どうも、シンガポール在住、底辺現地採用のXin(しん)です。
先日、数年ぶりに一時帰国をしましたが、日本滞在中、心底次のように感じました。
あ~、一年間以上この生活続けてたら、ガチで英語も中国語も、嘘のように忘れるわ。
そこから、万一日本に帰国せざるを得なくなった場合、いかに語学力を伸ばし維持するか、ということを何度も考えさせられたんですよね。
そこで今回は、海外から本帰国した日本人が、語学力を維持する具体策を考えます。
自分の英語力&中国語力
先ずは自身の英語力と中国力の紹介をします。
自分はシンガポール在住10年程ですが、英語力・中国力は次のような感じです。
英語力に関して
大学時代はTOEIC団体テストなるものを数回受け、いつも大体700前後の点数。大学卒業後は1年北米留学し、その後はテストを全く受けず。
シンガポールに来てから英語は全く勉強はしてない上に忍耐力もないため、今TOEICを受けたら500点程しか取れない自信あり。
仕事は90%英語しか使わないため、慣れざるを得ないという感じで、今は特に英語には不自由してません。
中国語力に関して
大学時に第二カ国語が必要になったので、仕方なく初級だけを受講、成績は「可」でした。
シンガポールに来て3年程経った後、中国語で話しかけられる事に嫌気をさし、仕方なくゼロから中国語を開始。
当初はIkomaで学び始めるも、四声の制裁にやられ退学。その後、中華系シンガポール人友人の真似をして「通じるよ」と褒められ学習を再開。
数年間、適用に友人に教えてもらい続け、Ikoma中上級から再入学。
Ikoma卒業後は、italkiで先生を見つけ継続。オンラインで週一回一時間、30分は雑談、30分はHSK5級の教科書を使っています。
仕事では限定的にしか使えないものの、同僚との会話ではよく使うし、日常生活には不便はしなくなりました。
日本で外国語を伸ばし維持する方法
先ずはマインドセットの話から。
よく「英語を勉強する」「中国語を勉強する」なんて表現を目にしますが「勉強する」と言っている時点でアプローチが間違っています。
勉強は続けにくいし、あくまで言語は物事を達成するためのツールだからです。
自分にとって英語は仕事のためのツールで、中国語は生活のためのツールです。
ツールとして両言語を使わざるを得ない環境に居るから、特に意識しなくても努力しなくても、ある程度は不便しないレベルまで習得できたと感じています。
そのため、日本に帰国せざるを得なくなっても、英語や中国語をゴリゴリ勉強する気はありません。というか忍耐力がないので不可能です。
そんな自分が考える、英語・中国語を伸ばし維持するための唯一の対策は、両言語を使わざるを得ない習慣を日常生活に落とし込むこと。まじでコレに尽きます。
自身が考えた、言語習慣を日常生活に落とし込む具体策は次の通りです。
- オンライン会話の受講を続ける
- 日本語が使えない友達を作りまくる
- 外国語を使わざるを得ない仕事をこなす
- 一人カラオケで中国語の歌を歌いまくる
- パソコンやスマホの設定画面を英語にする
- 定期的にCouchsurfingやmeetupを利用する
1.オンライン会話の受講を続ける
週一回一時間行っているitalkiでのオンライン中国語会話。
客観的には学習というイメージが強いですが、もはや自分は「中国人先生とのお喋り会」という感覚で続けています。
英語目的ならネイティブキャンプを始めて、好みの先生を選んで定期的にフリートークする、なんて使い方ができそうです。
2.日本語が使えない友達を作りまくる
興味・趣味が合うコミュニティを通じて日本語ができない友達を作りまくる。
一時帰国中、シンガポールに在住していた日本人友人と会ったのですが、趣味のテニスを通じて外国人の友人ができたそうです。
じゃあ具体的にどう作るのかですが、様々なアプリ(後述します)を利用したり、外国人の出入りが多そうな店に足を運ぶ必要がありそうです。
3.外国語を使わざるを得ない仕事をこなす
言語をツールとして使い続けるのに、最も強い動機は恋愛と仕事です。
恋愛は自分のような非モテには難しいですし、仕事も同僚・仕事相手ほぼすべて外国人という環境は、日本では難しそうです。
しかしFiverrやUpworkなど英語ベースのスキルマーケットで、自分ができる仕事を出品して仕事を取る、ということは日本でも可能です。
給与や物価と同じく、仕事の単価も「どの場所にあるか」で大きく価格が変動します。
