どうも、シンガポール在住、底辺現地採用のXin(しん)です。
以前アップしたシンガポール医療保険記事が好評らしく、記事内で紹介してる保険担当者から、時折連絡がきます。
それで担当者が感謝してくれて、ときどき飯を奢ったりしてくれるんですよね。
そっちに連絡がいくのは、記事内で「保険会社ぼろ儲け貯蓄型保険」をディスり、徹底的に避けるように書いてるからで、そっちは薄利多売になってるはず。
なんて返事するんですが、お客さんと知り合えた切っ掛けが有難いらしいです。
とはいえ、相手は経験年数10数年のベテラン保険セールスで、一方自分は「どこの国も公的保険用意して、保険会社なんて全部潰すべき」という過激思想の持主。
実際に会うと、貯蓄型保険の存在意義について、いろいろ口頭バトルを繰り広げる訳です。
概ねやりとりは…
貴方は特殊なの、投資経験と商品知識があって。けど自分で資産運用できなくて誰かに丸投げしたい人も沢山いる。貯蓄型保険は、そういう人が買うべき商品。
この世の大半の人は生活する糧を得るため仕事をしている。毎日毎日、自分の貴重な時間・労力を費やし働き、やっと得た糧。なのに、そんな大事な糧の管理に無頓着で、難しそうだからと他人に丸投げするなんて絶対おかしい。誰もが糧管理に慣れるべき。別に勉強しなくても、全世界株(VT)のような低コストで「これだけ15年以上持てば先ず大丈夫」みたいな商品は沢山ある。それを知ることくらいできる。
とまあ、こんな感じです。
ほんと資産運用の話になると、毎回こういう感想を覚える。
資産運用に興味あるがしてない人と投資の話になると、大概「誰からも学んでないから出来ない」という感想を言ってくるけど…
その度に「セックスは誰からも学ばず勝手にヤッて勝手に上手になった癖に、投資になると急に出来なくなるんかいな」と思う。
— Xin(しん) (@xinzaixinjiapo) February 22, 2022
とはいえ、実際に自分の友人にも資産運用の世界に片足を突っ込んでおきながら、何かにつけて保険好きな人がいます。
もちろん全ての保険が不要とは言いませんが「この世の全ての投資保険・学資保険・非掛捨て生命保険などの貯蓄性保険はマジで存在意義ない」という事は、お金の嗜みがある人なら、誰でも実感していること。
お金について慣れる事さえできれば、無敵状態になれる。逆にお金に関して無知だと、人生において大損する。
そこで自分は、こう思いました。
最近、お金のコーチングみたいな流行ってるのか。
ダイエットも英語も、自分はライザップみたいなコーチングは(法外価格なので)否定派だけど、お金コーチングについてだけは肯定。
保険や資産運用などの無料相談は大概大損するので、お金の特訓だけは金払った方が安心。
タダより高いものは無い!
— Xin(しん) (@xinzaixinjiapo) October 12, 2022
そこで、今回は、お金の講座・マネーセミナーの見分け方について語りたいと思います。
お金の講座・マネーセミナーの見分け方ポイント
べらべら資産額を言うのが嫌いなので具体的な額の言及は避けますが、自分は10年足らずで、ゼロ→数千万円の資産を築いてきました。
なので、その辺の会社員FPよりはお金の事について語る権威性くらいはある、と先ずグーグル検索先生にお伝えしておきます。
とはいえ、自分は金融専門資格は持ってない、ただ株式投資してるだけの人。
そんな自分でも資産運用を続けお金について敏感になってくると、見た瞬間「あ、これヤバいヤツだ」と秒で感じ取れるようになってきます。
街頭・銀行・保険会社など、世の中には様々な無料相談がありますが、基本的に向こうからアプローチかけてくる相談会はNGです。時間のみでなく、お金も失います。
オンラインでも様々な無料相談会がありますが、募集ページなどを見て避けるべきワードがあります。例えば次のようなワードです。
避けるべきワード(×)
単語 | 理由 |
FP相談 | FP通して商品を購入させられる可能性高い |
無料相談 | 上に同様、相手はボランティアではない |
FX、CFD | レバレッジ必須なので初心者は必ず資金を失う |
保険の見直し | 保険は基本不要、見直し=買い直しのニュアンスが高い |
ほったらかし | ほったらかし(無知でOKという意味)なので騙される |
ワンルームマンション | 販売額や金利など騙されやすい特徴が備わっている |
ソーシャルレンディング | 投資先やソーシャルレンディング事業者の裁量が大きい |
その他目新しい投資単語 | 情弱を騙すため、様々な新しい名前の投資が出てくる |
年収制限あり | 不動産投資を勧誘してローンを組ませる手口が疑わしい |
FXについては、テクニカル分析を勉強すると同時に、日々アメリカFRB(The Federal Reserve Board/連邦準備理事会)・各国中央銀行の動向チェックを続け、経済ガチ勢になる気があるなら、話は別になってきます。
なぜワンルームマンション(勧誘されるタイプの不動産投資)が危ないのかは、こちらの動画が分かり易いです(動画は長いですけど)。
好ましいワード(〇)
単語 | 理由 |
NISAやiDeco | 節税&株式投資を指すので資産運用には必須(日本国内) |
債権 | 最も金持ち且つ金融リテラシーの高い人が集まる市場 |
ETF | 株式パッケージ商品(低コスト購入可能な投資信託) |
