極小サイズのアジアのつるぼシンガポール。自分が当初この国に憧れはのは、当時の優秀な指導者、効率重視の政治、バイリンガル教育(弊害もあるけど)に興味をもったためだった。だけど今はそれにプラスアルファ。
多民族小国家
小さな国で多民族が共生している社会。これは想像以上にとてつもないことだと思う。海外旅行好きな人ならシンガポールと聞けば「あ〜あの中国人とインド人が一緒に暮らしている小さな国ね」とイメージするかもしれない。
だけど、一緒に暮らしているのは中国人とインド人ではない。中華系とインド系のシンガポール人(マレー系の人も沢山住んでいますが今回は割愛します)だ。
仲が悪い中国人とインド人
自分もシンガポールに来るまではあまり認識していなかったけど、中国人とインド人は、めちゃくちゃ仲が悪い。ま、お隣同士の国というのは得てして仲が悪くなるもので例えば、
・イギリスとフランス
・イランとイラク
・ブラジルとアルゼンチン
・日本と韓国
などなど挙げればきりがないし、特に中国なんてやりたい放題やっているから四方八方敵だらけ。
で、中国と同じように国土が広く、歴史も長く、人口も多いし爆発的に増えている・・・にも関わらず宗教は全く違うし、陸つながりで昔から中国と喧嘩ばかりしている国がインド。
仲が悪いといっても日本と韓国、イギリスとフランス程度の関係であれば、「政治は政治、個人レベルでは関係ないね」なんつって仲良くなったり、付き合っちゃったりしている例も多々あるだろう。
だけどインド人と中国人は別なんだよね。互いに絶対受け付けない。肌の色や言語の違いも大きいのかな。
実際シンガポールに来てから何人ものネイティブ中国人、ネイティブインド人にも会ったことがあるけど、
インド人の恋人がいる(いた)という中国人
中国人の恋人がいる(いた)というインド人
には未だかつて会ったことがない。インド人がいたら中国人は逃げていくし、中国人がいやらインド人は逃げていく。もちろん例外もあるだろうが概ねそんなイメージ。
だけどシンガポール人は違う。移民直後のシンガポール人一世はどうかは知らないけど、小さい頃からシンガポールに生まれ育ったシンガポール人は、インド系や中華系と一緒に机を列べて勉強している。彼らにとっては外見や文化が違うことは当たり前。
実際に自分の周りには「元彼はインド人だった」という中華系シンガポール人の友達もいるし、現在進行形でインド人と付き合っている中華系シンガポール人の知り合いだっている。
その土台を作ったシンガポールすごくない?
民族関係のイザコザの処理能力すごくない?
なんか世界の最先端行ってない?
単純にそう思うだけ。中国人とインド人がこんな小さな国にいたら、普通なら絶対喧嘩すると思うから。
リトル○○○○○
もちろんシンガポールには、中華系、インド系以外にも色んな国籍の人が住んでいて、彼らのコミュニティもある。
・リトルフィリピン – Lucky Plaza
・リトルタイランド – Golden Mile Complex
・リトルベトナム – Joo Chiar Road
そして、先日アジア最大の美術館「ナショナル・ギャラリー・シンガポール」の帰りに晩御飯を食べてきたのが、リトルミャンマーこと「Peninsula Plaza」
インレー・ミャンマー
我々が向かったのは、Psninsula Plaza地下に位置する「ミャンマーレストランの中では、まあまあ美味しい」らしいレストラン「インレー・ミャンマー」。
店の中に入るなり、むわっとくる異臭。「まじ?まじでここで食べるの?おれもう帰りたい」という自分の心の叫びは虚しく席に座った。
価格帯は一品SGD5.00〜SGD15.00とホーカー(屋台)に毛が生えたような値段。驚くべきはタイガービール大瓶がSGD6.50と普通のホーカーよりも安めだったこと。
「Gourd Fritter」という有名らしいミャンマー料理。中に入っているのは芋ではなく、ウリ科の植物?見た目はいまいちだけど、これ凄く美味しいです。
これは鰻の料理。カリカリしていて美味しい。名前は忘れてしまいましたが、メニューに「eel」という単語が含まれていました。
「Seafood Glass Noodle Salad」。めちゃくちゃ不味いです。酸っぱい。三人で突付いていたのですが、これだけは完食する事ができませんでした。
「Glossy Red Pork」。可もなく不可もない味、クオリティ。肉じゃがみたいな味がします。
店に入り席についた直後「ミャンマー料理食べたことない。美味しいイメージないんだよね。しかも店内めちゃくちゃ臭くない?」と連れの二人に言ってしまいましたが、不思議な事に料理を食べはじめると、全く匂いが気にならなくなりました。「納豆みたいなもの」と表現しら良いのだろうか?不思議な感じでした。
シンガポール周辺の国は一通り旅行したつもりだけど、実はミャンマーはまだバージン。次旅行に行くならミャンマーと決めているので、事前にオーセンティックなミャンマー料理が試せてよかったです。