単純な日本語ライティングや翻訳案件も、全て日本語UIのココナラより、英語UIのFiverrやUpwork等の方が単価が高いですし、昨今の円安がそれに拍車をかけます。
近ごろ米国で雇われる際は「日本語ができると給与が下がる」なんて揶揄されてますが、単発の仕事であれば、習得が難しい日本語案件は、依然として高い傾向があります。
英語UIのスキルマーケットなら顧客とのやりとりに英語が必須なので、英語を使わざるを得ない上に金も稼げる。一石二鳥です。
4.一人カラオケで中国語の歌を歌いまくる
向き不向きによりますが、カラオケは自分にとって中国語維持のエンタメツールです。
一時帰国で再確認しましたが、日本のサイバーダム等にも、曲数は少ないものの有名な中国語の曲は入っています。
中国語歌詞の横にカタカナで読み方がふってあるので、少し違和感を感じますが、気にしなければ問題ありません。
ただしシンガポールの普通のカラオケで日本語の曲を流すのと同様、日本のカラオケで中国語の歌を流すと、違和感ある音で流れる曲が多かったです。
5.パソコンやスマホの設定画面を英語にする
自分は北米留学時から常にパソコン・スマホの設定画面は、全て英語にしています。
Chrome等のブラウザ、Twitterなどのアプリの設定等も全て英語にしています。
Windows、AndroidやiOSのプログラムは全て英語で書かれてるので、設定画面も英語にした方が相性良いんですよね。
特にスマホは日常的に使い続けるアイテムなので、続ければ目が英単語に慣れてきます。
自分は今では、設定画面が日本語だと逆に違和感を感じます。
但し楽天関連アプリやマネーフォワード等、英語対応してないアプリは仕方ないです。
一時期シンガポール人の友人に勧められ設定画面を中国語に変えてみましたが、アプリが検索し辛くなるので、設定画面=中国語は断念しました。
6.定期的にCouchsurfingやmeetupを利用する
couchsurfingは実質有料制になってから下火ですが、昔は海外旅行の際にCS経由で現地ガイド(のみ)を手配し、各国に友達を作りました。
一時帰国中に外国人旅行者の案内をしたこともあります。
昔の恩から自分は今もCS会費を払い続けているので、日本に帰国せざるを得なくなったら、積極的に利用すると思います。
meetupでは、多くのオンライン言語イベントがあります。
「日本人と英語話者の交流会」「日本語と中国語の言語交換会」などがあり、無料のものが大半です。
ある時「何かの勧誘かもしれない」と勘ぐって気になり、日本人のための英語練習会にお邪魔したのですが、なんとシンガポール人主催のボランティアの英語練習会でした。
こういうのは英会話力、中国語会話力が弱いと苦しいですが、本帰国者の言語維持には丁度良いす。
「2」で言及したような友人は、couchsurfingやmeetupでも作る事が可能です。
日本人が英語できないのは仕方ない
この度日本に帰国してみて、ガチで「日本人が英語できないのは仕方ないし、別に責められるべき事でもない」と感じました。
外国語を使う環境ないんだから、使えなくて当然だし、使う必要もないです。
日本語だけで不自由なく生活できるんだから、特に海外旅行に興味ないし、外国人ともコミュニケーションしたくない人は、それでOKです。
なのになぜ日本社会は英語、英語うるさいのか疑問です。コンプレックスを国民に押し付けてるんでしょうか。
自分は運転免許持ってますが、ずっと車乗ってないのでペーパードライバーです。
なのにもし「車の運転くらいできないとダメだろ」なんて社会の圧力受けたら。
知るかボケ、車乗る習慣ないんだから運転できなくて当然だろ、しばくぞボケ。
なんて言ってブチ切れます。
裏を返せば、日本でも疑似的に英語を使わざるを得ない環境を構築できれば、英語を伸ばし維持することも容易いと思います。
ただし繰り返しますが、日本人の大半に英語が必要だとは思いません。
それより個人的には、社会的地位・年収・旦那ステータスと同じく、ただのツールであるはずの英語(力)が、なぜかマウンティング材料に使われる現象に、時折キモさを感じます。
自分は、外国人との会話が好きだし、米国株もバンバン買うので、英語により生活の質が上がるタイプですが、全ての日本人がそうだとは限りません。
むしろ自分みたいなのはマイノリティーです。
英語を使う環境ないという事は、使う必要もないということ。
なので、くどいですが日本人が英語できないのは仕方ないし、大多数の日本人に英語が必要だとは思いません。