REIT | 低コストな不動産投資信託(不動産に投資する株式) |
株式投資 | 資産運用で避けては通れない(数億あれば債権でもOK) |
固定費削減 | 収入増大を図る前に、固定費削減を見直すのは必須 |
もちろん世の中には事業を一発当てて金持ちになったり、不動産投資のみで上手にやりくりしている人もいます。
しかし事業で当てるのは再現性が低く、不動産投資も大きな初期費用が掛かります。
結果的に低コストで始められる株式投資(NISA、ETF、REIT)のみが最も初心者向けで安全な資産運用です。
なので、具体的にどう固定費を削減し、株式投資(NISA、ETF、REIT)していけば良いか、という事を教えてくれるセミナーが好ましいです。
お金の講座・マネーセミナーの具体的な見分け方
それでは具体的にどう見分ければ良いのか、3つの例を見ていきましょう。
- ① マネードクター
- ② ファイナンシャルアカデミー
- ③ マネー検診
① マネードクター
ジャニーズ風のお兄さん達がモデルです。
それはさておき、ページ内には「何度でも無料」「待たせることはなし」「最寄りのカフェ」などの、キャッチーな利用者のメリット満載です。
しかし、丸投げすればOK的な文言が多く、挙句の果てには「さまざまな保険商品の中から、お客さまに最適な保険プランをご提案」との記載あり。
明らかに利用者に不利な貯蓄保険を売る目的のサービスなのでNGです。
② ファイナンシャルアカデミー
教養高そうな女性がモデルとして使われています。
案外こういう女性が危険な気もしますが、ページ内に「投資信託、株式投資、不動産投資という、いわば「王道」ともいえる3つの運用方法」と記載があるうえに、極めつけは以下のビジネス告白。
「私たちは、投資信託も株式も、保険も不動産も売りません。金融商品の販売や紹介を行わない当校の運営は、すべて授業料で成り立っています。授業料をいただく代わりに、受講生にとって本当に有益な情報のみを中立性ある立場で提供しています。」
ぐうの音もでない説明、やましい事は一切隠してなさそうです。
マネーリテラシーを磨くなら、こういう有料講座が一つの選択肢となるでしょう。
③ マネー検診
「固定費を減らして」「毎月の携帯代を安くしたい」など、第一印象は3つのサービスの中で最も好感度が高いです。
しかも「ムダな固定費がないかサクッとチェック!」には「高額療育費」にまで言及。これは知られたくないFPは多いはず。
しかし、よく見るとURLは「hokengardenドットcom」で、保険を売るためのサービスと疑わしい。
また「ご相談の所要時間は30分。空いた時間でサクッとご相談いただけます。もちろん30分でご相談したりない場合は、納得いくまで無料でご相談していただけます。」と会社側のメリットが見え辛いです。
とはいえ30分だけ固定費削減等などアドバイスしてもらい、そのまま見逃してくれるならアリかもしれません。
なので、マネー検診が良いサービスなのかどうかは分からない、が自分の判断です(ランディングページ作成者優秀過ぎ疑惑)。
お金の講座・マネーセミナー | おすすめ
以上3つの例を挙げ、お金の講座・マネーセミナーを説明しましたが、3つのうち安全だと断定きるのは、ファイナンシャルアカデミーのみです。
ポイントは固定費削減などの基本を踏まえた上、株式投資を中心に体系的に学べるかどうか。また講座自体が有料であるかどうかも重要です。もちろん有料のみが安全です。
その他、資格学習が月額1078円で受け放題のオンスク、金融資格のeラーニング「資格対策ドットコム」、パーソナルコーチング系で料金は高めですがSHEmoney(シーマネー)というスクールもあります。
サービス名 | 特徴 |
ファイナンシャルアカデミー | 1年限定のお金の教養講座、体系的に資産運用が学べる。 |
オンスク | ジャンル「金融・投資」でFP3~2級、証券外務員、税金講座などが受け放題。 |
資格対策ドットコム | FP技能士、プライベートバンカーになるための資格講座が充実しています。 |
SHEmoney(シーマネー) | 女性専用、家計管理から資産運用まで体系的に学べる。 |
これら以外にも、不動産販売・保険販売が目的ではない有料講座的なサービスであればOKだと思います。
「自分で資産運用したいけど何から始めたらよいか分からない」という人は、上記のようなサービス使うのもアリだと思います。
今回改めて調べてみて、固定費削減、NISA、投資信託などの聞こえの良いワードで人を集めときながら、結局は投資用不動産を買わせようとするパターンも多いと感じました。
不動産(地位財)欲しがる人の心理を突く手法で、狡猾です。
ただ「最終的に不動産買わせる系マネー相談」は明確な見分け方があります。
それは参加条件が「年収500万以上、公務員、正社員のみ」みたいな条件付きだということです。でないと不動産ローンが下りないですからね。
できるだけ高額ローンができるスペックの人に、できるだけ多くのローンをさせ、できるだけ多くの利鞘(2,000万円の価値の部屋を3,000万円で売る等)を狙う。
それが、ワンルーム投資を勧める業者の狙いです。マイルドな詐欺みたいなもんですね。
マネーリテラシーをつけるべきは貧困層なのに、中流階級以下は無視なんてのも酷い話です。
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