どうも、シンガポール在住、底辺現地採用のXin(しん)です。
近年、中国や韓国を筆頭に、スマホ決済が各国で広がりつつあります。
日本でもPayPay 、楽天ペイ、LINE Pay、メルペイなど様々なスマホ決済があり過ぎて、消費者を困らせてるようですね。
実はシンガポールでも、似たような状況になりつつあります(スマホ決済は事業者が儲かるのかな?)。
そこで今回は現地のスマホ決済手段を紹介し、底辺な現地採用たる自分のスマホ決済設定もお伝えします。
シンガポール国内スマホ決済サービス
日本に負けず劣らず増えてきたシンガポール国内のスマホ決済。
中国人口が多いのでWeChat Pay、Alipayなども幅を利かせてますが、中国IDが必要なものや、メジャーではないものは省きます。
PayNow
イメージは日本のPayPay。
現地の銀行口座所有者なら、誰もが無料で資金のやり取りができるのがPayNow。
銀行アプリや、PayLah!、Grab等の一部スマホ決済アプリ内でも、実装されてます。
日本と同じく割勘文化なシンガポール。
友達と食事したあと一人が一旦決済、後ほどPayNowで決済した人に送金する、というオンライン割勘が一般的です。
そのため国内カバー率もトップで、PayNow決済の機械が無くても、店の電話番号にPayNowしてくれればOK、という店もあります。
PayLah!
DBS PayLah!は、DBS銀行が提供するスマホ決済システム。
歴史はPayNowよりも長いため国内カバー率も高く、アプリ内ではPayNowも実装されています。
2022年6月、PayLah!内でUniponPay支払いも可能になり、日本や中国でも決済手段として使えるようになりました。
GrabPay
イメージは日本の楽天ペイ。
配車サービスとしてUberと競争していたGrabですが、東南アジアUberを買収し勝利。その後、暫くして始めたのがGrabPayです。
これまで市場を牛耳っていたPayNowやPayLah!とは異なり、GrabPayで決済すれば0.5~1%くらいのGrab Pointが貰えるのが特徴で、国内カバー率も高いです。
GrabPay Cardというデビットカードも発行しています。Masterカード決済のデビットカードで使い勝手が良く、Grab Pointも決済する度に貯まります。
Singtel Dash
シンガポール大手通信会社筆頭のSingtelが提供するスマホ決済アプリです。
決済したごとにアプリ内のポイントも貯まりますが、Singtel Dashが使える店は少なく、ポイントの使い道も限られています。
個人的には、スマホ決済アプリとしての存在感は薄いと感じています。
FavePay
Faveは、マレーシア・シンガポールで展開しているアプリ。
運営会社は2016東南アジアのグルーポンを買収したノリに乗った勢いのあるマレーシアの会社です。
FavePayにクレカ/デビカを設定しFavePayで払えば、クレカ/デビカのポイントもつくし&FavePay内のキャッシュバックも貰える。
そんな感じでポイントとキャッシュバック二重取りが可能なので、使える場面が多いです。
ShopeePay
東南アジア市場のEコマース市場を牛耳る、最も時価総額が大きいシンガポール企業Sea Ltdが運営するスマホ決済。
米国と言えばAmazon、日本と言えば楽天、中国と言えばアリババ、東南アジアと言えばShopeeと言っても過言ではないです。
ただShopee Pay決済すれば、買い物が割引になるMy Shopee Coinsが貯まりますが、アプリの使い勝手はイマイチです。
ShopBack Pay
ShopBackはシンガポールのポイントサイト、日本のハピタスやモッピー等のようなアプリです。
オンライン購入や航空券ホテル予約などの際、ShopBackを噛ますことで、一部がCashBackされ、貯まったCashBackは現金として自分の銀行口座に送金できます。
そのShopBackも最近スマホ決済を開始、新参者の割にアプリUIが使いやすく、侮れないサービスとなってます。
FavePayと同じくアプリ内でクレカ/デビカを設定するので、ポイントとキャッシュバック二重取りが可能です。
EZ-Link
EZ-Linkはシンガポール国内の老舗IC乗車カード。アプリ内でトップアップ&決済もできるようになっています。
しかし近年、VisaやMaster等で交通機関の決済ができるSimplyGoというサービスが開始され、利用者が激減し可哀そうな事になっています。
一応Rewardsシステムがあるようですが、存在感が無さ過ぎます。
NETSPay
NETSはシンガポールで最も広く使われていた老舗の決算手段です。
シンガポールで、大体のデビットカードやクレジットカードでは、デフォルトでNETS対応になっています。
