時間がある時の暇つぶしになる。筋トレ&運動になる。早起きするタイプのローカルを観察できる。永住権を申請する時に書ける。といった不純な動機で始めたボランティアも随分と板についてきました、Xin(しん)です。
食糧配給ボランティア
一般的に日本人がリーチしやすいのは、美術館や博物館の日本語ガイドのボランティアだろう。しかし、海外に住んでいて旅行でやってくる日本人旅行者ためにボランティアをする、という事が個人的にしっくりこない。
自分が参加しているのはフードディストリビューション(食料配給)のボランティアです。はじめて参加した時にも記事をしたためました。
こんな感じのボランティアが月に1回程度、あらゆるボランティア団体の下であらゆる場所で行われている。東京都23区程しかないシンガポールですが、ボランティア団体は無数にあるんですよね。
List of voluntary welfare organisations in Singapore
自分は今まで以下の3つの団体のボランティアに参加しました。
- Lotus Light Charity Society
- Project Awareness
- Thekchen Choling
中でも一番お世話になっている団体はLotus Lights Charity Society(以降LLCSとします)。LLCSはシンガポールのあらゆる地域で食糧配給を行っている巨大なボランティア団体です。
今回はLLCSのオフィス
初めて参加したのもLLCSのボランティア。場所はRed Hill駅が最寄のHendersonという場所で。内容は、車で運ばれてきた食料をひすたすら身寄りのない年配の方々に配るというものでした。が、今回参加してきたのは、そのHendersonに食料を送っているLLCSの中枢を担うオフィスでのボランティア。オフィスはAng Mo Kio駅から15分程歩いた場所にある403 Ang Mo Kioにある。
実は、この場所でのボランティアは2回目。前回参加した時は3時間がっつり重い荷物を運んだりさせられて、ヘトヘトになった。まさにシャグな状態になったのだ。
←前回の帰り。
ボランティア開始時間は朝の9時。到着したのは8時半。流石に、まだ誰もいなくて閑散としている。
逃げ出すなら今のうちだ。
とりあえず腹ごしらえ
朝を抜くことも多いのだけど、今日もシャグる事は目に見えているので、エネルギーを補給する事に。少し歩いたところにマーケットとホーカーがある。
「味美思(wei mei si)」というAMK 403にある屋台で頂くことにした。SGD3.00のイーミィエン。安いし美味い。
食事中は、ボランティア目的でここに来た事そすっかり忘れてしまっていたけど直ぐに現実に引き戻されるのだ。
ボランティア開始
朝食後、9時きっかりに戻っても、まだ中には入れず。結局9時10分ぐらいにようやく扉が開きボランティアがスタート。ここでのボランティアの大まかな流れはこんな感じです。
- オフィス内の荷物を地域毎に分け外に出す
- 各々の地域の荷物をトラックに運ぶ
- オフィス内で来月の荷物を準備する
1.オフィス内の荷物を外に出す
前回準備したオフィス内の食料を引っ張りだして、地域ごとに分けて外に出します。配給地域はHOUGANG、GEYLANG BAHRU、YORK HILL、HENDERSON、BUKIT MERAHの5つの地域。
赤色や青色で書かれている数字は必要な個数。米、卵、缶詰、果物などの食料の数を、この分だけ用意して、外に纏めます。こんな感じ。
2.荷物をトラックに運ぶ
各地域へ向かうトラックがやってくるので、そのトラックに食料を積みます。見掛けによらず重労働。その理由は大量の米です。
卵も壊さないように気を使わないといけないし、缶詰も箱が小さい割りに相当重いので腰を壊さないように気をつける必要があります。
重い荷物運びは男の仕事。日本では、男女雇用機会均等云々で「本当に男女平等にするなら、男性だけ重い荷物を持ち運びさせるなんておかしいじゃないか」なんていう意見をたまに目にする。
自分は特にフェミニストでも、アンチフェミニストでもないけど、人種のるつぼ&英語/中国語圏な故に、あらゆる制度や考え方が世界のスタンダードにならざるを得ない(月収も昇給も男女同じ)シンガポールでも男が荷物を運んでいるのなら、やっぱ重たい荷物は男が運ばなければならんのだ。仕方ないので荷物をガチ運びした。
3.来月の荷物の準備
一方女性はというと、建物内で既に次の月の荷物の準備に取り掛かっている。写真はグリーンビーンズ。大きな袋に詰まっている豆を、ひたすら小さい袋にまとめていく作業。小分けされた袋にはLotus Lightsのステッカーが貼られる。
ここシンガポールよ。超IT先進国よ。これぐらい機械化してしまえよ。予算が足りんのかい。豆袋ができる光景を見つめながら、ひたすらそんな事を考えていた。
ここまでご覧になっている人は・・・
「はっ、何がヘトヘトになった!まさにシャグな状態になった!だ。ぜんぜん楽そうじゃないか。」
と思われるかもしれない。そう、荷物を小分けして、トラックに運ぶなんて重い荷物は沢山あっても一瞬で終わるし、グリーンビーンズの小分け作業なんて量も知れてるし直ぐに終わる。人数も多いし。
だがしかし。問題は「米」なんだ。くそ大量の米を、クリーンビーンズの物より心持ち大きめの袋に詰める作業が待っているんだ。
この日のうちに処理しないといけない米たち。
この米を全部袋からあけて、小さい袋に詰めていくのだ。途中何度「この大きな袋のままで良くない?」「このまま配っちゃえよ!」と思わされたことか。が、配給地域やユニット数の関係からそうはいかないんだろう。
まさに、このボランティアでは、この米の格闘が全体の労働量の8割を占めるとっても過言ではない。
荷物を地域毎に仕分けして、トラックに積む作業は1時間もあれば終わる。メインは、その後の2時間以上の米との格闘。12時までには終わらせないといけない。もちろんできあがった米袋は、さらに大きな袋に入れて纏める必要がある。女性が小さい米袋作成係。男性が米袋を大きな袋に詰めて纏める係。
9時15分から始めて、準備運動でトラック荷物を詰めて、その後約2時間近くひたすら米を処理。今回は終了予定時刻の12時前に何とか終わりました。
帰りに食料も貰えます
前回ここのボランティアでは、帰りにオレオが貰えました。
今回は配給の余りの林檎でした。あんまり果物を食べたい気分じゃなかあったので断ったけど。
興味ある人は是非
全体的な雰囲気は、この動画で確認することができます。
自身は一発目はミートアップを利用して参加しました。一度参加するとオーガナイザーがWhatsappのグループチャットに放り込んでくれます。その後は毎月Whatsappのアップロードを確認しつつ、参加できる時だけ参加する。というスタイルです。
ミートアップでは毎回すぐにイベントの参加者が埋まってしまうので、興味がある方はフェイスブック経由で連絡するのが得策だと思います→Lotus Light Charity Society (Singapore)。めちゃくちゃハードなブラックボランティアなのに、何故か人気なんです。先述のように5つの地域でボランティアしているので、家の近くでボランティアするのをお薦めします。Ang Mo Kioでのボランティアより、トラックで運ばれて来た荷物を利用者の方に渡す他地域でのボランティアの方が、利用者の方と触れ合えるので楽しいんです。