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レジ袋は会計時に買う?or買わない?マネーリテラシーが試される質問を解説!

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どうも、スーパー等での会計時、いつもレジ袋を購入するXin(しん)です。

コンビニやスーパーでの会計時、レジ袋を渡されない事が当たり前になった昨今、会計時レジ袋を購入すべきか否か悩んでいる、という方も多いのではないでしょうか。

レジ袋のサイズ・価格は、店によってまちまちですが、どんな店でも小~大のサイズがあり価格は概ね2~5円です。

結論から言うと、ジ袋は購入を控えても意味はないので、会計時に購入しましょう。

今回は、その理由を説明します。

レジ袋有料化の経緯

レジ袋有料化は、環境問題への対策という体で導入されました。

世界でプラスチックごみが海洋汚染の原因となっていることが問題視され、G7サミット等でも議題に上がり、多くの国で対策が進めらています。

日本では官僚・財界により「小売業に属する事業を行う者の容器包装の使用の合理化による容器包装廃棄物の排出の抑制の促進に関する判断の基準となるべき事項を定める省令」が改正され、2020年7月1日よりレジ袋有料化がスタート。

小泉進次郎環境大臣も、この意思決定に関わっています。

レジ袋有料化は日本国以外でも導入が進められていて、自分が住んでいたシンガポールでも徐々に広がりつつあります。

しかしながら、日本から排出される廃プラスチックのうちレジ袋が占める割合は2%程度と言われており、プラスチックごみ全体から見ればごく僅かです。

会計時レジ袋を購入したり、100均等でレジ袋を購入する人もいます。

そんな人たちが全員レジ袋の購入を辞めて、ようやく廃プラスチックの2割が削減できる計算です。

手間が関わるわりに、合理性がなさすぎる政策と言えます。

レジ袋購入後の用途

現在、日本では会計時レジ袋を受け取ることに罪悪感を持たせるキャンペーンが政府主導で行われています。

これまで政府主導されてきた「生活保護受給に罪悪感持たせるキャンペーン」「ゴミ捨てに罪悪感持たせるキャンペーン」と似ています。

しかし、会計時に受け取るレジ袋は、本当にゴミと言えるでしょうか?

レジ袋は購入後、どのように処理されるかイメージしてみてください。

レジ袋受け取ったあと レジ袋の処理
①そのまま捨てる ただのゴミ以外の何者でもない
➁中にゴミを入れて捨てられる 小さいゴミ袋として利用される
③中にゴミを入れた後に大きなゴミの中に捨てられる 大きなゴミ袋の中で、液漏れ匂漏れなどの役割を果たす

①の場合、レジ袋を受けとるのは確かに無駄ですが、②③については真っ当なレジ袋の活用方法です。

恐らく➁で小さなゴミ袋が道端等に捨てられ、河川などを伝い海に流れ込み、海洋生物を危険にさらすのが問題なのでしょう。

しかし日本の街中にゴミ箱がないから道端等に捨てられる訳です。

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国民・市民のゴミ捨てたい需要を受け入れる程のゴミ箱が街中に設置されていれば、レジ袋が海に流れる事は最小限に防げます。

というか自分が知る限り、日本・台湾を除いた国では「レジ・コンビニでゴミ袋を貰い、②の方法で街中のゴミ箱に捨てる」というのは普通のことです。

また、③のようなレジ袋の用途も無駄とは言えません。

生もの等のパックをそのまま大きなゴミ袋に入れてしまうと、液漏れ・匂い漏れを招き不潔だからです。

そんなゴミ袋をゴミ回収場所に置いておくと、ネコ・カラスなどにゴミ荒らされる可能性が高くなります。

レジ有料化後の消費者の動き

皆さんも実感しているとは思いますが、レジ袋有料化後の大半の消費者の行動は次の二パターンではないでしょうか?

  • ①百円ショップ等でレジ袋をまとめ買いする
  • ➁エコバックを購入し買い物の際に持参する

①百円ショップ等でレジ袋をまとめ買いする

会計時にレジ袋受け取りを断っても、百均ショップなどでレジ袋を購入していたら、レジ袋の総消費量は、レジ袋有料化以前と変わりません。

また百均大手のダイソーでは22~55枚のレジ袋が100円で販売されています。

1枚辺り2~5円で会計時に一枚づつ買う場合と大差ありません。

百均ショップによっては、100円で15枚ほどしかレジ袋が入ってない場合もあり、会計時に買った方が割安な場合もあります。

➁エコバックを購入し買い物の際に持参する

レジ袋有料化が開始されてから、多くの人は買い物の際エコバッグを持参しています。

確かにエコバッグを使うとことでプラスチックの使用を減らすことができますが、エコバッグにもプラスチックが使用されています。

特にポリエチレン製のエコバッグは、作るときや捨てるときに、レジ袋よりも多くの二酸化炭素を排出します。

ライフサイクルアセスメント(製品やサービスの環境負荷を多角的に定量化する評価手法)によれば、エコバッグは一定回数以上使わないと二酸化炭素の排出削減効果が得られません。

例えば32.2gのエコバッグは33回以上、54gのエコバッグは55回以上使わないと、温室効果ガスの排出を減らせません。

エコバッグのサイズが大きく重いほど、長期間使用する必要があります。

ポリエチレン製のエコバッグを何度も買い替えると、かえって環境に負荷が掛かってしまいます。

結論:基本レジ袋は購入すべき

会計時にレジ袋購入を控えても、結局は環境に負荷を与えるレジ袋 or エコバッグを使うことになるので、マクロに捉えると何の効用もありません。

また1枚5円のレジ袋を毎日2枚購入したとしても、月に300円ほどしか掛かりません。

むしろ月300円で、買い物時に荷物を手軽に持ち運びでき、液漏れ・匂い漏れから防げる効用が得られるなら「非常に賢い買い物」と言えます。

唯一、ひとつの商品を購入する場合、その商品が液漏れ・匂い漏れ等しない場合は、レジ袋購入を控えた方が良いかもしれません。

しかし上記の状況を除けば、レジ袋は会計時に購入した方がスマートです。

経済産業省HPでも「レジ袋有料化でライフスタイルを見直すきっかけとする」としか述べられておらず、具体的にどの程度の効用が得られるかは言及されていません。

紙類には寛容なのに、ビニール袋には手厳しい。

何気類をもらっているレジ袋を有料化する前に、湯水のように使っている手紙類を、少しは削減する努力をしてほしいものです。

結局レジ袋有料化は政府がお得意の「(環境対策)やってる感演出のための政策」に過ぎません。

そのせいで毎回レジ袋購入希望の意思表示が必要になったり、店員さんがレジ袋代金を計上しなくなりました。

エコバッグ利用者が増え、以前より会計後の袋詰めに時間が掛かっている人も多く見受けられます。

ビニール袋が有料になったことで、ビニール袋以上に無料のポリ袋を湯水のように使う人もいるはずです。

無駄・手間ばかり増えてしまって、良い事は何一つない。

上記を認識して、特殊な状況を除き、レジ袋は必ず会計時に購入するようにしましょう。