「固定電話に電力会社から電話が掛かってきて、自動音声アンケートをさせられた」
「電力会社の関係会社を名乗る業者から電話が掛かってきて、電気代が安くなると案内を受けた」
そんな経験ないでしょうか?
その電話は悪徳業者のエコキュート販売ための布石です。
関西電力にも電話で確認したで。
なので、そんな電話が掛かってきたら直ぐ切るか、エコキュートを既に利用している回答しましょう。
東京電力、中部電力、関西電力などの大手電力会社が、自動音声でアンケートを募ることはあり得ません。
エコキュート自体は詐欺商品ではないですが、エコキュートを利用した悪徳業者の強引な勧誘・販売が酷いです。
そこで今回は、エコキュートとは・横行中エコキュート悪徳販売・エコキュートの相場や購入ポイントなどを話題にします。
エコキュートとは
エコキュートとは、電気を使用した技術で温水を生成する給湯器の総称。
日本で開発された省エネ給湯システムで、再生可能エネルギーを利用し、熱ポンプ技術により効率的に温水を生成します。
主に太陽光発電と組み合わせて使われ、温水を貯蔵するタンクを備えています。
エコキュートという名前は「エコロジカル」(Ecological)と「キュート」(Cute)を組み合わせた造語です。
名前はキュートだが、悪徳業者の手法がキュートじゃない。
導入することにより、ガス代を大幅に抑えられるうえ、給湯以外にガスを使っていなければ、ガス契約を省くことも可能です。
いわゆるオール電化というやつですね。
ただ先述の通り、昨今高騰中の電気代・ガス代削減に繋がる事をネタに、情報ほいほい悪徳業者のネタになっているのが現状です。
もはや「エコキュートにしました」という人に会ったら、その時点で情弱認定してしまう。
それぐらい風評被害を受けている単語がエコキュートだ、と言っても過言ではないのです。
エコキュートを開発した人も、まさか自分の開発した環境にやさしい給湯器が、詐欺的に使われるなんて思いもしなかったでしょう。
エコキュート悪徳販売
くどいですが、エコキュートは悪い商品ではないですが、悪徳業者の売り方が酷いです。
具体的に悪徳業者の販売の流れは以下です。
- 固定電話(自動音声アンケート)で情弱にフィルタかけ
- リストへ電話連絡「電気代が安くなる」等メリットを連呼し家庭訪問予約
- 家庭訪問にてエコキュート(50~60万円)を営業してくる
1.固定電話で情弱にフィルタかけ
今時、固定電話ユーザーのボリューム層は、ネットも使えないような老人です。
そんな層に大手電力会社を装って自動音声で、電気代・世帯人数・給湯器の年数・エコキュートを使用中か否か、など答えさせます。
このようなシステムはオートコールと呼ばれ、当然その目的は営業先のリスト化です。
顧客対象になるかどうかのみでなく、電話に出る時間帯で、行動パターンまでリスト化されてるらしいですよ。
オートコールらしき電話が掛かってきたら、速攻で切るのが得策かもしれません。
2.電話連絡で家庭訪問予約
オートコールで、電気代高め、世帯人数多め、エコキュート未導入など答えると、晴れて貴方はリストの一員となり、数時間~数日後に営業から電話が来ます。
この段階では何を聞いても、相手は壊れたラジオのように「電気代が安くなる可能性があるので、自宅訪問しても良いですか」等と聞いてきます。
エコキュートという単語も、この段階で教えて貰えます。
悪徳業者へ住所を晒すのが気にならない人は、お願いしてみると良いかもしれないです。
自分の場合、この時点で電話をかけてくる・話題に上がるのは、以下の業者でした。
- エルライン:1回目にかけてきた業者で、関電に寄れば関係会社(装っているだけの可能性もあり)。
- ラフテル:実際にエコキュート売りに来た業者
- Eサポート:3回目にかけてきた怪し気な会社(以下ページで同様のケースが報告されてます。)
Just a moment...
自分は、1回目は業者を自宅に招くまで至ってしまいました。
2回目も業者が掛けてくる類のアンケートを答えてしまいましたが、電話が来た瞬間に「エコキュート売りたいだけですよね、迷惑なのでオートコールのフィルタから外してください」と伝え承諾頂きました。
3回目は自動音声オートコールが来た時点でブチ切れ、相手の情報を取得するために敢えて、向こうが電話を掛けてくるようアンケートに回答、後日Eサポート(本社:大阪)の情報を取得しました。
その後、上記の流れを関西電力にかけて、報告しました。
驚くべきことに関電へ確認すると「自動音声は関電か否か」というネット調べですぐ分かる情報の確認問い合わせばかりだそう。
自分のように「情報提供 or 迷惑なのでこれらの会社に法的措置を取ってほしい」という目的で問い合わせる人は稀だそうです。
日本は情弱ビジネスで経済が回ってるのかな、と感じた理由の一つですね。
東京工業大の調査で分かった…って今更かい?
