいるつもり?」

Xin「(おまえは、おれの日本在住の日本人の友達か ( ゚Д゚)?)・・分からない。とにかく先ず永住権を取らないと。永住権申請の結果を見て決める。」

ヴィニー「・・・」

Xin「初めてのシンガポールはどう?」

ヴィニー「あんまり好きじゃない。」

 

そりゃそうだろう (  ゚Д゚)

ヴィニー的視点で考えてみたら

・シンガポール来た直後ヘイズが酷くなりだした(PSI数値が200以上とか更新しはじめた)。

・シンガポール来てヘイズじゃなかった日が殆どない。

・住まいは四人一人部屋。そこに約一ヶ月滞在することになる。

・仕事は連日夜勤で変態ローカルおじさんの相手?(殆ど中国語以外使う必要がないらしい。)

 

ヴィニー「6月は日本中を旅行してた。」

Xin「その時期はフェイスブックにひたすら、リア充なアップデートがされたから知ってる。」

ヴィニー「日本の方がよっぽど生活水準が高い!」

 

そりゃそうだろう (  ゚Д゚)

だが、シンガポールにも旅行できて、マリーナ・ベイ・サンズにでも泊まって、五つ星レストランだのハイティーだの、贅沢の限りを尽くしていたら、同じことを言えるだろうか?

 

Xin「シンガポールで、もっとちゃんとした仕事のオファーがあったら、長期的にシンガポールで働きたい?」

ヴィニー「シンガポールでは働かない。」

Xin「日本で、ちゃんとした仕事のオファーがあったら、長期的に日本で働きたい?」

ヴィニー「当然、日本でなら働きますとも。」

 

「やっぱり台湾人は日本が好きなのだな」と思いました・・・。

そんなこんなしている内に、夜の10時が近づいてきた。本日もヴィニーは仕事なのだとか。会計を済まし店を出てさよならを告げ後、彼女は夜の闇へと消え去っていった。