GrabPay、Shopee Payをはじめとする様々な決済手段が登場して、もはや蚊帳の外という感じですが、NETS対応の店は非常に多いです。
年配の方々が決算手段として使っているイメージですが、このアプリを使っている人は余りいないと思います。
FairPrice
NTUCが運営するシンガポール国内のスーパーマーケットがFairPrice。
そんなフェアプラも専用アプリがありLazadaのように日用品を買うことができる他、Kopitiamで、アプリ経由でのスマホ決済ができます。
FavePayやShopBackPay同様に、クレカ/デビカをリンクさせて使います。
QRコード表示させスキャンしてもらうという日式支払い方法で、ポイントも貯まっていくみたいです。
具体的な利用方法はこの動画が分かりやすいですし、シングリッシュの参考にもなります。
Google Pay & Apple Pay
これまで紹介したスマホ決済の他、Google PayやApple Payも広く使われています。
VisaやMasterの非接触決済が可能となるPayWaveは特に広く使われていて、現地在住者が1日で最も多く発する単語はPayWaveだ、と言っても過言ではないかも。
PayWaveのお陰で、Google PayやApple Payにクレカやデビカを登録する事で、スマホを翳すだけで決済ができるようになります。
また交通機関のための非接触決済SimplyGoのお陰で、クレカ/デビカ登録済みGoogle Pay/Apple Payのスマホさえあれば、地下鉄やバスも利用可能になりました。
底辺現採のオススメ設定
さて、様々なスマホ決済を紹介しましたが、予算を切り詰めざるを得ない底辺、現地採用な自分の設定は、一言でいうなら『プチGrab経済圏』です。
自分の設定は、こんな感じです。
- GrabPayを登録後、GrabPay Cardを申請
- GrabPay CardをFavePay、ShopBack Pay、FairPriceに紐づけ
- GrabPayのTOPUPはポイントがつくクレカで行う
- GrabPay以外のアプリのTOPUPは全てGrabPay Cardで行う
GrabPayではプラチナ会員になると、ポイント還元率は1%を超えます。
また貯まったポイントは基本500ポイント=SGD1.00のレートで、GrabPayで使ったり、Grabアプリ内で利用できます。
時々ポイント半額GrabFoodセール(250ポイント=SGD1.00)なんかもしてます。
シンガポール在住者各位。
今こそGrabPointを使う時です。Grabの大盤振る舞いが、再び始まりました。
今回は7月23日まで使えるので、自分は1,000円券5枚と、500円券5枚をRedeemしました。 https://t.co/8uJSP7E4W6 pic.twitter.com/MTvVD8yCMU
— Xin(しん) (@xinzaixinjiapo) June 17, 2022
そのため設定後のスマホ決済優先順位は、次の通りにして、極力GrabPay Cardを噛ますようにしてます。
- FavePay/ShopBack Pay/FairPrice(←全てGrabPay Cardリンク済み)
- PayWave(GrabPay Card)
- GrabPay
- Paylah!(PayNow)
- 現金(しゃーなし)
※FavePayアプリは、Grabアプリと連絡させたがるUIになってますが、Grabアプリではなく、GrabPay Cardと連携させないと、Fave決済後GrabPointが貰えないので注意が必要です。
こうする事で極力ポイント二重取りが可能になり、支出の見直しも、ほぼGrab見るだけで可能になります。
Credit Card作ったけど、結局いまだにGrabPay Cardしか使ってない。
大半の支払いをGrabPay Cardに一元化することで、支出の見える化ができるんだよね。
基本クレカの方がポイントもつくので、同じように管理できるCredit Cardがあるなら、それも検討するんだけどな。 pic.twitter.com/DwFzvQPlrs
— Xin(しん) (@xinzaixinjiapo) April 27, 2021
以上、想像以上に長くなりましたが、シンガポール国内のスマホ決済&自分の設定を紹介しました。
今回紹介した設定は、あくまで国内貧民・現地採用たる自分の設定です。
シンガポールではシティのクレカで還元率が凄いのがあり、ゴリゴリ稼ぎゴリゴリ使う国内GDP貢献しまくり民には、プチGrab経済圏よりも、良い設定があると思います。
そのため、支出を極力抑えつつポイントやキャッシュバックもそれなりに頂きたい在住者のみ、参考にして下さい。