リボ払い・後払いサービスをやたらアプリ内で表示させるのみならず、スーパーで決済時「分割払い」ボタンがあったり、一括がどうか確認されたり。
最近、日本は情弱サービスで経済が成り立ってるんだ…と理解し始めました。https://t.co/cVvavyd9Tl
— Xin(しん) (@xinzaixinjiapo) July 30, 2023
3.家庭訪問でエコキュート営業
電気代安くするための家庭訪問を予約すると、晴れて販売業者さんか貴方の家へ来ます。
先ずは業者さんは現在の給湯器の年齢チェックをしてきます。
そこで給湯器が使用年数10年超えてると「古いので買い替えの時期ですね」となる訳ですが、そもそも既にオートコールで給湯器10年以上と答えてるので、10年超えは当然です。
ここまでは、あたかも自動的に電気代だけが安くなるような言い回し方をしてきますが、その具体的な理由を聞くと「エコキュートに変えればガス代が安くなるから」と帰ってきます。
エコキュート代を会社が払ってくれる等ではなく、今払うエコキュート代は、将来安くなる電気・ガス代で賄えるので、とにかく電気・ガス代が安くなりお得、という理論で50~60万円のエコキュートを買わせようとしてきます。
そんな額の給湯器は買えない旨を伝えると、「大丈夫です、分割払いできますので」と言ってきます。
分割払い(借金)、という自分が最も忌み嫌う単語でブチ切れてしまい、業者に帰ってもらいました。
エコキュートの相場・購入ポイント
エコキュートの相場は、本体価格が20~35万、工事費が10~20万です。
楽天で購入できる新品だと45万円なんてのもありますが、日本製でもブランドが弱いために安くお得なコロナ製品だと37万円程、三菱の製品でも40万円以下で販売されてます。
工事費込みでこの上記価格なので安いです。
あるいは、ジモティーで「エコキュート」と検索すると、中古製品が10万円以下で販売されてます。
こういうマーケットで中古製品を購入し、10万円で業者に取り付けて貰えば、20万円以下でエコキュート導入も可能です。
それ以前にエコキュート導入で本当にお得になるのか、と自宅状態チェックも必須です。
エコキュート導入で本当にお得になるかどうかのポイントは「給湯器以外にガスを使用しているか否か」だと思います。
ガスコンロを使用していなく、エコキュート導入でガス契約が完全不要になれば、ガス契約の基本料金が不要になるので、導入価値はあると思います。
しかし、その一方でエコキュートを導入しても、ガスコンロを使用してる家庭であれば、毎月のガス代一部が電気代に転嫁されるだけで、導入メリットは殆どないです。
前者の場合でも「エコキュートで毎月安くなる費用の何か月or何年分でエコキュート導入費を賄えるか」という計算は必須です。
結論:エコキュート導入メリットなど殆どない
結局、エコキュート導入メリットが多い家庭が、コロナの新品エコキュート約37万円(工事費込)を導入しても、元を取るのに長い年月掛かると思います。
エコキュート補助金なるものもあるようですが、補助金で安くなる額など雀の涙ほど。なのに、悪徳業者が勧めてくる50~60万円のエコキュートなど言語同断です。
どんなサービスや商品に対しても言える事ですが、高い買い物をするときは「購入することで生活満足度が向上するか」を考える事が最も重要です。
たとえば自分は、微妙に車がないと不便な場所に住んでるので、約20万円の中古自動車を購入しました。
これまでバッテリー&オイル交換代(約2万円)、ガソリン代などの費用は掛かりましたし、今後も車検・税金など掛かってきますが、運転は楽しいし便利なので毎日利用していて、生活満足度が格段に上がりました。
一方で、既存の給湯器をエコキュートに変えたところで、お風呂が気持ちよくなる訳でもないです。
それどころか料理にガスコンロを使ってるので、ガスコンロを電気コンロに変えると料理がしにくくなり、生活満足度の低下が期待されます。
一人で住んでるので、給湯器をガンガン使うなんてこともないです。
なので、こんな自分にエコキュートを勧めてくるなんてナンセンス以外の何者でもないです。
結局、エコキュートを販売してくる悪徳業者は、自分たちの利益優先で顧客のことなど微塵も考えていない、ということ。
当記事を読んでくれている人は、決して向こうからアプローチしてくるエコキュート販売業者から買わないように注意してください。